高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

皐月半ば

2019-05-14 08:23:58 | まゆみのつぶやき室

月に一度のブログ更新なのに、半ばになってしまった。

 

いつの間にか、花を愛でる事もなく、新緑に目を細めることもなく、過ぎてしまった。

先月の24日からは、人形館オープンから10周年目に突入。

入る年を10周年と言うのか、終わる年を10周年目と言うのか良くわからないが、これまで支えてくださった、お客様、そしてスタッフや関係者の方々に心よりのお礼を申し上げます

 

4月はこれまで人形館を立ち上げてくれたと言っても過言ではない支配人(井田さん)が組織の中の移動を余儀なくされ離れることになったが、貴方のこれまでの偉大な働き方、築き上げてきた物はこれからの大きな指針になると確信しています。

貴方に出会えて本当に良かった!  貴方に助けてもらって本当に幸せでした。

 

そんな寂しくもある4月25日、我が家のおじいちゃんも旅立った。

ずっと病気で入退院を繰り返していたが、最後はおばあちゃんに見守られ逝ってしまった。

 

とにかく、嫁に来た時から子供を可愛がり、よく働く人であった。

大好きな「お迎え」のシリーズの、子供の傘をわきに抱え、肩を背簿ませながら、学校の校門の前で出てくる子供をひたすら待つおじいさんの人形は、我が家のおじいちゃんそのものだった。

沢山の日々の思いやりを、人形にさせてくれたおじいちゃんに、心より感謝を捧げたい。

 

そして、もう一人お別れを迎えようとしている大事な人がいる。

私のエッセイにも出て来るが、「まゆみさん、つらい事があったら、いつでも家に向かっていらっしゃい。家はいつでも開いているのだから・・・・・」と言ってくれた、信濃百年のふみちゃん。

そのたった一言が、どんなに自分の支えになった事だろう・・・・

お姉ちゃんのように慕い、友達のように遊び、互いの苦しさを、いたわり合ってきた。

この古民家の宿に泊まった方も多いと思うが、もてなしと心配りは来る人を虜にしてしまう。

宿は、建物じゃない。人柄なんだとつくづく思う。

彼女はもうすぐ、百年を手放し、埼玉の娘さんの所に行くと言うが、最近は時間を惜しんで会っている。

私にとっても、とても大事に思っている人で、遠くに行っても出来た縁は続くと思っている

 

 

何だかお別れの春になってしまったが、時間は進んでいる

 

おじいちゃんが残した田畑もやらなくてはならないので、作るのは野菜が先。人形は後(^^)/

がんばりまっせ!