高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

母の日

2007-05-16 22:15:23 | まゆみのつぶやき室
昨年、この時期に書いた事。

息子が付き合っていた彼女の19歳での事故死。

息子はショックで何日も暗い部屋で一人泣いていた。
付き合っていたといっても、もう別れて数年がたっていた。

今年、就職をして、初任給をもらい、彼女の一周忌に花を買って墓参りに行ってきたと突然帰ってきた。
家の人が留守だったので、玄関先にそれを置いてきたそうな・・・・


私も前々からそんな話をしてはいたが、きちっと節目に実行してくれた事に胸をなでおろした。

墓参りの後、家に寄ってくれた。

ぶっきらぼうに、300円の値札がついた、黄色いカーネーションを私に差し出す。
母の日・・・だから・・・・とも言わず。
しかし、私が鎌倉から帰った日、やはり息子は家に立ち寄り、初任給で飯をおごる・・・と約束を果たしに来てくれたようだった。

ご飯を食べかけていた家族。母の居ない家。祖父母、父、母、4000円で何か食べて・・・置いていくと言ったようだ。
しかし、見習い美容師の初任給なんて、たかが知れている。
父は・・・・「いいから」と言ったとたん即、待ってましたとばかりに財布にしまったようだ。


300円の、黄色いカーネーションは今も出窓に元気に飾られている。
母親になって、幾度も学校で作ったものなどのプレゼントは頂いたものの、今回は一味違う嬉しさがあった。
息子の気持ちが嬉しかった。


ところで、ところで、娘達はどうしちゃったんだヨォ~