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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道JCフォーラム 2 ~領土・領海フォーラム~

2013-05-08 22:28:14 | 講演・講義・フォーラム等
 登壇した三氏は異口同音に道徳教育の現状を批判し、愛国心を訴える発言だった。午後からのフォーラムでは北方領土のみならず日本が直面する領土問題に取り組む三氏の話を聞いた。 

          

 午前の「国民主権フォーラム」に続いて、午後からは「北方領土問題解決への道しるべ!!勇壮なる北海道創造に向けて」と題する「領土・領海フォーラム」に参加した。
 登壇したのはパネリストとして◇千葉康弘氏(TOSS北海道副代表)◇葛城奈海氏(女優・予備自衛官)◇古谷経衡氏(アニメ評論家・保守活動家)、そしてファシリテーターとして◇ようへい氏(ラジオパーソナリティ)といった方々だった。

 もう少し各氏を詳しく紹介してみる。

               

 千葉氏のTOSSというのは、Teacher's Organization of Skill Sharingの頭文字をとった略称で、以前は「教育技術の法則化運動」と称していた教師の研修団体である。したがって千葉氏も室蘭の小学校で教師をしている方と自己紹介された。

               

 葛城氏は女優の傍ら、予備自衛官にも応募するなど国防に関する関心が高く、これまで尖閣諸島海域に民間人として9回も入域するなどの積極的に行動し、発言している方である。

               

 古谷氏は青林堂という出版社の編集長の傍ら、保守活動家、アニメ評論家としての顔も持ち、保守系言論人として活躍している方である。

               

 ようへい氏は落語家を志していたが転進して、現在はSTVラジオなどでラジオパーソナリティとして活躍されている方である。

 昨日と同じようにパネリストの方々の印象に残った発言を紹介することにする。(ようへい氏は司会に徹して、自らの意見は控えていた)

 千葉氏はTOSSの教師は道徳教育も、北方領土についてもしっかりと教育をしているとしながらも、教育の現場においてはそのことが必ずしも一般化されていない現状にあることを明かした。そしてそうした現状を変えていきたいと訴えた。

 葛城氏は領土問題は国の「意志」が問われているとし、日本は隣接諸国からなめられているのではないか。闘う意志を示すことが必要と強調した。そして戦後日本においては人権が過度に尊重されたために国民としての自覚が足りないとし、国民が公のために奉仕する体験の場を作るべきだとした。

 古谷氏は日本の民主主義は戦後米国などから与えられたものとする考え方が強いが事実ではない。明治時代に民主主義は日本に定着していたのだが世の中全体が戦前を暗黒時代史観として捉えたためにそうした錯覚がはびこっていると唱えた。
 そして今必要なのは“愛国心”を醸成しなければならないとし、戦後の日本の価値観が損得の価値観に捉われている現状から、損得を超えた価値として“愛”の尊さに国民が気付くべきだと強調した。

 昨日同様、このことに対する私自身の意見は控えるが、フォーラムに参加していて、パネリスト全員がテーマに対して異口同音の発言をするフォーラムとは何なんだろう、という疑問を持った。
 フォーラムとはテーマに対していろいろな考えや意見を述べ合い、参加者がそのことについて考える場ではないかと思ったのだが…。
 そうではないフォーラムもあるということなのだろうか?