田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

思わぬ観戦 思わぬ逆転勝利!

2009-10-21 23:33:31 | スポーツ & スポーツ観戦
 思わぬ形でCS(クライマックスシリーズ)の対楽天戦を観戦することができ、思ってもみなかった大逆転勝利を目撃することができました! 

 当初、今夜はコンサドーレの対栃木戦を観戦する予定でした。
 ところが職場の方から数日前に「CSの初戦のチケットが無駄になるので行かないか」というお誘いがありました。
 ここはJ1昇格が消えたコンサドーレ戦より、CSの方に心が動いてしまいました。
 ということでチケットを譲っていただき本夕、札幌ドームに向かいました。
        
        ※ ほぼ満員に膨れ上がった札幌ドームは熱気ムンムンでした。

 ところが…。
 譲っていただいたチケットの券種が「レフト外野指定席」というものでした。
 これはテレビ放送によく登場する熱烈応援団が陣取るところです。
 案の定、周りはレプリカユニフォームに身を固め、両手にバット型のメガホンを持った人ばかりです。私は完全に浮いた状態でした。
        
        ※ 今日は日ハムの攻撃時には球場内がピンク色に染まりました。

 日ハムが守備のときはまだ座って観戦できるからいいのですが、攻撃時になると座ってはいられません。周りが全員立つのですから当然私も立たねばなりません。
 そして例のように選手毎に応援グッズを変え、応援の歌やフリも変わります。とてもついて行けません。ただただ周りを眺め苦笑するばかりでした。
        
        ※ 田中賢介選手の応援グッズを手にするファンです。

        
        ※ こちらはご存知の森本稀哲選手の応援グッズです。

 それでも私は外野で野球観戦をする人がよくするようにラジオの実況中継を聞きながら、私なりに久しぶり野球観戦を楽しんでいました。
        
        ※ 投手の交代時に外野の三人が近づき何やら話し合っています。

 試合は日ハムが1点先取したものの、その後は楽天が常にリードする展開で、9回表を終えた時点で4対8と試合の帰趨が見えた状態でした。
 帰りの地下鉄の混雑を考え、私は席を立ちました。
 9回裏の実況中継を聞きながら出口へと急いだのですが、どうも日ハムが粘りを見せているようなのです。球場内のモニターテレビを見てみると1点返して、さらには走者が塁上を埋めています。
 「これはもしかして何かが起こるかもしれない。その時を見逃しては観戦にきた値がない」と思い、急いで引き返しました。
 すると日ハムファンが願っていた奇蹟のような逆転劇が目前で起こりました!
 バッターボックスのスレッジが強打したボールが大きな弧を描き、日ハムファンで埋まったレフトスタンドに吸い込まれたのです。
 逆転満塁サヨナラホームランという劇的な逆転勝利です!
 その瞬間を目撃できて本当に良かったです!!
 周りにいた誰彼となくハイタッチをして日ハムの勝利を喜び合いました!!!
        
        ※ 劇的な逆転勝利を喜び合うレフト外野席のファンです。

※ 何とか21日中に投稿することができました。ホッ。
  本当は熱烈応援団の様子をちょっとシニカルに描いてみようかなと思っていたのですが、劇的な逆転勝利にそんな思いもぶっ飛んでしまいました。

大いなる勘違い 札幌学院大学学術講演会

2009-10-20 19:24:09 | 大学公開講座

 数多くの講演に足を運んでいると、期待していたことと違う内容だったということに遭遇することもままあります。過日の札幌学院大学が主催した学術講演会はそうした例の一つでした。(トホホッ・・・)
               

 フジマキジャパンの藤巻氏と聞いて「あのカリスマバイヤーの藤巻氏だ!」と思い、百貨店業界や服飾業界の内幕を聴くことが出来ると考えて札幌学院大に受講を申し込みました。
 藤巻幸夫氏は伊勢丹、福助、イトーヨーカ堂などを渡り歩き、服飾業界に旋風を巻き起こしたことで知られています。既存の価値観を覆す独特の評論、そして短髪にサングラスという容姿が個性的で、マスコミでも度々取り上げられ、面白い話が聴けそうと期待していました。

