田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

道南旅物語⑥ 函館アラカルト

2022-08-11 20:31:21 | 道内の旅

 箱館の繁栄に大きく寄与した高田屋喜兵衛、日本最古の観覧車、北海道最古の博物館、等々…。そして函館の特有の食など、これまで触れることにできなかった函館のアラカルトをレポし、このシリーズに終止符を打ちたい。          

                      

 道南の旅最終日の8月4日(木)は、旅日記で記したように事前に計画したところは全て巡り終えていたので、箱館繁栄の礎を築いた実業家・高田屋喜兵衛の足跡を巡ることと、函館で最も早く造成された都市公園の「函館公園」を巡ることとした。

 これらを巡るにあたっては、例によって「函館まちあるきマップ」を頼りにした。今回参考にしたのは№24の「近代の函館を思う~谷地頭から函館公園まで~」と№9の「北の豪商 高田屋嘉兵衛物語~箱館の繁栄の基礎を築いた高田屋嘉兵衛の足跡を辿る~」の二つのマップだった。

   

   

 まず「函館公園」である。市電の終点「谷地頭」電停からスタートし、昨日レポートした「碧血碑」や「箱館八幡宮」などを巡った後、「函館公園」に入った。「函館公園」は明治12(1879)年に開園した日本初の官民パートナーシップ方式により造成された和洋式の都市公園だそうだ。公園内には古いが故の様々な施設があった。

 まず「北海道最古の博物館」である。現役の博物館も公園内にはあるが、最古の博物館も保存状態が良く現存していた。

   

 つづいては、これも北海道最古の石造り洋式アーチ橋「白川橋」が公園内の小川に架かっていた。

   

 さらには、ちょっと古めかしい遊具が集まる「子ども国」の中に、「日本最古の観覧車」が可愛く鎮座していた。

   

 そして函館が北海道で最も南に位置していることを伺わせる「孟宗竹」が立派な竹林となって繁茂していた。孟宗竹の北限といわれているそうだ。

       

   

 最後は公園の片隅になるが、明治22(1889)年、函館市内に上水道が完成した際に、その鉄管を納入したドイツのイリス商会より記念に寄贈された「上水道開設記念噴水塔」が 現役で水を噴き上げていた。(現在のものはレプリカだそうだ)

   

 それにしても「函館公園」に来るのは2度目なのだが、以前に来た時は公園名物の桜見物だった。満開の桜に歓心するばかりで、公園内の施設になど全く関心を持ちなかったが視点を変えると見える景色も違ってくるものだということを改めて教えられた思いである。

   

   ※ 公園内のベンチもどこか明治調で落ち着いて見えますね。

 「函館公園」の見物を終え、公園の近くに点在する高田屋嘉兵衛ゆかりの建造物などを巡り歩いた。「高田屋嘉兵衛」については「函館まちあるきマップ」に次のように説明されている。「淡路島生まれの豪商。28歳のとき箱館に渡り、北前船と呼ばれる廻船業・漁場経営などの事業を手掛け、巨額の富を築く一方、外交問題に発展した「ゴロヴニン事件」の平和的解決や、私財を投じて地域貢献に尽力するなど、箱館繁栄に寄与した人物」と紹介されている。

 その「高田屋嘉兵衛」の銅像が護国神社坂と呼ばれるグリーベルト帯の中央に聳えていた。台座を含めると高さは10.5mとか。堂々とした立像だった。

   

 その前に、「函館公園」内に「高田屋の松」と名付けられた松が植わっていた。その松の木は高田屋嘉兵衛の屋敷内に植えられていたものを「函館公園」が造成された同時期に公園入口に移植されたものだそうだ。

   

 嘉兵衛の銅像が建っていたグリーンベルトを東に辿っていくと「高田屋屋敷跡」という看板が立っている。現在はただの緑地帯となっているが、屋敷が建っていた当時は広壮な屋敷だったことだろう。

   

 屋敷跡から函館港に向かってすすると、港近くには「高田屋嘉兵衛通り」という名称が目に付き、白壁の「箱館高田屋嘉兵衛資料館」が目に入る。資料館は残念ながら現在閉館中だった。

   

   

 さらに近くには「日本最古のコンクリート電柱」なるものが立っていた。ことほど左様に函館市内には由緒ある建造物などがあちらこちら点在していて、外から来た者を楽しませてくれた。

        

        ※ 日本最古のコンクリート製電柱は現役のようですね。

 楽しませてくれたというと函館発の食べ物も楽しませてもらった。それは函館圏だけでチェーン展開している「ラッキーピエロ」のハンバーガーであり、「ハセガワストア」の焼き鳥弁当である。

 私は3日の日に「ラッキーピエロ 五稜郭公園前店」でランチを摂った。何をオーダーしたらよいか分からなかったので、「№1セット」という無難なものをチョイスした。内容は「チャイニーズチキンバーガー」と「テキポテ」、「ソフトドリンク」というセットだった。ふだん私はほとんどハンバーガーは口にしないのだが、人気№1というチャイニーズチキンバーガーはまあまあの味だった。一方「テキポテ」はラッキーピエロオリジナルのものらしいが、フライドポテトにホワイトソースをかけたものだった。私の口にはあまり合わず完食できなかった。それにしても店内装飾の派手さには驚かされる。まるで店内が遊園地のようである。落ち着いて食事を楽しむには適していないが、家族連れや、若者同士でワイワイ楽しみながら食事をする向きには大歓迎だろう。

   

   

   

   

   ※ もう少し美味しそうに写さなくちゃダメですね。

   

   ※ これがラッキーピエロオリジナルの「テキポテ」です。

 そして4日のランチは「ハセガワストア ベイエリア店」の「焼き鳥弁当」だった。私が注文したのは「焼き鳥弁当(小)」だったが、感心したのは注文が入ってから串を火にかけて調理するのだ。その手間暇をかけるところが根強い人気を誇っているようだ。甘じょっぱいタレと肉、そしてご飯が絶妙のバランスだった。

   

   ※ ハセガワストアも頑張っていますが、ラッキーピエロの派手さには負けますねぇ。

   

 以上アラカルトと題して綴ってきたが、函館は歴史が古いだけに札幌では見られない魅力的な建造物や史跡に溢れ、とても数日ではカバーしきれないほどである。「隣の芝生は青く見える」とも言われるが…。札幌の街の再発見にも努めようか?との思いを抱きながら、このシリーズを閉じることにします。

 



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