高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

人形展そして銀花

2006-05-29 09:55:47 | まゆみのつぶやき室
5月22日、鹿児島三越での人形展のため、私は朝4時起きをして鹿児島に向かった。
着いたのはお昼頃であった。九州は、福岡、宮崎、そして鹿児島と三都市メになるが、鹿児島独特のわからない言葉ではないが、イントネーションが違うというか、
九州地方のやわらかい言い回し、何かせかされない言い方が好きだ。
デパートはこれからお中元シーズンなどもあるので、催し物会場はかきいれどきになる。
そんな事で6日間と言う短い作品展ではあるが、宣伝も行き届いていて、40箇所めになる今回はお客さんがたくさん来てくれそうな気配がする。 
準備を終えてホテルにチェックイン。
目の前に櫻島が聳え立つ。
ふと、あそこに住む島民達はどんな思いで暮らしているんだろう?と思った。
噴火山に暮らすというのは、私にとっては考えられない事だが、だからと言って、何処にでもありうる災害は避けられない。
ここがふるさと・・・と前向きに生きてゆく事が定めかもしれない。
その櫻島には15分でフェリーで着くというが、行って見たい気持ちは山々だが、そんな時間は無い。
唯一、その日の夕飯が楽しみだ。
鹿児島と言ったらこれでしょ!の芋焼酎を会場の関係者の方にご馳走になった。
焼酎は時々飲むが、まろやかでグイグイいく。それ程普段飲んでいるものとは違った。うまい!その銘柄は「佐藤」と言う人の名前みたいなお酒だったが、ある人に聞いたら、それはなかなか飲めないものだよ・・・と教えてくれた。
つまみも鳥の刺身や亀のつめ?・・・など変わったものをいただき、半日以上かけて来たかいがあった。
初日、鹿児島のお客さんとおしゃべりやら、サイン会をして会場を後にした。
みんな、感動屋さんで、言葉と一緒 あたたかかった。
家に戻り、今は農家で最も忙しい時期。
アスパラの出荷、田植え、苗植えなどきりが無い   なぁ~んて言っても私は猫の手なので合間を見て手を出すくらいだが。

人形も今作れていない。刺激が無いというか、気ぜわしいというか・・・でもいい訳だね。
そんな時、電話が来た。文化出版社「銀花」の編集長の山本さんだ。
私はこの銀花にどれ程お世話になったかわからない。
山本さんとも、お友達のように話す事ができ嬉しいのだが、その電話の内容は「今度秋に「母の手」をテーマに展示をするのに、イメージする人形を作ってみない?という事であった。むかし生まれた子供が丈夫に育つようにと母親が周りの家を廻り歩いて百の布をもらい、その布で産着という着物をつなぎ合わせ創ったという百徳着物。
それにちなんだ人形をという事であった。

「刺激もらった!」・・・わたし  「刺激やるよ!」の山本さん。
こんな関係もいいものだ。
ありがとう   ね!

記念切手

2006-05-24 17:44:35 | まゆみのつぶやき室
お待たせしました。
待望の記念切手が発売になりました。
中開きのカバーには、表紙に人形の写真がふんだんに使われ、中を開くと飯山の菜の花や千曲川、そしていつもキャプションでお世話になっている伊藤さんの文字で自分の言葉が入っている。
切手は80円の10枚入りで、皆違う人形の写真で構成されている。

自分でも欲しくなるほどいい出来栄えだ!

この記念切手は、郵便局の窓口で買える訳ではなく、注文書からの発送になる。

問合せ先は

380-0921
長野市  栗田653-141皐月ビル3F
TEL  026-291-4880
有限会社  ゆうぷらん宛

価格は1500円だが、500円のエクスパックで送るそうなので、送料がかかるそうです。あしからず・・・

今回のこの記念切手はふるさと切手が好きな自分にとっても、カメラマン、文字の伊藤さんなど、関わってくれた皆が記念に残そうと無償で関わってくれたもので、1000部しか創っていない。

そんなことで、切手の好きな方、そうでない方も、大切な人に贈り物としてもいいですよ。
私もちなみに100部買い取らせていただきました。

そんな事で、今回はお知らせでした


アスパラ

2006-05-20 18:15:11 | まゆみのつぶやき室
5月に入ってようやく、アスパラが出始めた。我が家は徹子の部屋でも紹介されたように、アスパラ農家だ。徹子さんが、アスパラってどうゆうふうになっているの?と質問されたが、アスパラほど、扱いやすく綺麗な野菜は無いと思っている。
土にかぶる訳でもなく、ニョキニョキアスパラだけが顔を出すので、食べごろの物を鎌で切り、家に持ち帰ってからは、アスパラ選別機で長さや太さを選別する。
盛りの今は、一日 朝晩採らないと伸びきって出荷できないので、朝から晩まで格闘の日々だ。
そんな時は私も人形なんて作っていられない。
いくら、百姓は年寄り任せでも、忙しい時は「猫の手」になる。

