天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

異端審問に屈したガリレオ・ガリレイは360年の歳月を経て、現ローマ教皇にその非を認めさせた

2009-08-26 00:10:03 | 日記
17世紀初頭、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイがコペルニクスの地動説を支持、地球が太陽の周りを回ると人々に教えたとして、1633年ローマ教会の異端審問所は、彼に自著出版禁止と無期限拘束の有罪宣告を下しました。唱えた自説を異端と認めなければ、さらに拷問を行なうと脅迫されて、彼はその自説を撤回して過ちを認め、異端(地動説)を放棄しました。以下にその異端放棄の宣誓文の一部を抜粋します。
「私は異端の疑いが濃いという判決を受けました。それは、私が、太陽は世界の中心にあって不動のものであり、地球は世界の中心にはなく、動いているという説を信奉していたことによるものであります。しかし、枢機卿のみなさまとすべての信心深いキリスト教徒のお心から、私にかけられたこの当然の疑いが取り除かれることを願いつつ、誠実な心と真実の信仰を持って、私は異端放棄いたします。」
人間はとても弱い生き物です。ガリレオ・ガリレイほどの偉人でも自らの信念を捨て、時の権力に屈したのです。だれも、彼を非難できないです。
そんな彼の苦渋の姿を私は思い浮かべ、今ガリレオの行動を今回の追放劇で私が取った行動・信念の放棄に対して拠所・大きな励みにしています。
でも、ガリレオの場合の偏屈な宗教心による異端審問官と違い、私の追放首謀者はその世界で楽しみを享受し、その恩恵を被っている人間でありながら、外の一般世界が持つその世界に対する蔑んだ倫理観を是として、その世界の素晴らしい価値をまったく認め無い、卑劣でまったく矛盾した論理を持った悪行客です。だから、その悪行客はその追放手段として、外の一般世界が持つその世界に対する倫理観を卑劣に悪用し、私をその世界から追放できたのです。
現ローマ法王ヨハネ・パウロ二世は10年の歳月かけてガリレオ裁判の見直し検討を行い、1992年10月に教会の非を認め、「聖書の権威が、明確で確実な推論と対立するような場合には聖書の解釈が正しくない」という決定を下しました。異端とされたガリレオの復権には360年近く歳月がかかりました。でも、私はその世界への復権はまったく期待できないでしょう。
(追伸)私は、9月下旬のイタリア旅行でガリレオの生地・ピサや活動の町・フィレンツェを訪れます。今からとても楽しみです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 私が関係した世界へ、私から... | トップ | ガリレオ・ガリレイを異端と... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事