 ところが・・・。
 学院大から送られてきたチケットを見るとどうも様子が違うようなのです。
 演題が「実践!金融マーケット集中講義」となっています。どうやら私は藤巻違いをしていたようでした。
 “金融マーケット”となると、私がもっとも苦手とする分野の一つです。
 せっかく送られてきたチケットを無駄にしてもと考え、私は“株”の世界に多少興味があるというT氏を誘い受講することにしました。講演の内容が分からないときは彼に解説してもらうという思いもあって・・・。
            

 講演会は10月16日(金)夕刻、ロイトン札幌(場所はこちら)で行われました。
 冒頭、講師の藤巻健史氏は「藤巻幸夫は自分の実の弟である。よく間違えられることはあるが、容姿はだいぶん違いますがね。」と自己紹介しました。
 さて、講演ですがその内容は藤巻氏が身をおいている金融マーケット、それもデリバティブの世界の話です。
 ここで「デリバティブ」ということについて少し勉強しました。
 「デリバティブとは、金融派生商品とも呼ばれ、債権・株式など本来の金融商品から派生した金融取引、先物取引、オプション取引、スワップ取引などがあり、価格変動リスクの回避、低コストの資金調達、高利回りなどの特徴がある取引方法を指す言葉」のようです。

 こうなると、株の世界にまったく興味のない私にはまるで別世界の話です。
 話に出てくる用語の理解もままならぬ中、どうやらハイリターン、ハイリスクの世界だということは理解できました。それは藤巻氏のようなプロでなければ手を染めてはならない世界のようにも思えました。
 それを藤巻氏は一生懸命に聴衆に勧めているように聞こえました。
 「そんな危ない世界に素人を引き込んでいいの?」と思ったのですが、聴いていたのは株の世界のかなりの達人の人たちが多かったのかもしれません。私たち以外は・・・。

 株の世界に多少興味を抱いているというT氏もデリバティブの話にはまったく興味がなかったようでした。
 それにしても、いくら経営学部主管の講演会とはいえ、金融マーケットの実践的な講座が学術講演会たりえるのだろうか、という疑問も残ったのですが・・・。
 


札幌ウォーク 106 南区・豊平川・山鼻川コース 後編

2009-10-19 19:35:29 | 札幌ウォーク & Other Walk
 雨はあられに変わりますます激しさを増したかと思うと、雲間から太陽が顔をのぞかせたと思うと見る間に青空が広がったりと、天候に翻弄されましたが久しぶりのウォークを心から楽しみました。 

 南区・豊平川・山鼻川コース(コースマップはこちら 約3.4km)の後半は山鼻川沿いから豊平川沿いに移り、ゴールの「さけ科学館」を目ざします。

 山鼻川緑道を終え、国道230号線を跨ぎ豊平川河畔を目ざそうとしたところ雨脚はさらに激しくなりました。そう思っていると、傘を叩く雨音が一段と大きくなってきたように思えました。気がつくと雨はあられに変わっていました。
 雨あられを避けるところも特にはないために、ズボンの裾を気にしながらウォークを続けます。

 先ほど潜った国道230号線を今度は横断し、豊平川に架かる「藻岩橋」を渡ります。
 藻岩橋は「ミュンヘン橋」、「五輪橋」という特色ある二つの橋に挟まれて、特に特徴の感じられない一般的な橋という印象でした。
        

 藻岩橋を渡ると豊平川沿いの堤防の上を歩きます。
 豊平川の堤防は藻岩橋のところまでは都心から広い車道が走っているのですが、藻岩橋の所から車道は堤防から外れるため、堤防上は歩道専用となります。
        

 雨は上がりましたが、激しい降りだったためところどころに大きな水溜まりができていました。
 豊平川沿いも中央区や豊平区あたりではスポーツ設備や遊具などの整備も進んでいますが、南区も真駒内公園あたりになると河畔も閑散とした感じです。
        

 やがてコースは豊平川の支流の真駒内川沿いに導かれます。
 するとそこはもう真駒内公園の北端になります。
 以前に「札幌マラソン」によく出場していた頃にはよく走ったコースを今回は歩いていました。
 真駒内川に架かる歩道橋を渡るとそこにゴールとなっている「さけ科学館」が待っていたのでした。
        

 降ったり、照ったりの天候に翻弄されながらのウォーキングでしたが、それなりに楽しむことができた南区初のウォーキングでした。

 ところで、ところで、この日ばかりではなく、市内のウォーキングコースを巡っていていつも感じていることなのですが、この日もコース上に写真のような看板がいたるところで目に付きました。
        

