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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

素晴らしいマリンバデュオに出会った!♪

2024-02-09 16:29:45 | ステージ & エンターテイメント
 極上のマリンバデュオに出会った思いである。マリンバ奏者が一人で4本のマレットを操る技にはいつも感嘆するのだが、この日の二人の演奏は私の理解を超えるほどの妙技を見せ、聴かせてくれた。札幌にも素晴らしい技をもったマリンバデュオが存在することを嬉しく思った。



 2月7日(水)夜、ウィステリアホールにおいて(株)メディカルシステムネットワーク提供の「ふれあいコンサート Vol.5」が開催され参加した。この「ふれあいコンサート」は札幌在住の若手演奏家を応援するとともに、地域の方々になんと無料で提供されるというありがたいコンサートである。
 この日のコンサートは「スノードロップ」という最近結婚されたばかりの夫妻によるマリンバコンサートだった。その夫妻であるが上野岳さんと、工藤瑠璃さんというデュオなのだが、このお二人が大変な経歴の持ち主なのだ。
 上野さんは武蔵野音大を卒業後、スイスに渡りスイス国立チューリッヒ芸術大学博士課程を優秀な成績で卒業後、スイス国内でプロの演奏家として活動されていた方である。
 一方、工藤さんは東京音大を卒業後、ドイツへ渡りドイツ国立デトモルト音楽大学院、さらにスイス国立チューリッヒ芸術大学博士課程に学び、彼女もスイス国内で演奏活動をされていた方である。
 二人はそのスイスで出会われたようで、2019年にデュオを結成しスイス国内外で演奏活動をされていたようである。そして2021年に二人は上野さんの故郷である札幌に居を移し、現在は札幌を拠点にして演奏活動をされているとのことだった。
 彼らが演奏した曲は、
 ◆トレヴィーノ/キャッチング・シャドウ
 ◆モーツァルト/きらきら星変奏曲
 ◆ビアソラ/ブエノスアイレスの夏
 ◆トレヴィーノ/2+1
 ◆モラグ/オクタボーンズ
 〈アンコール〉エディット・ピアフ/愛の讃歌

    
     ※ マリンバデュオ「スノードロップ」のお二人です。左が上野岳さん、右が工藤瑠璃さんです。

 彼らは時には2台で、そして時には1台のマリンバで、さまざまな奏法を駆使して演奏繰り広げた。曲目を一覧するとどうやらマリンバ向きの曲目が多いようで、私には初めての曲ばかりで演奏の巧拙を測りかねたが、演奏が終わるたびに聴衆の皆さんがため息を漏らしながら感嘆の声を上げたのだが、私も同様であった。演奏した曲目で唯一(アンコール曲の「愛の讃歌」もそうだったが)「きらきら星変奏曲」は馴染みのある曲だったので、その素晴らしさを実感することができた。
 私は昨年9月に札幌で活動する二人のデュオ(肥田野恵里さんと佐藤尚子さん)のコンサートを北一条教会で聴き感激した思いがあったが、今回の二人の演奏はそれを上回る演奏の技術だったように思えた。
 そういえば工藤瑠璃さんは弘前市の出身である。先輩デュオの二人は長らく弘前市に住まわれ演奏活動をしていたと聞いた。あるいは、工藤さんは二人に触発されてマリンバの道に入ったのではないか、と思い工藤さんの履歴を拝見するとやはり肥田野恵里さんに師事したことがあったと記されていた。
 まだまだ若い二人である。札幌を拠点にしてマリンバの音色を全道、いや全国に広めていってほしいと願いたい。


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