高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

ゴールデンウィーク

2006-05-07 22:09:26 | まゆみのつぶやき室
飯山の特産菜の花はイマイチのゴールデンウィーク。
おじいちゃん、おばあちゃんは、畑仕事に精を出し始めた。
旦那は今年、村の用水委員長なので、この時期、田植えの水入れ前の用水の瀬木さらいなどで飛び回っている。
私はというと、暇だ!
皆が休みの日は、なるべく人形から離れると言う気持ちでいるし、また落ち着かないので、頂いた手紙の返事を書いたり、溜まった本の整理をしたししていた。
そんなゴールデンウィーク、一日空いた日に、恒例の近間の温泉に行こうという事になり、旦那と少しばかりの採った山菜を手に、実家
長野に出向いてから行こうとしていた。
親の面倒を何十年も見ていてくれる、兄夫婦もご在宅。寝たきりの母はショートスティでいなかった。久しぶりで、一緒に行こうと誘いまくった。
兄貴達もその気になったらしく、温泉で合流。
昼間から温泉に入りビールを飲んで、兄貴や嫁さんの穏やかな顔を見た。

私が25年前嫁に行く前から、兄達は寝たきりの両親を見ていた。
生まれてきた長女は知恵遅れと言うハンディを背負って、時には夜中に出歩いてしまう娘と自分の手を縛り付けて、眠った日々もある・・・と兄嫁から、娘が交通事故で亡くなってから聴いた事があった。

それから何年かして、今実家には、寝たきりの母、兄嫁の一人きりになってしまった母親{おばあちゃん}、兄、息子が住んでいる。

兄の息子は今20歳。
引きこもりである。いつも人目を気にし、自分に自信なげで、優しさがあだになっているような子だ。兄がポツリと言った事がある。我が家は正常な人間の方が少ないのだから・・・と。言葉にならなかった。
こんな事を書いたら兄貴達に叱られるかもしれない。でも自分の考えもあるが、実際に携わってきた人にはかなわない、説得力があり、それ以上何も言えなかった。
そんな事もあり、ハンディのある人を見ると、ついつい寄って行ってしまう私だが、温泉でビールを飲みながら、そんな事を語り合った。
しかし、久々に家を離れた場所でそんな話でも、何気に楽しかった。

兄貴、お嫁さんには言い尽くせぬほど世話になっていて、頭が上がらない。

だから、私事で迷惑はかけられないし、今出来る農産物を届け、母の顔を見るくらいしか出来ないけれど、それで許して欲しいと思っています。

    年を重ねると休みも家族の心の確かめ合いと言う時間ももてるのですね。