 愛犬家のマナーが公園やウォーキングコースを維持管理する側の人たちにとって頭の痛い問題になっていることが伺えます。
 自らの楽しみのために公共のものを汚すという行為が恥ずべきことだという市民意識が育ってほしいなぁ、ということも感じた今回のウォークでした・・・。
《ウォーク実施日 ‘09/10/11》

札幌ウォーク 106 南区・豊平川・山鼻川コース 前編

2009-10-18 17:33:49 | 札幌ウォーク & Other Walk
  初めて足を踏み入れた山鼻川緑地は川自体も、川の両岸も非常に整備されていたのが印象的でした。 

 南区のウォークを始めるにあたり、これまではあまり意識してはいなかったのですが、区のシンボルマークについて触れてみたいと思います。というのもコース途上で南区のシンボルマークを目にしたからです。
        
        ※ 橋の袂に描かれていた南区のシンボルマークです。

 南のシンボルマーク は緑と小鳥に恵まれた南区を象徴し、全体をカタカナで「ミナミ」と読めるようにデザインされています。ちなみに南区の木には「シラカバ」、南区の鳥には「セキレイ」が選定されているそうです。

 今回のコース南区・豊平川・山鼻川コース(コースマップはこちら)は、「ミュンヘン大橋」をスタートし、山鼻川沿い、さらには豊平川沿いを通り「さけ科学館」をゴールとする約3.4Kmのコースです。

 スタート地点の「ミュンヘン大橋」は、二本の主塔から斜めにケーブルを張って橋を吊る斜張橋と称される橋ですが、そのケーブルを張った姿が美しい橋です。その美しい全体像を私はうまく撮ることができませんでしたので、こちらをご覧ください()。なお、外国の都市名が橋の名に使われることは珍しいようですが、その由来は札幌市とドイツ・ミュンヘン市との姉妹都市提携15周年を記念して名付けられとのことです。
        
        ※ ケーブルがハープの弦のように美しく並ぶミュンヘン大橋です。

 ミュンヘン大橋を渡ると「藻岩下公園」が橋のたもとに広がっています。
        
        ※ ミュンヘン大橋の袂にに広がる藻岩下公園です。        

 公園を横目にさらに進むと、「山鼻川」のたもとに出るのですが、マップの上では川の左右どちらに出るのが良いのかはっきり示されていなかったのが残念です。少し迷いましたがなんとか国道230号線の下を潜るコースを見つけることができました。
         
        ※ 橋の下を潜り国道230号線を交差します。             

 国道230号線を潜った後からが本格的な「山鼻川緑地」 です。
 川自体も、川岸もそうとう資金を投入して整備したと思われるほど行き届いた状況でした。
        
        ※ ご覧のように素晴らしく整備された川床、そして河岸です。

 緑地一帯は蝶のオオムラサキやサンショウウオの生息地としても知られているようですが、何せこの日は雨降りの中のウォーキングです。そうした貴重な生物を思いながら散策する余裕が私の中になく、先を急ぐばかりだったのが残念です。

 山鼻川緑地の後半には藻岩山から流れ出る水を利用した北電の「水力発電所」がありました。
        
        ※ 藻岩山から流れ出る水を利用した水力発電所です。

 また、緑道の端は藻岩山の登山口に繋がっていることを知りました。
 そしてあたり一帯に紅葉が進んでいて、これまでと様相を一変させていました。ふもとにも秋が確実に忍び寄ってきていることを感じさせてくれました。(後編に続きます)
        
        ※ 鮮やかに紅葉した藻岩山の登山口の光景です。 

《ウォーク実施日 ‘09/10/11》

札幌ウォーク 105 南区・澄川用水遊歩道コース

2009-10-17 19:29:28 | 札幌ウォーク & Other Walk
 【札幌ウォーク】とは、札幌市保健福祉局が各区に呼びかけウォーキングコースの設定を提唱した。これに応える形で中央区25、北区6、白石区6、豊平区9、清田区5、西区21、手稲区9、厚別区13、さらに今年になって東区に5コースも加わり計105コースが設定された。そしてこの9月末にはさらに南区に14コースが新設され、札幌市内のウォーキングコースは総計119コースとなりました。その119コースを実際に歩いてレポートしようと挑戦しているのが【札幌ウォーク】です。 

