田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

オシムの序章

2006-09-06 23:47:41 | スポーツ & スポーツ観戦
 北海道論を一休みして、今終えたばかりのオシムジャパンの戦いについての感想を記そうと思います。

 オシムジャパンの第4戦、対イエメン戦を今終えたところですが、試合はロスタイムに入って、我那覇選手が押し込み、かろうじて1対0で勝利することができました。

 この戦い、ジャパンは三重苦にさらされた戦いでした。
 その1は、高度2,300mというとんでもない高地。酸素が平地の3/4だそうです。
 その2は、日本では考えられないようなデコボコのピッチ。
 そして3つ目は、異様な音に包まれたスタジアム。(異様な音とは、中近東特有の音楽と、打楽器が絶えず鳴り響く会場という意味です)
 さらには、前戦(対サウジアラビア)から中2日での強行軍ということもありました。

 そうした三重苦、四重苦のせいでしょうか、オシムが目指すピッチを駆け巡るサッカー、素早いパス回し、といったところは影を潜め、選手の体は重く、キレも欠いていたように見えました。(それだけ高地は厳しいということなのでしようね)
 ボール支配率は圧倒的であったにもかかわらず、ゴールをおびやかすような場面は数少なかったように思えました。

 条件が過酷であったという面を考慮したとしても、オシムが考えているサッカーを具現するにはまだまだ時間がかかるということでしょうか。
 それでも、アジア予選の最終戦の対サウジアラビア戦(11月に日本で)までは時間もあるし、ホームでの戦いとなるので、オシムの考えるサッカーをある程度具現し、リベンジする姿を見せてくれることを期待したいものです。