天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『パリの恋人』新しいものと”古いもの”が同居と酷評されたフレッド・アステアは自身卑下する必要なし

2010-11-23 14:55:50 | 日記
今日の日記は、今久しぶりにお茶の間DVDビデオ鑑賞している映画『パリの恋人』(1957年製作 スタンリー・ドーネン監督 オードリー・ヘップバーン フレッド・アステア主演)のことです。
私は、オードリー・ヘップバーンのことがとても気になって、1956年に製作された映画『戦争と平和』の翌年に主演したこの楽しいミュージカル映画が観たくなって、ただ今鑑賞しています。
この映画の時、オードリー・ヘップバーンは27歳でフレッド・アステアは57歳でした。1954年に製作された『麗しのサブリナ』で共演したハンフリー・ボガートとの年齢差30歳とまったく同じです。この映画で共演したダンスが巧みなフレッド・アステアは、30本ものミュージカル映画に主演したハリウッド往年の大スターです。また、共演した女優陣は、ジンジャー・ロジャース、リタ・ヘイワース、ジュディ・ガーランドらです。だから、フレッシュなオードリー・ヘップバーンとの組み合わせは、批評家から「この映画には”新しいものと古いもの”が同居している」と酷評されています。
しかし、私自身はこの往年の大スターとオードリー・ヘップバーンの共演は大成功だったと、再度映画を観て得心しました。批評家が指摘したこの”古いもの”は、私にはとても余人に真似のできない珠玉の名人芸に見えたからです。何もフレッド・アステアは、自身の芸を”古いもの”と卑下する必要などまったくないです。良いものは、古くなってもいつまでも”良いもの”です。
オードリー・ヘップバーンは、ニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジの本屋店員で若いインテリ娘です。そして、突然、衣装モデルの写真撮影の為、ファッション雑誌のスタッフが彼女の店が現れます。彼女は、モデルになる気はまったくなかったのですが、専属カメラマン(フレッド・アステア)の勧めで、崇拝する哲学教授に会う為に、撮影するパリに行くことを承諾します。添付した写真は、その本屋でファッション雑誌のスタッフが忘れた帽子を着けて歌っているオードリー・ヘップバーンです。
その憧れのパリで、二人が大いに歌い踊ります。とても楽しいミュージカル映画です。さすがに元ダンサーで『掠奪された七人の花嫁』を監督した名匠スタンリー・ドーネンの作品のことはあります。
そして、”新しいもの”をより魅力的にしたのは、オードリーより一歳上の衣装デザイナー、ウベール・ジバンシーの秀でた力量に負っていると私は思っています。
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