  めまぐるしく天候が変わったこの日、時おり激しく降る雨の中、澄川用水跡の遊歩道をウォークしました。
 
 ついに南区に足を踏み入れました。
 南区が14のウォーキングコースを発表して10日あまり、設定されて間もないほやほやのコースにワクワクしながら最初のウォークに選んだ南区・澄川用水遊歩道コース(コースマップはこちら 約2.1Km)に向かいました。そのスタート地点となっていた地下鉄「自衛隊前」駅に降り立ちました。
        
        ※ 高架に線路がある地下鉄南北線「自衛隊前」駅です。        

 ところが・・・、激しく降る雨はウォーキングどころではありません。しかたなく、近くに喫茶店で雨宿りとなりました。

 小降りになったところを見計らってウォーキング開始です。
 札幌の人にとっては(札幌の人でなくても?)周知の事実ですが、地下鉄もこの辺りに来ると地下ではなく、地上それも頭上を走っています。
        
    ※ この様子から「地下鉄」と云えるのかという疑問が頭をもたげてきました…。

 地下鉄「自衛隊前」駅から北に向かって地下鉄沿いを歩いた後、直角に西に進路を取ります。
 住宅街の中を歩くと左手に澄川西小学校が見えてきますが、コースは学校の隣にある「澄川あじさい公園」に行き当たります。
        
        ※ 澄川用水の遊歩道の始点となる「澄川あじさい公園」です。

 この公園から澄川用水の遊歩道が始まります。
 小降りになったとはいえ、雨は間断なく降り続く中、ウォーキングは続きます。
 用水路を埋め立てた遊歩道は住宅街を縫うように続いています。比較的早く造成された遊歩道らしく、今日風に整備された遊歩道ではありませんでしたが、それもまた心地良さを感じさせてくれました。
        
        ※ 細い遊歩道ですが感じの良い歩道でした。 

 遊歩道に植樹されている木々は紅葉にはもう少し時間が必要なようでしたが、中には黄色く色付いている葉もありました。
 また遊歩道の側には平岸らしくリンゴの実をたくさん付けたリンゴの木も目にしました。
             
        ※ 実のなる木というのは、私などはとても心を惹かれます。      

 遊歩道の終わり近くに遊歩道に沿うようにして「精進川公園」がありました。その公園に次のように公園の由来を述べるプレートがありました。
        
        ※ 左側に保育園があるため、保育園の園庭のような「精進川公園」です。 

「明治4年,この地に入植した開拓者は,井戸水が不足し,生活用水の確保に大変苦労した。明治6年,人々は当時アイヌ語で「オソウシ」と言った精進川の水を平岸方面に向けて引くための工事に着手し,完成した用水路は精進川分流と呼ばれた。昭和36年に埋め立てられるまで,この地域の開拓に寄与し,その跡が現在のサイクリングロードとなって残っている。かつて公園内にあった精進川分流にちなみ『精進川公園』と名付けられた」

 精進川公園を過ぎると間もなくゴールの「天神山緑地」に到達です。
 天神山緑地はこのブログにも何度か登場していますが、街中にあって小高くなった緑地全体が公園化していてとても落ち着いた雰囲気を醸し出しています。もっとも、この日は雨が激しくなりその雰囲気も味わえないまま早々に天神山緑地を後にしました。
        
        ※ 天神山から札幌市内を望んだ一枚です。

《ウォーク実施日 ‘09/01/11》

ノーベル賞受賞者の頭の中

2009-10-16 16:27:47 | 講演・講義・フォーラム等
 ノーベル賞を受賞するような人はどんな話をするのだろう? という野次馬精神で出かけた講演会でしたが、私のような凡人にはその話を解するのに苦労しました
 
 “ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム「21世紀の創造」”というキャッチフレーズのもと、読売新聞社とNHKの共催による「科学フォーラム札幌」が10月10日、サッポロファクトリーホール(場所はこちら)で行われました。
            

 招待されたノーベル賞受賞者は、1973年物理学賞を受賞した江崎 玲於奈氏と、2008年同じく物理学賞を受賞した小林 誠氏のお二人でした。
 会場いっぱいに詰めかけた(新聞報道によると約450人とか)人たちの中には私のような野次馬精神旺盛な方もいたでしょうが、現役の学生や研究者のような方も目立ちました。

 さて、講演が始まったのですが、これが難しい!!
 特に最初に講演された小林誠 氏の話はちんぷんかんぷん・・・。ノーベル賞を受賞した自分の研究理論を話されてもまったくの門外漢の私には理解などできようがありません。メモをとっていた私は途中で投げ出してしまいました。
 ちんぷんかんぷんな話の中で、私が唯一理解できたことは「創造性は多様性の中から生まれてくる。教育は多様性の存在を認めることが大切だ」と主張された点でした。
 それにしても聴衆へのサービス精神皆無のお話をするところはノーベル賞受賞者たる所以なのだろうか?
        


