天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

浅井隆著『2014年日本国破産(警告編)』は自身開始した「老後安心クラブ」勧誘の為刊行した悪しき商魂

2014-12-30 12:06:13 | 日記
今日の日記は、札幌中央図書室から借り出して、今読んでいる浅井隆著『2014年日本国破産(警告編)』(2010年・第二海援隊刊)の経済不安を煽る悪しき商魂のことです。添付した写真は、その著書の表紙です。
この著書のタイトルに私は惹かれて、図書室から借り出しを受け、札幌別宅で読んでいます。そして、この著者の余りに経済に関する無知ぶりに呆れています。さらに、この巻末書かれている著者が始めた「老後安心クラブ」に、悪しき経済評論家(とてもその称号に値しないが)の卑しき商魂ぶりに、私は唖然としています。そして、この勧誘著書を刊行した4年後の今年2014年現在、著者の指摘した警告【日本国は破産】など起きていません。
著者が指摘する「日本国破産の根拠」が、単に国債残高がGDPの2倍近くあるとの日本政府の財務バランスの悪さだけです。それを21世紀になってから筆者は指摘続けていますが、極端に「日本政府が破産する」と断言するのは、何も知らない年金暮らしの高年齢層の不安を煽るだけの悪行だと、私は断言できます。
著者は、この著書で『昨今、高齢者を巡るトラブルや事件が多発しています。・・こうした時代に必要とされるのは、入会すれば誠実で安心できるスタッフがいて、親身に面倒を見てくれる組織です。・・この会に入っていれば、国家破産の嵐がやって来ても生き残ることができます。ご入会を心よりお待ち申し上げております。』と一方的に自画自賛で語っています。
要するに、自身が警告している日本国が破産する事態になったら、全ての国民を助けるのではなく、会費を支払い会員になった「老後安心クラブ」のメンバーだけを救うのが、このエセ経済評論家の悪しき魂胆なのです。このような著書は、書店で実費購入する価値など全くなく、公共図書館で無償の貸出を受け、その欺瞞の内容を良く確認するだけのものです。
だから、世の中に多く溢れる経済情報のその真贋を見極める眼力を養う必要性を、私は強く痛感しました。

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