いつもより春の訪れが早い今年は、一昨年が5月20日、昨年が5月14日に開花を目にしたことから、「今年はそろそろでは?」と思い、マイフィールドの「盤渓市民の森」に出かけてみたのだが、時期尚早だったようだ…。
※ 盤渓市民の森の山中で7~8株が高まって咲いていたシラネアオイです。
サンカヨウの花を私が意識し始めてからまだ日が浅い。花そのものは白い可憐な花だが、それほど珍しい花とは思わない。ところが、いったん雨が降り花びらが濡れると、花びらはまるで氷のように透明感のある花びらに変化するという。その様子が儚く、透明感のある様子から密かに人気のある花だという。
その花が、私がマイフィールドと勝手に呼称している「盤渓市民の森」の最奥部に咲くことを一昨年に初めて知ったのだ。それ以来、サンカヨウの花は私を虜にしてしまった。昨年は不満足ながらも雨に濡れて透明になった花びらも観察することができた。
そこで今年はいつもより早く春が到来したので「そろそろでは?」と思い、本日午前中は所用があったため、珍しく午後になってマイフィールドに出かけてみたのだが…。
「盤渓市民の森」へは4月14日以来だったが、森の様相はすっかりと変り、市民の森入口ではニリンソウの群落に歓迎されて森に入った。まず目に入ったのはヤマスミレである。詳しいスミレの種は不明だが(ヤマスミレの種類は相当に多いらしい)、ごく普通に山で見られるスミレである。
また、春の花であるエンレイソウ、ヒトリシズカ、フッキソウなどが次々と顔を出してくれた。また、春の花の代表選手の一つであるエゾエンゴサクは低地ではもう花の季節を終えていたが、標高の高い最奥部では今が盛りと、群落を作って咲き誇っていた。
※ 市民の森の入口でニリンソウの歓迎(?)を受けました。
嬉しかったのは、薄紫の優雅な花であるシラネアオイが二か所で目にしたことである。一か所の方では7~8株の花が咲いていて嬉しかった。以前、登別市の来馬岳に登った時には無数とも思える大群落を目にしたことがあるが、札幌ではなかなかお目にかかることができない。7~8株でも十分であるが、なんとか保全されて少しでも大きな群落に育ってほしいものだ。
さて、肝心のサンカヨウである。期待に胸を膨らませながら市民の森の最奥部に向かった。周りはエゾエンゴサクが盛んに咲き誇っていた。その間に、小さなフキの葉のような形をしたサンカヨウの葉が見え始めた。ところが花は一つも付いていなかった。何株かには小さな蕾を付けているものもあったが…。時期尚早だったようだ。
※ フキの葉に似たサンカヨウの葉です。
※ わずか数株でしたが、葉の間から蕾が見えたのがありました。開花は間もなく?
う~ん。残念であるが、自然の営みであるから仕方がない。花が咲くのはここ4~5日後くらいだろうか?花の付いている期間は1週間くらいだという。私のスケジュールと相談しながら再チャレンジしたいと思っている。
※ 最初に掲載したのとは別の個所で見かけたシラネアオイの花です。
※ 花の写真は多くの方がアップしているので、印象的だった一部のみ掲載することにします。