 小林氏の話に比べると江崎玲於奈 氏のお話は私にもやや理解できる程度に内容を考えられていたように思われます。
 江崎氏は「SCIENCE」(科学)の考え方について氏の考え方を述べられました。
 特に氏は「心」というものの有り様を重視されていて、客観性を徹底的に追求しようとするものがサイエンス(科学)であるが、そこに主体性をもった人間の心が必ず介在していると・・・。
 このことから話は「二元論」ということに及びました。
 男性と女性、精神と物質、主体と客体・・・、これら二者は相互に作用し、影響し合う存在であり、欠かせぬ存在でもある。
 さらに「意義深い言葉」として三つの言葉を紹介してくれました。
 ①宇宙と物質 ~ 物理、化学
 ②生命と進化 ~ 生物、医学、薬学、農学
 ③心の活動による文化 ~ 人文、社会科学
これとても話の一部で、私がようやくメモできた内容です。
        

 それにしてもふだん私たちの生活の中にはなかなか登場しない物理学の世界はなんて難しい世界なのでしょう。素粒子物理の世界を生の言葉で語る小林氏は私には宇宙人(?)に見えました。少し噛み砕いて話してくれた江崎氏にしても宇宙から地球に降り立ったスポークスマンといったところでしょうか。
 お二方とも凡人の私とはどうやら頭の構造がかなり違うらしいぞ、ということだけは理解できました。
 物見高い野次馬精神で出かけてみましたが、ものの見事に打ちのめされて会場を後にしたというお話でした。

大通公園のモニュメント 西12・13丁目

2009-10-15 19:19:00 | 札幌(圏)探訪
  西12丁目はバラの花が鮮やかなサンクガーデン(沈床式花壇)が、西13丁目は札幌軟石の壁が美しい札幌資料館(旧札幌控訴院)がそれぞれの広場の中心を構成しています。
 
 西12丁目の中央にはカナール(水路)が走っており、そのカナールを取り囲むようにして色鮮やかなバラの花が散りばめられています。しかも、サンクガーデンとなっているため、バラの花を立体的に見られることも特徴の一つになっています。
        

 広場の西端には佐藤忠良作の「若い女の像」(1984年設置)が13丁目に建つ札幌市資料館をバックにして立っています。
        

 また大通公園内ではありませんが、同じ西12丁目の国の合同庁舎前にはYOSAKOIソーランをイメージしたといわれる関根伸夫作「北のまつり」の彫刻が立っています。
        

 続いて西13丁目には国の登録有形文化財にも指定されている「札幌市資料館(旧札幌控訴院)」 が大正モダニズムの薫りを漂わせながら屹立しています。
        

 建物の入口ポーチの上部にはギリシア神話の法と正義の女神テミスが目隠しした姿で首像が彫りこまれています。
        

 また、その左右には天秤が配されていたり、鏡が浮き彫りにされていたりと、いかにも裁判所らしい装飾が施されているところが大正時代の建物という雰囲気を醸し出しています。
        

 札幌市資料館は歴史的建造物としてただ保存されているだけでなく、市民ギャラリーや研修施設として、あるいは市民向けの各種講座の開催と大変活用されている施設でもあります。私も何度かここの講座を受講しています。

 札幌市資料館の裏側は「カッコーの森」と呼ばれ、市民が寛げる小さな森になっています。
        

 また、大通公園内ではありませんが同じ西13丁目に位置する札幌市教育文化会館前には志水晴児作「湧水彫刻」という水が流れ出る彫刻が設置されています。
        

 大通公園は東に「さっぽろテレビ塔」が、西に「札幌市資料館」があって、それぞれが向き合って大通公園を護っているよう形になっています。いろいろな貌を持つ大通公園ですが、この二つが両端にあって大通公園全体を引き締めているようにも思えます。


