田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道論 PartⅡ 自立心を持ち挑戦を!

2006-09-05 20:37:53 | 札幌学 & ほっかいどう学
 経済のことについてまるで疎い私です。

 私の北海道論の2回目にはソフトブレーン会長の宋文州氏が登場しています。
 氏は北海道の経営者とお付き合いした印象を次のように語っています。
 「道内の経営者はみんな純朴で誠実です。東京や大阪に比べると非常に仲間を大  事にします。自分だけもうけようとは考えない。みんな一緒にという発想を強  く感じます」
と、氏は北海道人の美徳を語ります。ところが氏は「しかし、…」と指摘します。
 「道内の経営者には貪欲さが足りない。もっと人を出し抜くくらいの必死さが必要ではないか。ビジネスの世界とはそういうものです」
 まるで道内の経営者はビジネスの世界では素人と言われたようなものです。

 さらに言います。
 「北海道はまだ国の支援が必要だとか、じっと待っていれば神風が吹くと今でも信じているとすればとんでもないことです」と・・・。

 つまり先の北海道人の美徳とは、国の支援を受け続けてきたこれまでの北海道の在り方がその要因ではないのかと指摘されているようにも思います。

 以前、TVコメンテーターの嶌信彦氏の講演をお聞きしたときにも、嶌氏は指摘していました。北海道は経済的に独立すべきであると…。北海道より面積の小さいヨーロッパのスイスやデンマーク、ベルギーは立派に独立し、経済的にも繁栄しているではないかと…。

 こうした論は、今や各界、各層から聞かれる言葉です。
 経済には疎い私であると冒頭に記しましたが、経済界のみならず、私たち北海道人は全てにおいて、まだまだ中央を見ているような気がします。
 中央を見ることがけっして悪いことだとは思いませんが、中央を見て、それをまねしたり、追いかけたりするのであれば、北海道は永遠に中央を凌駕することはできません。
 やはりPartⅠでも記したように、北海道の「個性」を意識し、中央から自立する気持ちを今道民一人一人に求められているのだと思います。

北海道論 PartⅠ ハンディは「個性」

2006-09-03 17:50:55 | 札幌学 & ほっかいどう学
 今回の投稿は、「札幌学」というカテゴリーに入れましたが、「北海道学」といった方が相応しいかもしれません。
 
 北海道新聞が気合の入った特集をしています。(別に北海道新聞の販売促進員ではありませんが、北海道新聞一紙しか購読していないため他紙のことは把握しておりません)
 それは「これからの北海道を考える長期連載『前へ!』」というものです。
 現在は、その最終章となる「私の北海道論」ということで各界の8人の方々が語る北海道論が掲載されています。昨日まで6人の方が登場しましたが、気になる何人かのコメントを取り上げ、その言葉を反芻してみようと思います。

 まず最初は、3回目に登場したJR北海道副社長の柿沼博彦さんです。柿沼さんはJR北海道が開発した、線路と鉄路の双方を走れる「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の開発責任者です。
 彼はある時に、「ハンディ」というのは「個性」だと気づいたそうです。JR北海道は、JR東日本やJR東海などと比べると、いくつものハンディを抱えています。
 彼は部下に言うそうです。「技術に『できない』という答えはない」と…。
 そして、できる可能性をすべてつぶさない限り「できない」という結論を導くべきではない。さらに、それだけの労力をかけて現状を否定するぐらいなら、「できる」可能性を探った方がよっぽど楽じゃないですかと主張します。
 このことは、1回目に登場したスポーツライターの金子達仁さんも駒大苫小牧高校や旭山動物園の例を引き合いに出して北海道にエールを送ります。

 さて、私たち凡人はこの柿沼氏の言葉から何を学ぶべきなのでしょう?
 私たちに与えられた境遇、環境、etc、を嘆いていても何も始まらない。そのことをポジティブに捉え、「それは自分の個性」であると考えることによって、そこから何ができるのか、何かができるはずだ、と志向したいと思います。

 さて、頭では理解し、共感できたことを、はたして自らの生き方の中に具現化できるのか、否か。そこが問題です。
 

札幌まちめぐりパス

2006-09-01 17:49:06 | 札幌(圏)探訪
 北海道の人気ブログランキングを繰っていたら「さっぽろ路地裏ウォーキングパス」よりもっと大型の企画があることを知りました。

 それは「北海道ブログちゃん」(http://pucchi.net/hokkaido/)の中で「『札幌まちめぐりパス』誕生!」という投稿で知りました。
 この企画もJTBと札幌市の企画ということで、「さっぽろ路地裏ウォーキングパス」と同一線上の企画のようです。
 内容的には、一日限定で札幌市内の公共交通が乗り放題の上、市内の主要文化施設(20施設)の入場券がついて、金2,000円というものです。
 これもまた試験的な販売ということで、9~10月の二ヶ月間の試行であり、さらに500枚の限定販売ということのようです。

 価格も良心的ですし、市内を縦横無尽に走る公共交通機関の全てが対象というのですから、工夫によってコースはたくさん考えられそうです。
 ターゲットはあくまで観光客向けのようですが、私にとっては魅力たっぷりの企画です。ぜひとも試験販売といわず、恒常的な商品となるとこを願っています。