札幌の中心部に地上18階(地下3階)の威容を誇る北海道警察本部庁舎を見学する機会に恵まれた。しかし、見学できたのは16階のワンフロアだけ…。性格上、公開できないところ多いとは思うのだが、それにしてもとの思いを拭えなかった…。
※ この庁舎全体像は撮影を失念したためウェブ上から拝借した。
8月18日(日)は「めだかの学校」の8月の野外学習だった。今回の学習先は「北海道警察本部」と「道庁赤れんが庁舎」(こちらは明日レポートする)だった。
3人もの屈強な衛視に迎えられながら、建物の中に入ると、そこはホテルのロビーと見紛うばかり(かなりオーバーかな?)の広々とした空間だった。
※ 一見、ホテルのロビーでは?と間違えてしまいそうです。
そこで案内担当の総務課の女性から見学者バッジを渡され、写真撮影について許可したところのみと注意があり、さっそく1階ロビー奥にある「展示コーナー」に導かれた。
ここでは、警察官の制服や装備品(持ち物)を展示し、過去から現在までの移り変わりを紹介していた。(写真撮影可)
※ 一番右側が現在着用されている夏服です。全国共通とのことでした。
一つ気付いたことだが、階級章の変遷である。以前は星の数で階級が一目瞭然だったが、現在の階級章は全体のデザインは同じで、その材質と、棒状の数の違いで階級を表すことになっているようだ。遠目にはその違いが一目では分かりづらいように感じた。その意味するところは?
※ ちょっと写真では見づらいですが、右側のものが現在の階級章です。
続いて、エレベーターで16階に案内された。16階には「通信指令室」、「交通管制センター」、「見学者ホール」がある。
「 通信指令室」は110番通報に対応する部署である。札幌管内(全道は5管内に分割されている)では一日当たりおよそ740件もの110番通報があるということだ。
体育館ほどもある大きな指令室にはパソコンがズラーッと並び、担当の警察官はもっぱらパソコン相手の仕事である。私が描いていた警察の姿からはほど遠い光景だった。(写真撮影不可)
通信指令室の直ぐ横にあるのが「交通管制センター」である。大きな掲示板には、全道の主要道、そして札幌市内の車両の通行の様子がリアルタイムで表示されていた。
パトカーの現在地、救急車両の走行状態など、道路に関する全ての状況を把握できる体制は素晴らしいものである。反対に言うと、私たちの車道における動向は全て把握されているということもできる。気を付けねば…。(写真撮影不可)
そして最後は、同じ階にある「見学者ホール」というところだった。ここには退役した白バイが展示されていて、「記念撮影にどうぞ」ということだったが、「それはお子様向けのサービスでしょ」という思いだった。
同時にそこは地上16階ということで「展望コーナー」とも称して、札幌市内西部地域が見渡せるようになっていた。
※ 展望コーナーから札幌市内西地域見ました。手前は北大植物園、左下に私のシャツが写り込みました。
案内の担当者から新たな知識を一つ得ることができた。
私は、「留置場」は現場警察署にはあっても警察本部にはないだろう、と思っていたのだが「警察本部にもある」とのことだった。それは女性被疑者を留置するための場ということだった。なぁ~るほど…。
以上で見学終了だった。私は「あれっ?」という思いだった。
警察という性格上、秘密にしなければならない個所が多いとは予想していたが、それにしてもである。あるいは時間的こともあるのだろうが、もう少し犯罪の傾向や犯罪に巻き込まれないためのPRなど、せっかくの機会を利用して啓蒙活動的なことも行ってもいいのでは、と思ったのだが…。
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確かに、カラーボールの実投げ体験とか、さすまたの使い方指導とか、痴漢に遭わないための安全な歩き方とか、振り込め詐欺に遭わない方法とか、交通事故に遭わない安全な自転車の乗り方とか、速度取締に引っ掛からない方法とか、覆面パトカーの見分け方とか、啓蒙活動があっても良かったと思います。
あまり何度も訪れるところではありませんから、そういう意味では貴重な体験でした。
先方にもいろいろと都合はあると思うのですが、あさぎさんがたくさん例を挙げてくれましたが、せっかくの機会なので、もう少し何かを、という思いはありましたね。