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『ムーンライト』

2017-04-18 14:54:01 | 映画(ま行)
                      

『ムーンライト』
解説等はこちら


監督・脚本・・・バリー・ジェンキンズ
脚本・・・タレル・アルヴィン・マクレイニー
出演・・・
シャロン: トレヴァンテ・ローズ
大人になったケヴィン: アンドレ・ホランド
テレサ: ジャネール・モネイ
10代のシャロン: アッシュトン・サンダース
10代のケヴィン: ジャハール・ジェローム
アレックス・ヒバート
フアン: マハーシャラ・アリ
ポーラ: ナオミ・ハリス




この作品、当初我が街では公開予定がありませんでした。
それがアカデミー作品賞を受賞したことによって、急遽公開されることが決まりました。公開されてすぐ観たのに、今頃書いてます。><;
おそらく賞を取らなかったら、シネコンではスルーされてただろなぁ。

まず特筆すべきは
LGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のラブストーリーがアカデミー賞の作品賞を受賞するのは史上初ってことでしょうか・・・。

史上初といえば
フアンを演じアカデミー賞助演男優賞を獲得したたマハーシャラ・アリはイスラム教徒としては初。黒人俳優としては12年ぶり。
今年のアカデミー授賞式は語り継がれるミステイクもあって、記憶に残る年になりそうですね。

幼年期・少年期・青年期はそれぞれ無名の役者さんが演じていますが、本当に素晴らしかった。しかも時代が変わっても、微妙に雰囲気が違っていても時代の移り変わりの違和感が全然ないんです。

本当に切なく心が痛くなる作品でした。
キチンとした感想が書きづらい。切ないとしか言えないような・・自分自身もどかしいのですが~あまりにも接点がなく感情移入しづらい映画だったので。


自分自身のアイデンティティーに悩むマイノリティの少年。母からの虐待や同級生からのイジメや、すべてのツラさを自分の中に閉じ込めうつ向いたまま生きてた。
でもフアンとの出会いが彼を大きく変えた。海でフアンに泳ぎを教えて貰うシーン・・
おそらく今まで人にそこまで心も身体も預けたことがなかったであろうシャロンが「安心しろ離さない」と言われて身を委ねるシーン。
涙が出た。
彼の教え「自分の道は自分で決めろ周りに決めさせるな」がなかったら、シャロンはイジメられっ子のまま終わっていたと思う。


台詞が非常に少なくて、彼の一途な想いも表情やBGMで推し量るしかなく・・・
その映像は、とにかく美しい。
そして音楽がまたそれに合っていて…

「月明かりでブルーに輝く」
このタイトルの意味が分かると余計に泣けます。



小声で・・・
でも作品賞としてはあっちの方が好みで取って欲しかったかな・・・



マリー的お気に入り度・・・★8個ちょっと・・・