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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

大平まゆみが語る音楽の二つの力

2016-07-07 22:28:21 | 講演・講義・フォーラム等
 大平まゆみさんとは、ヴァイオリニストであり、札響のコンサートマスターを長く務める札幌交響楽団の顔ともいえる存在の方である。過日、彼女が「かでる講座」の7月講師を務め、お話と演奏で優雅な2時間を過ごした。
 

          

 7月5日(火)午後、7月の「かでる講座」が開講された。今回は札響のコンサートマスターである大平まゆみさん「生の音楽の素晴らしさ」と題して、お話と演奏を聴かせてくれた。
 私が「かでる講座」で彼女のお話と演奏を聴くのは確か3回目のはずである。これまでは演奏が主で、お話はほんの添えもの(失礼!)という感じだったが、今回はお話と演奏がほどよくミックスされ、構成にも工夫された講座だった。

          
          ※ 講義をされる大平さんです。

 まずは、大平さんが登場する際のテーマ曲ともなっているエルガーの「愛の挨拶」から演奏が始まった。
 その後からは、次の曲を意識されたお話を挟みながら、彼女の素晴らしい演奏が続いた。演奏された曲は次のとおりである。
 (1)エルガー / 愛の挨拶
 (2)バッハ / 舞曲 ガボット
 (3)モーツァルト / アイネ・クライネ・ナハトムジーク
 (4)モーツァルト / メヌエット
 (5)ジュール・マスネ / タイズの瞑想曲
 (6)ドヴォルザーク / ユーモレスク
 (7)受講者の机間を巡りながら懐かしい日本の唱歌を10数曲連続して演奏した。
 リクエストの応えて
 (8)サラサーテ / ツィゴイネルワイゼン
 (9)ニーノ・ロータ / 太陽がいっぱい

                 
                 ※ 受講者の間近で演奏を披露する大平さんです。

 彼女の卓越した技量で奏でられる曲の一つ一つは、いつ聴いても心から癒される思いである。特に今回は、リクエストで演奏された「ツィゴイネルワイゼン」に大きな感動を覚えた。会場の拍手がなかなか鳴り止まなかったことからも全体が感動していたと思われた。なのに、最後が「太陽がいっぱい」とは…。(場の空気を読んでリクエストしてほしい!)

 今回の講座で、彼女はさまざまなことを語ってくれた。その中でも「音楽の力」について彼女が語ったことを記憶しておきたいと思った。
 「音楽の力」その一は「音楽は体に良い」と言った。音楽とは、空気の震え伝えることだという。それは耳だけに限らず、身体全体でその震えをヒトは受け止めているという。ヒトの体をつくる60兆の細胞にその震えが伝わるという。つまり60兆の細胞の核が音楽によって活性化されるそうなのだ。音楽療法とは良く知られたところであるが、その効果の傍証はいたるところから報告され、長寿で有名な日野原重明医師も音楽療法を積極的に取り入れているという。

 もう一つ、彼女が「音楽の力」として「音楽は人生の思い出に繋がる」と話し、自身の過去の出来事に触れた。確かに、音楽と共に自らの過去の出来事が鮮明に思い浮かんできたということを誰もが経験しているのではないだろうか?

 繰り返しになるが、今回の講座はお話と演奏がほどよくミックスされていて、受講していてとても心地良い講座だった。

 ところで余談であるが、私は大平まゆみさんの素敵な名刺を所持していることがひそかな自慢である。私の過去の仕事上の関わりの中で彼女からいただいたものである。
 私の宝物とまでは言わないが、大切に保管しているものの一つである。

          
          ※ かなりつや消しの写真となってしまいましたが、個人情報ですのでご容赦を!

          
          ※ 名詞は二枚ものになっていて、見開きにするとこのようになります。(外側)

          
          ※ こちらは見開きの内側です。


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