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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ポリファーマシーとは?

2025-07-03 19:37:25 | 講演・講義・フォーラム等
 ポリファーマシー(polypharmacy)という言葉を最近耳にすることが多くなった。薬の多用による身体への害らしいということは知識としてあったが、詳しいこと理解していなかった。そこで専門家から詳しいお話を伺った。
   
 昨日午後、道立消費者センターで開催されている「くらしのセミナー」に参加しました。「くらしのセミナー」は5月から毎月開催されているのですが、私は今回初めて参加しました。
 というのも、今回のテーマが「ポリファーマシー」に関する講座だったからです。
 今回の講座は、(一社)札幌薬剤師会の健康づくり委員である染谷光洋氏「ポリファーマシーとは~正しい服薬のための知識を学ぼう!~」というテーマだったので、興味があり受講することにしました。

    
    ※  講義をされる染谷光洋氏です。

 冒頭、染谷氏はポリファーマシーについてその概略を説明してくれました。
 それによると、ポリファーマシー(polypharmacy)とは、「poly(複数)」と「pharmacy(調剤)」を合わせた合成語とのことでした。
 つまり、服用する薬の種類が多くなることによって生ずる薬害のことを指す言葉です。
 ただ、染谷氏はポリファーマシーについて次のように規定しました。
 「単に服用する薬剤数か多いことではなく、それに関して薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランスの低下等の問題につながる状態」
を指すとしました。
 ここでまたまた新しい言葉「服薬アドヒアランス」に出会いました。
 「服薬アドヒアランス」とは、治療方針の決定に、患者さんが積極的にかかわり、納得した上で、主体的に治療を受けること、あるいは服用すること、を意味するそうです。

    
    ※ 今回の講座の様子ではありませんが、同じような雰囲気の講義風景です。

 私たちは加齢に伴い、生活習慣病等と老年症候群が重積することで、薬物の処方が増加し、多剤服用になりやすい傾向がある、と染谷氏は指摘します。そうなると「ポリファーマシー」を意識せねばなりません。
 
 染谷氏のお話は、専門家として多方面から薬の効用やその副作用についての説明をされましたが、私が結論として得たことは次のようにまとめることができそうです。
 ◇自分が服薬している薬の効用を知る。(薬の説明書きは保管する~お薬手帳)
 ◇複数の診療科・医療機関を受診している場合は、服用している薬を医師に伝えて安全を確認する。
 ◇自分が罹患している病気について知り、担当医師との意思疎通を図るようにする。
 ◇服用している薬に対して、疑問に思うことは積極的に薬剤師に相談する。
など、いったことが薬害から自らを護るために必要なことと今回学びました。

 私は今のところ一つの科を定期的に受診し、薬も服用していますが、ポリファーマシーについて心配するような状況ではないとは思っていますが、いつ複数の科を受診する事態になるか分かりません。
 その日のために、この日学んだことをしっかり記憶にとどめ、来る日に備えようと思っています。