今日も2キロ入れの箱が30箱くらい一度に出たので選別、くくり{アスパラを何本か束ね100グラムでまとめる}をして、箱に入れて出荷する。

普段、お世話になっている人たちにも送ったりできるので、こんな時は農家って大変だけど自信を持ってお礼ができるというものだ。

自分では無縁だった、自給自足の生活をして、今は年寄り任せの百姓も、きっと年寄り達が出来なくなったら自分でもやろうと思う。
多分、隣の畑で種を巻いたら、真似して巻いたりして・・・

まさに人形達の百姓ファッションで。
そんな頃、創る人形って、もしかして今度は綺麗で可愛い人形になっているかもしれないね!
だって、シャレにならないもん。
やっぱ、逆になると思うな。

そんなことで、「猫の手」になってくれる人、そんな頃募集するかも。3食昼寝付きで。

痛みを知ってやさしくなる

2006-05-17 20:32:46 | まゆみのつぶやき室
春の雪で書いた息子の同級生の死。そしてまた同じ19歳。元彼女の突然の事故死。

部屋をそっと覗くと、ソファで泣き伏している息子がいた。思い出の写真や手紙がちらばっている。もう過去・・・かと思っていたが、その彼女は息子の事を忘れてはいなかったようだ。
そんな息子に残された彼女の思いと自身のどうにもならない後悔にも似た想いは彼女のそばにいたい・・・と言う強い思いだけだった。
家族にすれば、一人の友達だったかもしれない。そして、子供の死というショックな事態で邪魔だったかもしれない。それでも、息子は亡くなった日の夜中に一人で会いに行き、次の日もそばにいた。そして次の日も、家族と一緒に火葬場にまで行き、お骨を一緒に拾わせていただいた。そこまでさせてくれたご家族にも感謝したいが、息子のそのいじらしさに母親として、少し嬉しい気持ちがあった。
いつも、腰パンで、ピアスとかしていて、何か聞いてもうっとうしそうな反応だったが、人間としてのしっかりとした心を持った人に育っていた事が嬉しかった。

いつもは同居している事もあり、何かにつけ孫達の一挙手一同が気になる祖父母。
親より先に、孫の行動や友達関係など先回りして聞くこともあり、後になって子供の事を知る・・・なんて事もしばしばだが、息子と二人きりになった。

口から、次々とその時の状況やら、自分の想い、そして今付き合っている彼女とも亡くなった彼女への忘れられない想いも引きずって、時間を置く、別れたい・・・と言う事になったと告げられた。
でも、そんな息子がいじらしかった。


私は恋愛ほど、人を成長させる物はないと、いつも思っている人間なので、高校生だろうが、好きな人ができたら、家に連れて来い。と言っている。

今回のことがあって、息子と初めて時間をかけて語り合えた。

これから、彼女に対してどうするのか、また見守って行こうと思う




専門医

2006-05-14 08:54:11 | まゆみのつぶやき室
春若葉の季節。

今年は中年太りになってきた体と自然の物がこよなく好きになってきた年代もそうしてか、何度も家の裏山に入り山菜取りをした。
歩いて、5~6分で山に入れると言うのは本当に幸せだと思う。
人が「え!まゆみさん、山に入るの?」なんてお町育ちみたいな事言ってくれるけど、もうバンバンですよ!

と言う事で、山菜取りに明け暮れたは良かったが、どうも右手甲に赤いブツブツの湿疹が・・・取り合えず、家にあるムヒクールでかゆみを止めた。
しかし、痒くて痒くて、次の日見ると、水膨れのような水泡が出ている。
ゴールデンウィーク中。病院も臨時であろうと思ったが、ひどくなる傷跡を止めようと病院へ行った。
消毒をして、何やら薬をつけて、包帯をして終わった。
あまり、何なのか専門医でなかった為わからない感じであった。
次の日、昨日よりはいいだろう・・・と包帯を解いてみた。
昨日より、広がっている。私の利き手がひどい事になってきた。
もう一度医者に行って見る。
しかしだった。今日も専門医ではなく、施されたのは昨日と同じ処置だった。
3日目。やっと皮膚科の専門医に診てもらう。
「あ~  かぶれだね!消毒いいから、何々塗って・・・」と一目瞭然。
ちょっと、ぶっきらぼうの先生ではあったが、専門医に治療してもらい、やっと快方に向かっている。

今回、学んだ事。
1  山に入る時はしっかり身支度。
1  怪我や病気は専門医で

当たり前のことですよね! 



