高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

おばあちゃんの話し

2011-03-31 21:41:31 | まゆみのつぶやき室
夕飯時、時々おばあちゃんは昔の話をする。

戦後物の無い時代、どう生き抜いてきたのか・・・いや、そんな大げさな物言いではなく,淡々と過ぎて来た自分の道を語る事がある。

今までは、ふぅ~ん・・・・と人事のように聞き流してきた時もあるが、今回の大震災を目のあたりにして、考えさせられる物がある。

「食べ盛りの子供や家族の食料にする為に、駅の前で兄が畑から作ったかぼちゃをリヤカーに沢山積んで、帰ろうとした時、汽車から降りてきた都会の人が、お金や着物を引き換えにそのかぼちゃを奪い合うように持って帰った。百姓の兄は泣き泣きそのお金や着物を持ち帰った・・・」と話してくれた。

人間が本当に生きてゆくためには、命を繋ぐ食べ物が一番必要なのだとその話から実感する想いであった。

大震害後、支援金や支援物資が沢山届いていると思うが、3年ぶりに診察に行ったお医者さんは、言う。

被災した子供達の教育を受けさせる為に信州に呼びたいと。それも地区ごとになるべく馴染んだ子供を引き離さずに学校に行かせ、地域で受け入れる家庭も募集したいという。親たち大人は復興する為に子供の事は安心して任せ被災地に残って、復興活動をしてもらいたいとも。
昔、疎開した人も多いと思うが、その類だと思う

これは、あまり今まで聞かなかった、すばらしい支援だと思う。

私も協力したいと思った。

人それぞれ、色んな支援があると思うが、この子供留学は、各県でも広がって欲しいと思う。

見通しのつかない時間を、子供達は学ぶ時間につなげてもらいたい。




戻り雪

2011-03-24 07:13:27 | まゆみのつぶやき室
さらさらと空から舞い降りる戻り雪。

こんな時期になっても、自然は想いを裏切り、何があるかわからない。
それでも、ゆっくりゆっくり前進して春になる。

今回の大災害は、まだ気も油断も許されないが、全国の人達が(自分が出来る事)を胸に気持ちが一つになっている気がする。

隣町栄村でも、まだ村人達は避難生活が続いているが、こんな時だからこそ、人の思いやりや人情に涙を見せ、応援する人達の中にも応えてくれる人の笑顔に喜びを感じている。

東日本の津波被害で、生活がガラッと変わってしまった方々には、言葉も無いが、生きて、逆境に強く立ち向かって欲しいと願うばかりである。

原発に関しても、今まで知らな過ぎたと思う。
もっと、知識や情報を入れて、その時だけでなく、これからを見つめてゆきたいと思っている。

さて
昨日の雪は何処へやら・・・・・・

残り雪を溶かすように、今日は朝から強い春の日差しだ。

昨日の休館日には、人形館スタッフに講習会をしました。
館に携わる人達が、どんな風に人形が出来ているのか知ってもらう為。

それぞれの個性で可愛いうさぎさんが沢山出来ました。




今月末にはまた入れ替えもし、新しい人形にも会えるかも。

元気出せ!日本。






大災害

2011-03-13 21:03:33 | まゆみのつぶやき室
毎日、目を疑う光景がTVのニュースから流れている。

「生きているだけでありがたい・・・・・」と命拾いした人の言葉。
引き離された家族と再会できた喜びにむせび泣く人々。

これが今起きてる日本の姿・・・・・・

正直言葉も無い。

今日のニュースで一番悲しかったのは、親しかったおばさんの亡骸に涙を流して祈る女性の姿であった。
そんな中でも二日間漂流して、助かった男性もいた。

今、悲しみと希望が炸裂しているが、悲しみの方が圧倒的に多いのが現状である。

私の住む飯山市は大した被害は無かったものの、もう少し新潟県に近い栄村では、震度6の地震が発生し、道路の亀裂や、雪崩、線路の崩壊と災害はひどい。

しかし、村人の結束は強く、津波被害に比べれば、まだ先が見える事や、人身被害が無かった事にも安堵する。

さて、そんな中、私は今、何をしたらいいのだろうと考える。

今出来る事は、日常の節約をすること。電気、水道、ガソリン。

必要意外はなるべく使わないようにしよう。

近くの災害施設にも交通が許されたら何かしたい。

そんな風に思っています。


とにかく、東日本の被災者の行方不明の方の吉報を祈る毎日です。

雛の頃

2011-03-04 08:41:23 | まゆみのつぶやき室




梅の香とお雛様を連れてやってくる春。

3月3日、毎年各地区を繋ぐ雛めぐりのイベントに参加した。

今回は、歴史上でも人気のある真田幸村のゆかりの地、松代でオープニングを行なった。
この時期になると、しまわれていたお雛様を日に当て、沢山の人々にも見ていただこうと言う催しが、最近盛んになって来ているが、今回のこのリレー展は7回目。

松代、須坂、小布施、中野、山ノ内と電鉄沿線の各地区を私が作ったお雛様で結んでゆくと言う物であるが、各地区それぞれに個性があって、見ごたえが在る。
松代は城下町でもあるので、その風情と商店街に並ぶお雛様は粋である。
須坂は、田中本家や人形博物館などもあり、豪華さと迫力を兼ね備え、遊歩道も整備されゆっくり散策したい所でもある。
小布施は観光スポットでもあるため、歩くだけでも買いたくなる物ばかり。そんな中で今回の期間中、イベントも沢山あるようである。
中野はとても印象深く、各商店などが、年に一度の土雛を販売する際に一つずつ集めたお雛様を惜しげもなく披露してくれている。素朴で飽きの来ないこの土雛もこんなに種類があるのかとビックリする。山ノ内は旅館の女将達がこのひな祭りに華を添えて、どんなサプライズでもてなしてくれるのか楽しみな所でもある。


今回、新しく屋代も入ったり、私の地元飯山も電鉄沿線ではないが、年毎見ごたえのある雛飾りになって来ているので、近い将来お仲間になって欲しい気持ちでもある。

今年はうさぎ年なので、「うさぎ雛」を作りました。








長野県は4月まで飾っているので、今からが見頃です。