田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

旭山記念公園スノーシュー観察会

2023-03-06 13:47:47 | 環境 & 自然 & 観察会

 ようやく念願叶ったスノーシューの観察会だった。時折り雪が舞うコンディションだったが、ガイドの丁寧な説明を聞きながらの雪山歩きは心楽しいものがあった。

   

   ※ スノーシューを装着し、林の中を往く参加者たちです。

 3月4日(土)午前、旭山記念公園が主催する「スノーシュー観察会」があり参加した。

実はこの種の観察会は冬季の1月、2月、3月と開催されているのだが、かなり人気がある観察会で、私は1月、2月と希望したのだが定員となって希望を断られていた観察会だった。今回も申込日の時間に電話したがなかなか繋がらず、電話をかけ続けて30分後にようやく繋がりなんとか参加できたのだった。

 観察会は参加料が保険代だけで、しかもスノーシューは貸与されるとあって、特に初心者に人気のようなのだ。

   

  ※ 貸与されたスノーシューを装着している参加者です。(私はマイスノーシューで参加)

 午前9時30分、20名の参加者と、旭山記念公園の「山の家」(公園案内所)のスタッフ、協力員と総勢25名ほどでスタートした。雪の状態は多少腐れ雪状態だったが、スノーシューを付けないと雪山を歩き回ることは困難な状態だった。

 ガイドの方が適度に立ち止まりながら、葉の落ちた木々について説明してくれた。イタヤカエデ、イワガラミ、ミズキ、ヌルデ、シナノキ、アズキナシと次々とその木の特徴を説明してくれた。その中でヌルデというウルシ科の木が私には初耳の木だった。ウルシ科の木というとおり、人によっては肌がかぶれる場合があるという。また、ヌルデは荒地にいち早く生えてくるパイオニアツリーとしても知られているという。

   

   ※ 春先に大量の甘い樹液を出すイタヤカエデです。

   

   ※ ミズキについて説明するガイドの方です。

   

   ※ ヌルデの木を観察する参加者たちです。

   

   ※ 種子を付けたまま越冬したアズキナシです。(写真を掲載したのは説明いただいた一部の樹種だけです)

 私にとってこの種の観察会において苦手なのは鳥の観察である。ガイドの方は木の説明をしている際も、「あっ、シジュウカラが鳴きましたね」、「これはハシブトガラですね」と案内されたが、多少耳の能力に衰えがある私には一向に鳴き声が聞こえないのだ。また、スタッフの方が、今多くの人たちから愛されている「エナガが高い木の上に停まっている」と言われても、その姿を目にすることができなかった。唯一、集団で木の枝に停まっていたウソを目にすることができたが、遠くに停まっているウソの姿から他の鳥との違いを認識することはできなかった。

 私にとって探鳥は、その姿を見るために辛抱強く待つ忍耐心もかけているので端から諦めている。

 最後にガイドの方は公園内にある「赤池」に案内してくれた。当り一面が雪で真っ白に覆われているのに、「赤池」のところは水面が顔を出し、傍へ寄ると水が赤く変色していた。ガイドの方によると、「赤池」の周辺には鉄細菌というバクテリアがすんでいて、その鉄細菌が水中の鉄分からエネルギーを得ているが、その際の副産物として赤茶色に酸化した鉄の塊(酸化鉄)作り出し、それが水を赤く染めている、ということだった。

   

   ※ 雪の覆われた公園内に忽然と現われた水面です。

   

   ※ 近撮すると確かに水が赤く染まっていました。

 旭山記念公園の自然観察会はなぜか冬季しか開催されていない。夏季も、と思うのだが残念である。夏季は別のところで開催される観察会に今年も出かけたいと思っている。