インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

夜間高速バス事故について

2012-05-01 06:34:48 | 考えるインディオ
 世間ではゴールンウイークの状態であるが、吾輩はいつもと変わらぬ生活を淡々と送っている。今、どこも混雑しているし(人と逆の行動が好きだ)、この間の別府温泉のように、平日に旅でもしたい。

 …と考えたところで、高速バスの事故が頭をよぎる。大勢の死傷者を出した痛ましい事故が、高速バスの問題を浮き彫りにさせた。

 朝日新聞のホームページによると、「金沢と東京ディズニーリゾートを結ぶツアーは、曜日によって値段が変わるものの、片道3千円からと格安だ。事故にあったバスが出発した28日夜発の便は3500円で、鉄路でJRを利用すると1万円を超す区間。この区間でJRバスが運行している路線バスも最低で5千円する…」とある。

 吾輩の場合、福岡市にいた頃、福岡~広島の移動とかで、高速バスを利用していた。新幹線代が浮くからである(ケチな発想)。一度だけ、福岡~名古屋の高速バスを利用した時(夜行便。「どんたく号」だったか)、流石にどこかでバスは停車し眠っていた。運転手は2名いただろうが、やはり仮眠が必要なのだろう。

 運転手1人で仮眠もなく長距離を走らせるというのは残酷である。吾輩も夜とか実家に戻っている時(サウナ温泉とかに入った後とか)、もの凄く眠くてぶつかりそうになった経験がある。本当にヤバイ時は、コンビニやら広い場所で停車して、一息つく。冬なら、窓を開けて、恐ろしく冷たい風を浴びる。

 高速バスでは、勝手に停車できない。コーヒーとか刺激物(ブラックガム)では限界がある。今回の事故で、大勢の運転手が睡魔の地獄と闘っていることに光が当てられた。人間は何時間も拷問に耐えられるものではない。

 高速バスの利用は安上がりであるが、リスクとか問題も多いのだ。

 3週間前、広島~別府を5時間(中フェリー2時間)乗っていたが、到着日は体力の消耗と時間のなさで、初日の別府での楽しみは半減した。

 逆に、大分~大阪を飛行機で行ったことがあるが、あっという間だったし、大阪では思い通りに行動できた。値段はかなり高かったが、それは失わずに済んだ時間、エネルギーの代金ということになるのか。

 問題の根っこは、資本主義な世界で繰り広げられる価格競争であり、とにかく安くて良いものを手に入れたい消費者の欲望にあるのか(…ただ売り手に踊らされているだけか)。

 かくして次の旅行は、飛行機の格安チケットの購入を考えるのであった(広島空港には沖縄便がありました)。