 


ゴールデンウィーク

2006-05-07 22:09:26 | まゆみのつぶやき室
飯山の特産菜の花はイマイチのゴールデンウィーク。
おじいちゃん、おばあちゃんは、畑仕事に精を出し始めた。
旦那は今年、村の用水委員長なので、この時期、田植えの水入れ前の用水の瀬木さらいなどで飛び回っている。
私はというと、暇だ!
皆が休みの日は、なるべく人形から離れると言う気持ちでいるし、また落ち着かないので、頂いた手紙の返事を書いたり、溜まった本の整理をしたししていた。
そんなゴールデンウィーク、一日空いた日に、恒例の近間の温泉に行こうという事になり、旦那と少しばかりの採った山菜を手に、実家
長野に出向いてから行こうとしていた。
親の面倒を何十年も見ていてくれる、兄夫婦もご在宅。寝たきりの母はショートスティでいなかった。久しぶりで、一緒に行こうと誘いまくった。
兄貴達もその気になったらしく、温泉で合流。
昼間から温泉に入りビールを飲んで、兄貴や嫁さんの穏やかな顔を見た。

私が25年前嫁に行く前から、兄達は寝たきりの両親を見ていた。
生まれてきた長女は知恵遅れと言うハンディを背負って、時には夜中に出歩いてしまう娘と自分の手を縛り付けて、眠った日々もある・・・と兄嫁から、娘が交通事故で亡くなってから聴いた事があった。

それから何年かして、今実家には、寝たきりの母、兄嫁の一人きりになってしまった母親{おばあちゃん}、兄、息子が住んでいる。

兄の息子は今20歳。
引きこもりである。いつも人目を気にし、自分に自信なげで、優しさがあだになっているような子だ。兄がポツリと言った事がある。我が家は正常な人間の方が少ないのだから・・・と。言葉にならなかった。
こんな事を書いたら兄貴達に叱られるかもしれない。でも自分の考えもあるが、実際に携わってきた人にはかなわない、説得力があり、それ以上何も言えなかった。
そんな事もあり、ハンディのある人を見ると、ついつい寄って行ってしまう私だが、温泉でビールを飲みながら、そんな事を語り合った。
しかし、久々に家を離れた場所でそんな話でも、何気に楽しかった。

兄貴、お嫁さんには言い尽くせぬほど世話になっていて、頭が上がらない。

だから、私事で迷惑はかけられないし、今出来る農産物を届け、母の顔を見るくらいしか出来ないけれど、それで許して欲しいと思っています。

    年を重ねると休みも家族の心の確かめ合いと言う時間ももてるのですね。



出雲、そしてお客さん

2006-05-02 08:53:44 | まゆみのつぶやき室
26日私は人形展の為、島根県、出雲市へと旅立った。
前に松江一畑百貨店での展示会をやったことがあるので、その時お世話になった皆さんに逢えるので楽しみだった。
会場はホテルの二階の空間を使い、一階は商品売り場となっていて、今回ほど楽な会場はなかった。
松江の時もそうであったが、なかなか出来ない観光を短時間ではあったが、仕事の合間にさせていただいた。観光案内は山口から来ていた陽さん。神主でもある陽さんだが、何度も来たという出雲大社。夕方であった為、人も少なく、ゆっくりと境内の中を散策。お参りをして、小吉のおみくじ。陽さんは良いくじが出ても、皆縛って置いていくんだよね。良い運は家に持ち帰るんだよ・・・・と。
確かにと、そこまでは良かったが、「神主が掃除するのに楽なんよ」と・・・・どっちなんだよ!
でも私は前書を信じ、これから良いおみくじが出たら持ち帰ろうと思った。
仕事に行きながら、翌日も開店前に陽さんの知人、多久さんに案内され、日御崎灯台に登り、目の下で産卵するウミネコの群れに驚きながら出雲から眺める日本海に酔いしれた。

そんな出雲での観光や接待にあやかりながら、飲んでる席でも知らないお客さんにまで人形展の宣伝をしている私がいた。

出雲から帰り翌日29日は、千葉のキャプションを書いてくれているグランパの伊藤御一行6人が飯山に遊びに来た。
今年で3回目の飯山春の満喫ツア~。
まだ少し、残雪が黒山になって残る飯山で、見ごろの菜の花も、アスパラも楽しめないが、桜は満開で、天気も良く阿弥陀堂たよりのロケ地や三水村にあるサンクゼールワイナリーなどに連れて行った。
しかし、一番恐くもあり、楽しかったと思うのは我が家の裏山散策。
のびろ、あさつき、つくし、たらの目、菜の花新芽など、自然豊かというのはありがたい事で、採ろうと思ったら何でも採れる。
枯葉だらけの道などない山の坂を、良く都会の人達は登ってくれたと思う。
恐い思いもしながら、収穫ありで、皆満足したようであった。
食事も毎日山菜ずくし。でも彼らの食べっぷりが大好きだ!

今回、お茶屋の伊藤御夫婦らも来ることを楽しみにしていたが、都合でこられなくなり残念だったが、これから、もっといい季節になります。
楽しみは後がいいかも。