※ 断続的にレポートしてきました「大通公園のモニュメント」シリーズも今回をもってジ・エンドです。私自身新しい発見がたくさんあった「大通公園モニュメント解説会」でした。

大通公園のモニュメント 西10・11丁目

2009-10-14 17:39:26 | 札幌(圏)探訪
  西10丁目と11丁目は国道230号線の大きな通りで分断されますが、いずれもフロンティアゾーンというテーマをもち、歴史的なモニュメントが設置されています。 

 まず西10丁目ですが、広場の中央に大きな立像が二つ並んで建っています。
 これは1967年、北海道開道100年を記念して北海道開拓に大きく貢献した4人の像のうちの二つだそうです。
 一つは野々村一男作の「ホーレス・ケプロン之像」、そしてもう一つが雨宮治郎作の「黒田清隆之像」です。(他の二人、「岩村通俊」は円山公園に、「永山武四郎」は旭川市・常磐公園に設置されています)

 東を向いて建つ二つの像の向かって左側に立つのが「ホーレス・ケプロン之像」です。
 ケプロンは黒田清隆の招きに米国農務長官の職を辞して1871年に来道し、農業の振興、道路や鉄道の建設、石炭の採掘などについて進言したり、指導をしたということです。
        

 ケプロン像の隣りに建つのが「黒田清隆之像」です。
 黒田は北海道開拓使の次官、後には長官となり、北海道開拓の基礎を築いた人です。解説員の話では、黒田は多くの功績も残しましたが、一方顰蹙をかう言動も多く毀誉褒貶の人だったようです。
        

 国道230号線を跨いだ西11丁目広場には大きな塔が立っています。
 札幌の姉妹都市であるミュンヘン市から贈られた「マインバイム」というモニュメントです。
 「マインバイム」とは、ドイツ語で「5月の木」を意味し、春を迎える喜びを象徴しているそうです。高さ23mの木は北海道で調達し、周りを飾る飾りだけミュンヘン市から贈られたとのことです。
 その木も台風で折れてしまい、現在は鉄製に切り替えられています。
        

 ここでまたまた解説員から裏話を聞きました。マインバイムの最上部には松の葉や枝を編んだような円環が飾ってあります。ある時、カナダの若者たちが花火遊びをしていて、その円環を燃やしてしまったそうです。彼らはもちろん大目玉をくらい、しっかりお灸をすえられたそうです。
        

 11丁目広場には「噴水」も目立ちます。
        

 中央に石組みの大きな噴水があり、広場の四隅にも中央の噴水を取り囲むようにして四つの小さな噴水が水を噴き上げています。
 中央の噴水は地下鉄の換気施設を兼ねているとのことで独特の形をした噴水です。
        

 大通公園も西10・11丁目あたりまで来ると普段は人影も多くなく、のんびりと過ごすことができそうです。

エスポラーダの闘い フットサルFリーグ

2009-10-13 17:48:35 | スポーツ & スポーツ観戦
 サッカーとはまた違った魅力をもったフットサル。エスポラーダの選手は大健闘!この競技における道産子の可能性を感じさせてくれました。
        
        ※ 会場前に掲示されたFリーグスポンサー名の告知板です。 

 ちいさなピッチサイズ(縦40m×横20m バスケットボールコートより一回り大きい)の中で攻守が激しく入れ替わり、一瞬たりとも気を抜くと相手のボールがゴールに突き刺さる。
 ボールトラップの技術もあきらかにサッカーのそれとは違う。
 そしてルールがかなり違っている。
 初めて観戦したFリーグ(フットサルはこれまで何度か観戦していますが)は、あきらかにサッカーとは違うスポーツだと私の目には映りました。
        
        ※ 会場内に掲げられたFリーグ、両チームなどのフラッグです。

 札幌をホームタウンとする「エスポラーダ」が今年からFリーグに参戦して、10月11日(日)が札幌での初舞台です。それを記念して道民無料招待サービスがあり、その招待チケットを幸い二枚入手することができ、知人と二人で「きたえーる」(場所はこちら)で行われた試合を観戦してきました。
        
