高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

もうすぐ四月

2009-03-30 14:15:01 | まゆみのつぶやき室
ひと月ほど前に手紙が届いた。

30年以上も前に勤めていた会社からであった。
そこは、私が始めて就職した仕事場で、いろいろな事を学ばせてもらった場所でもある。

その会社から何と、創業110周年の記念式典を行なうと言う連絡であった。

正直驚いた。30年も経っているのに、声をかけてもらえるなんて・・・・・
沢山の社員が出たり入ったりする中で連絡が取れなくなっている人もいただろうが、100人を超す人が集い、100歳近い社長さんのお母様まで立派に挨拶されて、年をとっても変わらない仲間たちとの会話は思い出話しに花が咲いた。

こんな事もあるんだなぁ~・・・とつくづく想いながら、アットホームな会社だったからこそと今更ながら実感した。


いい機会だったので、泊まった上田へ主人を呼び寄せ、もう一泊する事にした。
上田からは別所温泉が近いので車を飛ばす。




ここは、別所にある北向き観音

南を向く善光寺に相反して北向きのお堂は、善光寺とこの北向き観音両方をお参りすることにご利益があるという。

古き良き風情のある温泉街でもあった。

が、その日は急だったので、別所には泊まらず、そこから程近い鹿教湯温泉に一泊した。
鹿教湯は昔、鹿が見つけた湯と言われ、湯治場やリハビリ温泉などで知られている。派手さは無いが、古き良き物が沢山残されていて、ぶらぶら道を歩けば、つり橋やおじぞうさん等に出くわす。

いつの間にか、そんな物が一番の心の栄養になってきている我々であった。


別所から鹿教湯に来る途中、素敵な道祖神を見つけた。






とても珍しい道祖神と言う事で、説明書きも撮りました。




山道を行くと、川の水がとても綺麗で、久しぶりに流れる音に聞き耳をたてました。


鹿教湯温泉では、ネットで申し込んだ旅館に大満足。宿泊料も安く、
家族ぐるみで営業しているような「鹿乃屋」さんでは、やわらかい会話をするご主人と入り込まない接待が嬉しく、料理もいつも食べている山菜なのに、量も器も気使いされていて大満足。食後もご主人の得意なフルートやギターで歌ってくれたりする。これがいい
ドーナツ版の懐かしのLPが棚には沢山飾られ頼めば聞かせてもくれる。何と小さな美術館まであるのだ。

客商売というのは、こだわり、まごころ、もてなしが「また来たい!」という気持ちにさせる物だとこの宿を通して感じました。お世話になりました



翌朝、旅館を早めに経って、諏訪湖に向かった。

原田泰治美術館を見て、諏訪大社へ




大きなしめ縄飾りのかかった大社の横には、来年開催される御柱祭の柱が、すっくと立っている




この柱は、け落とし坂と呼ばれる山並みを落とされるが、その時、その柱の先頭を取るために壮絶な男達の競い合いは見ものだ(見たことが無いけど・・・)


諏訪大社を出ると目の前にオルゴール博物館がある。


何百年も前のオルゴールの音色にしばし癒されながら、時間がゆっくり過ぎていった。

中には、こんなメルヘンチックな(真夏の夜の夢)の妖精の人形が飾られていて、どちらかと言うと、私はそっちの方が気になりました。


これから、ちょっと家の事も忙しくなりそうなので、いい時間を頂きました。


いよいよ4月。


7日から山口県の萩市で人形展が開催される。
人形でもお馴染みの陽信孝さんが、一生懸命地元で種まきをしてくれている。
萩でまた知りあいの多くに合えそうで、とても楽しみです。


春の散策

2009-03-13 11:40:59 | まゆみのつぶやき室
机に向かうばかりじゃ、片腰が痛い。少し散歩でもしようかと歩き出した。



山肌が覗く春の山。少し肌寒い



最近、都会から田舎暮らしに憧れ、やってくる人は多いが、ドーム形の奇抜な家が近所に出来た。一度お宅拝見をしたいものだが・・・・・






花粉症気味の鼻をツゥ~ツゥ~吸い上げながら、歩いてゆくと、




たらの木の群生が・・・・・・。

まだ、芽吹いてもいないが、このトゲトゲのたらの木がくれる春の恵は、旨さでは食べ物の中で5本の指に入る。
待っているからね!



雪の下になっていた、取り残された大根畑。

なんとももったいないというか、かわいそうというか、情けないと言うか・・・・・。


針湖という、私の地区が管理する小さな湖にはカモが悠々と水面を流れてゆく。




しかし随分増えたなぁ~



さて、主婦の私は出たらタダでは帰らない。

あっちにも、こっちにも取りきれないほどの蕗のとうが咲き乱れる。




今日はこの蕗のとうを刻んで、味噌とみりん、砂糖少々を練って、お皿になでつけ、オーブンで焼いた蕗味噌をしようかな。


山道をゆっくり歩いていると、季節の流れを感じ、自然の豊かさに心躍らせ、冷たい風も、美味しい空気も独り占めした気分になる。










泥だらけになった、山菜を摘んだ両手を、雪解け水が落ちてくる沢で洗ったのもつかの間

あさつき、のびろが摘んでけと声をかけるので、いやいや?・・・
これも摘んで帰って来ました