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天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

大幅遅延により支給さる全日空交通費五千円が帰宅難民の私にネットカフェ受付男の冷たい仕打ちを容認させた

2012-02-28 21:32:46 | 日記
今日の日記は、先週の札幌旅行で利用した帰りの全日空26日(日)76便(19:30~21:10)の新千歳空港の悪天候による大幅な遅延による貴重な体験です。
私は、26日の夕方新千歳空港に到着して、とても驚きました。多くの乗客が、手荷物検査ラウンジ周辺に、飛行機の出発を待っていたからです。そして、出発掲示版を見ると、今滑走路の除雪をしており、大幅な遅延が発生していました。
その為、私が手荷物検査ゲートに入場できたのは、予定出発時刻の1時間前でした。出発ゲートに着いたら、出発予定時刻は21時20分(1時間50分遅れ)と表示されていました。
この出発時刻では、日曜日なのでもう終電車が無くなってしまい、私はどうしょうかと思案をしました。羽田空港から自宅までタクシーで帰ったら一万円以上かかるでしょう。まったく運が悪い日に出かけたと、私は大いに落胆しました。
場内アナウンスでも、悪天候による遅延(羽田からの到着機を出発便に使用する為、どんどんと遅延が拡大する悪循環)には、何も交通費の補填をしないと放送していました。しかし、全日空は出発が23時頃になる見込みになったら、76・82両便(19:00出発便は何も補填なし)に限り、その前言を訂正して、”お一人様に付き5,000円の交通費を支給します。また、バスにて新宿・池袋・横浜までは輸送します。"と告げてくれました。
結局、私の乗った76便は、23時20分出発して羽田航空に到着したのは、24時40分過ぎでした。機内を出た出口に向かう通路で、全日空担当者から封筒に入った5,000円札(封筒には宛名用の透明部分があり、ちょうど樋口一葉の顔が判るように入れられており全日空の心憎い気配りに私は感服)を遠慮なく頂戴して、横浜行きのバスに一番に乗り込みました。
他の乗客を待っていたので、出発したのは深夜1時30分過ぎで、横浜駅東口に到着したには、深夜2時頃になってしまいました。横浜から自宅までタクシーを使ったら、頂戴した交通費5,000円ではとても足りません。
だから、私は何処か横浜駅周辺(注:地下自由通路はシャッターで閉鎖されていた)にいて、動き出す始発電車まで待って自宅に帰り、背広に着替えてそのまま会社に向かうことにしました。
たまたま、近くのビル地下1階に深夜営業中のネットカフェがあり、公衆便所が閉鎖され利用できなかったので、その受付の若い男性に、”飛行機が遅れて帰れなくなった。近くの便所が使えないので、トイレだけ借用できないか?”と尋ねてみました。そうしたら、彼は、気持ち良く私に、館内のトイレの場所を教えてくれました。
トイレを済ましてから、何処で約2時間半ほど過ごそうか?思案していたら、ネットカフェ出口の外部踊り場にベンチがあり、ちょうど休憩(多少外部の風や冷気を防げる)でそうなスペースだったので、そこで約1時間ほど座っていました。
しかし、1時間経った深夜3時過ぎに、私が会った従業員とは別のネットカフェ受付の男が、私のそばに来て、”お客さん!当店の個室を利用していますか?”と尋ねてきました。
私は”利用していません。”と答えたら、この陰険な男は、”この場所(注:出口の外階段踊り場でオーナー管理共用部扱いであり、賃貸しているテナント面積には含んでいないはずだか、あえて私は反論しなかった)当店のものだから、ここから退去してください!”と声高に叫んできました。
だから、私は”すいませんでした!”と謝って、とぼとぼと階段を上がり、1階外に出て何処か外気を避ける場所は無いか?探してみました。
そうしたら、郵便局の私書箱を管理する場所に明かりが点いており自動扉も普通に開閉していました。奥にはたまたま郵便局員の方がいたので、私は訳を言って”始発電車まで1時間半ほどここに居てもいいですか?”と尋ねてみました。
それを聞いた郵便局員は”いいですよ!”と私に言ってくれました。私は前にネットカフェ受付男の冷たい仕打ちを受けていたので、冷気を防ぐ室内(私書箱利用の出入用スペース)に居ることを心良く許してくれた郵便局員の善意に感謝して、とても嬉しくなりました。だから、帰宅難民を扱う時に、人間の本性が如実に顕れてくる貴重な体験を私は受けました。
もし、同じように飛行機が遅延して自宅に帰れなくなったら、もう外気が来るネットカフェ出口には行かず、この郵便局の室内(私書箱利用の出入用スペース)を借りてここに居ることに決めました。
そして、4時30分頃外に出たら、もう地下自由通路は通行できるようになっており、4時52分発の熱海行き東海道線に乗り、自宅に5時45分頃、私は到着出来ました。私は、背広に着替えただけでそのまま会社に向かい、いつもと同じ時刻に会社に到着できました。
このように、私は全日空から頂いた交通費5,000円を、その帰宅難民の倍賞金としてまるまる残すことが出来ました。だから、ネットカフェ受付男の冷たい仕打ちも、私はある程度容認できたです。私は、今回とても貴重な体験をしました。

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