高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

10月はいろいろと

2015-10-11 16:36:39 | まゆみのつぶやき室
今月に入って、刺し子の遠藤さんの企画展もにぎわいを見せている。

刺し子はあまり見る機会が無いので、針仕事をしている方には特に好評で、手の細かさにため息を漏らす方もいる。

そんな刺し子展をする中、9日、10日と山梨市に行ってきました。

市同士の協定があり、そんなご縁で今回展示をやらせて頂いているのが、東武鉄道の社長でもあり事業家だった根津記念館。

根津喜一郎さんのお宅であった豪邸を、今は記念館として、また、企画展示室や茶室などもあり、それはもう、すごい!・・・・・うっとりしてしまうお屋敷だ。

庭がとにかく広くて大きな形の良い黒松の向こうに富士山が見える。池の中を悠々と泳ぐ錦鯉のすばらしさ。




庭の草木も良く手入れされていて、とにかく計算尽くされたようなバランスの良い空間。昭和初期に建てられたというこの豪邸の中には、消防署が使うような消火器が設置されていたり、この時代に電気スイッチまで壁に取り付けられていたりと、とにかく平らなお城のようだ

この家と庭だけでもゆっくり散策できて、四季折々の草花が楽しめるし、贅沢なゆとりを味わえる。



今回、人形数は少ないですが、気に入っているものを持って行きました。

人形展は12月6日までやっていますので、紅葉のこの時期、是非一度行ったら、大満足だと思う。







オープニングセレモニーがあったので、私もお着物でポーズ。

今月はもう一つ、滋賀県 愛知川のびんてまりの館で31日から11月23日まで展示会をします。

毎年、県外での企画展のお話を頂き、本当にありがたく感謝している

これからも人の奥底を見つめ、人形に気持ちを込め創作したいと思います。





神無月

2015-10-02 10:11:03 | まゆみのつぶやき室
10月  神無月に入りました。

今月は水曜の休館日がないため、9月最終の水曜日、28日は好評だった伊藤さんの絵手紙を壁から降ろした後、山形の刺し子、「遠藤さんと高橋まゆみの交流展 ~ひと針に込めた想い」の準備が始まった。

息子のお嫁さん(ふみ子さん)を連れ添いやってきた遠藤さん。
山形の絣なのだろう、素敵な二部式のお召し物を着てやってきました。

人形館の総入れ替えと、遠藤さんの飾りつけで、その日は朝からバタバタと一日、大忙しであった。

正直、初めて合わせる遠藤さんとのコラボレーション。
互いの作品同士が引き上げるのか、引き下げるのか・・・・・正直わからない。

しかし、やっぱり刺し子の暖かさ、ひと針ひと針に思いを込めた作品の数々は、圧巻で滅多に見られない作品だと思う。





遠藤さんの作品を飾った後で、人形を置いてみる。

同じ布物。同じ手仕事。平面と立体。あたたかさは二倍になった。

そして、ラブコールした自分の想いは間違っていなかったと確信した。

とてもいいのだ。

今回の為にわざわざDVDも作って来てくれて、ギャラリートークでは画像を見ながら、お話を聞きました。



山形弁がまたいい。
「私はいつでも、どこでも山形弁を使います」と言い切った遠藤さんだった。

花ぞうきんと言う、六角形の中にさまざまな刺し子の技が光る





今回私は、既存の人形と、新作「頑固じいさんのまとめ買い」



遊び心で「布こけし」を作りました。




今年は、ずっと心に秘めて実現したかった、伊藤さんの絵手紙展と遠藤さんの刺し子展が実現できて、ちょっと早いけど、いい年になったなぁ~と幸せに感じます。

お二人には、心より感謝しています。ありがとう!




遠藤さんのお友達と、私のお友達と5人で・・・・