天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

EU加盟が悲願のトルコなら現地ガイドはギリシャ女優主演映画『トプカピ』をツアー客に紹介して欲しかった

2011-10-07 21:00:22 | 日記
今日の日記は、昨日紹介した映画『トプカピ』(1964年製作 ジュールス・ダッシン監督 メリナ・メルクーリ ピーター・ユスティノフ マクシミリアン・シェル主演)の続きです。添付した写真は、トプカプ宮殿に所蔵されている”トプカプの短刀”展示室を下見するメリナ・メルクーリです。
トルコ・イスタンブールのトプカプ宮殿を私が初めて観たのはこの映画でした。小学5年生の私には、イスラム世界といえば、イラクやペルシャ地方の説話集『アラビアンナイト』やアラビヤ半島の童謡『月の沙漠』のイメージしかなく、トルコもそのイスラム世界の一員であったのか!とこの映画を観て初めて知りました。だから、この映画は中東地域の地理や歴史に興味を与えてくれた私にとってとても記念すべき作品です。
この映画では、盗まれるその宝刀はその展示室の中央に置かれていますが、私が8月に見学した時は壁面のショーケースに収納されていました。その展示室を下見しているメリナ・メルクーリ(1920年10月18日~1994年3月6日)はギリシャのアテネ出身の女優です。後年、彼女は女優を引退後、政治家になりギリシャの文化大臣に任命されたギリシャを代表する女性です。
だから、過去にキプロス紛争や歴史上宗教的な対立があった隣国のギリシャ人を嫌うトルコ人が多いトルコ国内では、政敵であったギリシャ人に国宝を盗まれる映画『トプカピ』を、強く嫌悪するのは当然かもしれません。当然、現地トルコ人ガイドも同じ思いをしていたのでしょう。
しかし、EU加盟を悲願とするトルコなら、現在財政破綻しているギリシャを、両国間の悲しい過去の関係を忘れて、強く支援するべきだと私は思っています。そうしないと、イスラム教国のトルコは、キリスト教圏のヨーロッパ世界(EU)の一員とは、決して認められないでしょう。トルコにはとても大きな度量が求められていると、私は今強く思っています。
だから、私は現地トルコ人ガイドに、トプカプ宮殿が収容している宝物の説明の際、大きな気持ちを持ち笑って、この映画『トプカピ』を私たちツアー客に紹介して欲しかったです。
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