11日、山形での人形展の為、飛行機で庄内空港に向かった。50分ほどのフライトはあっという間であった。
前日に入ったスタッフは、暴風雨に見舞われ、汽車が2時間も足止めをくらったようだ。
山形は2005年に米沢、上杉博物館で一度人形展を開催している。
来年、また上杉博物館での二度目の開催も決まっているが、3時間もかけて、そこの学芸員の方も来てくれた。
今回開催された、酒田市美術館は何と広大。松林に隣接された美術館は今までと違い、第一会場、第二会場、第三会場と別れ、第一会場から第二会場に移るまで何十メートル、そしてその館道からは手入れの行き届いた青芝が広がる。
しゃれた、皮の椅子も随所に置かれ、癒しの空間でもある。
いつも思うのは、こういう美術館、博物館というのは、物を見せる以上に景観や空間を見せる物でもあり、一時の心のオアシスを与える場所でもあると思った。
人形の飾りこみは、あっち、こっちでいつもと勝手が違う所もあったが、見る側に立ってみると、一会場を見て、一息つけると言う長居したくなる場所でもあった。
そして、その日は海に近い酒田市ならではの食事をご馳走になり、美術館から2~3分程の簡保の湯・・・に宿泊。
浴衣を着たまま歩く人、温泉だけつかりに来る人、家族連れなど、庶民的な気を張らない宿だが、私はこういう所が大好きである。
久々に、アスパラ疲れから開放され、何度も温泉に入った。
初日が開けた。
今回は一カ月以上と長い期間の展示ではあるが、前に見て、もう一度と米沢からやってきてくれた人や、秋田県から来てくれた人もいた。
そんな中、20歳くらいの若い集団が・・・・
へぇ~ 息子みたいな茶髪のお兄ちゃんもお人形に合いに来てくれたのかぁ~みんな熱心に見ている。
あまり熱心に見ているので声をかけてみた
私「どうですか?」
二人の若者「良く、作られていますねぇ~!」
私「そうですか。ありがとう」
って、どうも天井を見上げ、建物の作りを見ている。
学生達は設計を学んでいる研修旅行生達であった。
なぁ~んだ!褒めていたのはそっちかよ!
そんな事もありながら、帰りの飛行機の時間がたっぷりあったので、土門拳さんの美術館で仏像の生写真に圧倒されながら、土産を買って帰途に着いた。