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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

PMF2024 ホストシティ・オーケストラ演奏会

2024-07-22 19:03:33 | ステージ & エンターテイメント
 PMFのホストシティである札幌交響楽団(以下、札響と称する)が、PMFの指導陣と共演するこの演奏会を楽しみにしていた。その結果、意外な発見をすることができ有意義なひと時となった。

     

 昨日(7月21日)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいて「ホストシティ・オーケストラ演奏会」が開催され、参加した。
 私はPMFの時期が来ると、毎年疑問に思っていた。これまでのプログラムで札響は一切関わっていなかった。(と私は理解していた)片やプロの演奏陣、片や選考会を経てきたとはいえまだまだ演奏家の卵である。札響の人たちにとってはそのあたりの矜持のようなものがあったのだろうか?
 プログラムを拝見すると札響の演奏陣の中にPMFの修了生が12名もいて、札響としてもPMFの価値を改めて見直したということだろうか?ともかくこうした演奏会は私にとっては “待っていた!” 演奏会だった。
 プログラムによると、指揮は香港人のウィルソン・ウン、一曲目のホルン協奏曲のホルンソロをPMFアメリカのアンドリュー・ベインが、そしてオーケストラ・メンバーの中にも、PMFアメリカとPMFオーケストラ・メンバーが含まれていたということだ。

          
         ※ この日の指揮をしたウィルソン・ウンさん

 演奏された曲目は、
 ◆細川俊夫/ホルン協奏曲「開花の時」
 ◆チャイコフスキー/交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
の2曲だった。
 私が衝撃を受けたのは1曲目のホルン協奏曲「開花の時」だった。特に曲の出だしが衝撃的だった。弦と管の重低音の響きが場内に流れる中で、グロッケンシュピール(という楽器らしい)の効果的な響きが場内にこだまする響きが効果的だった。まるで花々の開花の様子が眼前で進行しているかのような錯覚に陥った。

           
       ※ ホルンのソロパートを演奏したアンドリュー・ベインさん

 ホルンソロについては、残念ながら私の聴く耳ではあまり印象に残らなかったというのが正直な感想である。私は作曲者の細川俊夫の曲想が、私のオーケストラに対する印象を変えさせられるほど衝撃的なことだった。
 この日のメインであるチャイコフスキーの交響曲「悲愴」は非常に有名な曲である。しかし、私にはこの演奏について評する力はない。ウィルソン・ウンの指揮、札響の演奏、ともに安定したステージを披露してくれ、満足して帰路に就いた7月21日の昼下がりだった…。