        ※ きたえーるアリーナの全体像です。試合前のアップをしています。    

 対戦相手はFリーグ二連覇中で、今シーズンもトップを走る強豪「名古屋オーシャンズ」です。
 チームが好調だとサポーターも気合いが入るのでしょうか。3~40名のサポーターが名古屋から駆けつけ、大声で声援を送っていました。
 誕生間もない「エスポラーダ北海道」は、サポーター組織もまだしっかりとは確立されてはいないようで、組織だった応援風景は見られませんでした。
        
        ※ 遠路名古屋から駆けつけたサポーターの一団です。

 さて試合の方ですが、意外と言ったら叱られるかな? ホームゲームで私たち道民の声援を受けたエスポラーダが大健闘しました。
 1-0 1-1 2-1 2-2 2-3 これは得点経過ですが、常に先手先手とリードしていたのはエスポラーダでした。最後は地力のある名古屋に逆転を許してしまいましたが、首位チーム相手に堂々とした戦いぶりでした。
 チームの成績もFリーグ参戦10チーム中、先週まで6位と健闘しています。
        
        ※ 対するエスホラーダは有志が用意したチームカラーの風
         船で応援です。

 メンバー表を見て驚きました。
 チームの選手21選手中、19名が道産子選手なのです。コンサドーレや、日ハム、レラカムイなどのチーム編成とはまったく違い、真の道産子球団と言って良いと思います。それで6位につけているのです。

 もともと北海道はフットサルのレベルが高い地域だったようです。
 室内の競技なので夏冬問わず練習や試合ができるフットサルは北海道向きのスポーツなのかもしれません。そして、フットサルの民営のピッチが札幌市内に何面も誕生するなど、裾野も広いようです。
 北海道におけるスポーツビジネスは日ハム以外厳しい環境に置かれていると聞きます。エスポラーダもきっと苦戦するのでしょうが、ぜひとも根付いてほしいと願っています。
 と言いながら、私はまだしばらくはコンサドーレから浮気をするつもりはありませんが・・・。

クリーン鴨々川清掃運動

2009-10-12 20:22:38 | ボランティア
 10月4日(日)今年二度目の「クリーン鴨々川清掃運動」が行われ、初めて参加しました。意外にきれいだった鴨々川にはサケも遡上していました。
            

 鳥の白骨死体が・・・、そして猫の死骸も・・・。
 こう書くといかにも汚れた鴨々川というイメージですが、それは特例でビニール袋やペットボトルが多少は見つかったものの、考えたいたよりはずーっときれいな鴨々川でした。
 その象徴が遡上したサケが命絶えてホッチャレとなって浮かんでいる姿でした。サケが遡上するほど流れがきれいになっているという証拠でしょう。さらにその上流には息絶え絶えでしたが、上流を目ざすサケにも出会いました。
        

 「鴨々川を清流にする会」の主催による「クリーン鴨々川清掃運動」があり、中央区から案内があったので「おやじの仲間づくり21の会」のメンバー2人とともに参加してきました。
 鴨々川は南17条のところで豊平川から分離し、中島公園、すすき野を通り、南6条のところで創成川に合流する小さな流れです。すすき野の繁華街を流れる小川ということで札幌市民には特別な思いがあるようです。
        

 平成13年から春と秋の年2回の清掃活動がたくさんのボランティアの参加によって行われてきました。
 当日は毎回参加されている方から「今日はちょっと少ないなぁ」という声が聞かれましたが、それでも百数十名はいたようです。
 私たちに割り当てられた地域は鴨々川の上流域にあたる中島公園の中ほどから幌平橋付近まででした。
 長靴の履き、手に火鋏を持ち、ビニール袋を抱えて川中に入りました。
        

 さぞたくさんのゴミがあるのではと思っていたのですが、思っていたよりはずーっと少ないゴミの量でした。
 こうした運動の積み重ねによってひとり一人の市民の中に「ゴミを捨ててはいけない」という意識が芽生えてきているのでしょう。
 参加者の中に若い人の姿も目立ちました。彼らのような若者がこうしたボランティアに参加することはとても意義のあることだと思います。彼らはこうした経験を生かして、将来的にリーダーやメッセンジャーとなることが期待できるからです。
        

 さて、おじさんはわずか1時間少々の活動だったのにけっこうな疲れを覚えました。
 それは川底にある石がけっこう滑りやすい状態になっているため、バランスを取りながら歩くのに神経を使い、エネルギーを必要としたからです。
 しかし、こうした疲れもボランティア活動による疲れですから、心地良い疲れでもありましたよ。(*^-^*)