札幌交響楽団の草創期に首席チェロ奏者を務めた土田英順氏の演奏をずーっと以前から聴きたいと思いながらなかなか果たせなかった。その願いが先日ようやく実り、豊かな人生を重ねた土田氏の芳醇な調べを堪能することができた!
※ ウェブ上から拝借した土田氏と伴奏の鳥居はゆき氏です。
3月8日(水)の正午、大地みらい信用金庫札幌支店のホールにおいて「土田英順・第484回東日本大震災復興支援チャリティコンサート」が開かれ、念願だった土田英順氏のチェロ演奏を聴くことができた。
会場の大地みらい信金札幌支店の2階ホールはグランドピアノが備えられた素晴らしい空間でコンサートに相応しい会場だった。そして、そこに現れた土田氏は当年86歳と聞いていたが、とても若い印象でまだまだチェロ奏者として活動できる方ではないかと思われた。ピアノ伴奏は土田氏と長く交流を続けて、息の合っている鳥居はゆき氏が務めた。
※ 大地みらい信用金庫札幌支店の2階ホールの様子です。
演奏された曲目は比較的耳慣れた曲目が並び、楽しむことができた。その曲目とは…、
◇スペイン・カタルーニャ民謡/「鳥の歌」
◇カッチーニ/「アベマリア」
◇バッハ・グノー/「アベマリア」
◇バッハ/「G線上のアリア」
◇サンサーンス/「白鳥」
◇エルガー/「愛の挨拶」
◇ピアソラ/「リベルタンゴ」
◇ピアソラ/「ブエノスアイレスの四季から冬」
アンコールとして
◇シューベルト/「アベマリア」
◇久石譲/「となりのトトロ」
皆さまご存じのとおりチェロは比較的大型の弦楽器のため醸し出す音は低音であり、オーケストラの中ではあまり目立たない楽器である。しかし、ソロで聴くとその低音のうえに柔らかな音色がなんとも心地良く耳に響いてくる楽器である。私は以前にスペイン人が弾くカタルーニャ民謡の「鳥の歌」を聴いて非常に感動したことを憶えている。もの悲しさを湛えた旋律は、まさにチェロのための曲と思えるくらい心を打たれる曲である。今回土田氏はなんとコンサートの最初にこの曲を持ってきたのだ。期待に違わず、土田氏の「鳥の歌」にも私は深く感動した。
その他の曲も比較的耳慣れた曲が多く、おおいに楽しませてくれた。特に「アベマリア」三部作はアンコールで三曲目を披露してくれるサービスをしてくれた。
※ コンサート前、土田氏が奏でるチェロが置いてありました。
コンサート名に「東日本大震災復興支援チャリティコンサート」と銘打っているが、土田氏はなんとこれまで484回もの復興支援コンサートを開催してきたという。そうした集めた義援金がなんと約4,800万円だそうだ。そしてこれからもこの支援コンサートは継続していくという。今後も今年だけですでに9回の支援コンサートが決定しているという。ようやく聴くことができた、そして今後のスケジュールも知ることができた。機会があればまた土田英順の世界に浸ってみたい。
WBC寸評 Vol.3
昨夜の対韓国戦、先制点は許したものの終わってみれば13対4と日本の圧勝に終わった。試合の流れとしては先発ダルビッシュが予想外の不調で3点を先制されたものの、その裏に近藤、吉田のタイムリーで直ぐに逆転したのが大きかった。以降は韓国の繰り出す投手陣をことごとく打ち崩した。打線では依然として大谷が好調で5割7分という高打率を保持し、ヌートバー、吉田も5割と好調を誇っている。投手陣では宇田川がポテンシャルの高さを発揮し1回をわずか11球2三振で仕留める圧巻のWBCデビューを飾り、他の投手陣も好調のようだ。
残るは村上様の復活だけだ。今夕の対チェコ戦もきっと難なく撃破してくれるものと期待したい。