田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 硬石山(登頂断念!)

2023-03-02 16:31:46 | 北海道低山紀行 & Other

 う~ん。春山の腐れ雪の中を徘徊することおよそ1時間30分、体力の限界に達してしまった。あと30分も頑張れば、あるいは何とかなったのかもしれないが、老体にこれ以上ムチは打てなかった…。潔く敗退を決めた私だった。

 2週間前に腰を打ったところの回復状態が思わしくなく、このところ運動系は控えてきた。腰の状態はそれほど酷くはないのだが痛みがなかなか引かなかった。そこで昨日、整形外科で診察をしてもらったところ、レントゲンでも異常は見つからず担当医は「全く問題ない!」と太鼓判を押してくれた。そうすると気分は俄然ポジティブとなった。「どこか軽い山に登ろう!」と思い立った。目指すは「札幌50峰」にも入っている標高371mの硬石山(「こうせきやま」とも「かたいしやま」とも呼ぶらしい)である。

 硬石山については、国道を走っていると裾野部分が採石場になっているのでその場所については知ってはいたが、登山についての知識は皆無だった。ウェブ上を繰ってみると「サクッと登る」とか「朝、出勤前に登る」などの記述があり、「あるいは私でも登れるのでは?」との思いから「登ってみよう!」と思い立った山だった。

   

  ※ 札幌市内から走り石山橋を過ぎたところで駐車したのだが、車の跡がなく不安になった。

   

   ※ 徒歩で周囲を観察したところ「硬石山」の表示を見つけてホッとしました。

 ところが硬石山は、サクッと登れる山でも、朝飯前の山でもなかった。私が登ろうとしている冬山は、ほんとの小さな山ばかりで足跡がはっきり残っているような山ばかりである。ところが硬石山は数日来の降雪で先行者の足跡は残っていなかった。雪の状態はここ数日の高音のために腐れ雪状態、おまけに深雪でもあったのでスノーシューを装着しての登山となった。登山道らしきところに残っていたのは大量の糞を残しながら周辺を徘徊しているエゾシカの足跡ばかりだった。その足跡に残る大量の糞を踏みしめながら(これが気分がよろしくない!)あちこちと歩き回ったのだが、なかなか本来の登山ルートに乗ったという感覚が持てなかった。

   

   ※ 登山口に表示されていた案内図です。私は東回りコースを取りました。

 30分間徘徊した後、一度登山口に戻り登山口に表示されていた「東回りコース 夏道 低山ですが急登です。積雪期は滑落の恐れあります!それなりの装備をして登って下さい」という注意書きを見て、そこを避けたのだが頼るものがなかった私はその夏道といわれるコースを辿ってみることにした。相変わらずのエゾシカの通った跡であったが、急登を尾根まで上ると、微かに先行者の足跡らしきものが残っていた。エゾシカの足跡が私を惑わせたが、なんとか微かな先行者の足跡を追いながらゆっくりと一歩一歩高度を上げていった。しかし、腐れ雪は私の体力を徐々に奪っていった。表示のところから登り始めて55分、山頂と思われる所は頭上遠くにの望むことはできたが、無理をするのは絶対に禁物と思い、潔く登頂断念を決めた。

   

   ※ 山の裾野は写真のようなエゾシカの足跡がいたるところにありました。

   

   ※ エゾシカの糞ももういたるところに転がっていました。

   

  ※ やや写りが悪いですが、エゾシカたちはこうして木の皮を食べ尽くして冬の命を保ちます。

 下山がまだ大変だった。腐れ雪の上、深雪状態は急斜面でスノーシューの爪ではブレーキが効かなかった箇所が何度もあり、私は3度も転倒しながらなんとか登山口に戻ってくることができた。低山といえども侮ることなかれ!である。今の気分としてはリベンジは難しいかな?という気分である。

   

   ※ この表示にはビビりましたが、選択肢がなくなり夏道コースを辿ることにしました。

   

   ※ 急登を登り、尾根道に出たところだと思います。

   

   ※ 振り返ると石山地区の街並みが眼下に見えました。

   

   ※ 登頂を断念したポイントです。

【硬石山 登山データ】
標 高  371m

行 程  登山口→(30分)→登山口周辺徘徊→(55分)→登頂断念→(30分)→登山

     口   駐車場無し

天 候  晴れ、微風

登山日  ‘23/03/01