今回の旅は7泊8日の旅となる。そのうち4日間がトレッキングとなる。残りは、伊勢神宮や名古屋観光にあてる予定である。今回の旅のメインでもある4日間のトレッキングを展望してみた。
いや~、ちょっとショックである。
軽い筋肉痛を感じてはいたのだが、昨日に続いて藻岩山に登ってきた。
するともういけなない。帰宅した時には疲労困憊の状態だった。だれもが気軽に登っている山を二日続けただけで、この体たらくは何だ!かなり体力が衰えていることを自覚させられた。
藻岩山は確かに距離が短い。(登り4キロ程度?)とはいえ休みどころがほとんどなく、上りが連続する慈啓会コースではあるのだが…。私がトレッキングしようとしている中辺路コースが、もし藻岩山のような上りや下りが連続するようなコースだったら、これはピンチである。
そこで少し詳しく中辺路コースを展望してみることにした。
まず、第一日目は「滝尻王子」から「近露王子」までの13kmである。
ガイドブックにはこうある。「滝尻王子からはじまる熊野古道は、いきなりの険しい坂で旅人を驚かせます」と…。
次には「さらに険しい坂を10分ほど登ると剣山の山頂です」これはもう登山の一種だ。
またこんな記述もある。「大門王子で一息入れて、険しい山道をあえぐように登ると、少し平坦な道が続き、十丈王子に着きます」
コースはここまでで、この日の13kmの中間くらいである。
登ったからには、当然下りもある。後半もけっして平坦な道はないらしく、ガイドブックの記述は、上り下りの連続と記している。
一日目は「13kmだから楽勝!」と考えていたが、とんでもない思い違いのようだ。
※ 熊野那智大社は、その近くにある「那智山青岸渡寺」の三重塔と「那智の大滝」も楽しみである。「
ところで、私の記述の中に「王子」という言葉が頻出しているが、一つひとつが王子社と呼ばれる神社である。王子社は熊野権現(熊野本宮大社)の子どもの神、「御子神」を分けてもらって祀っているそうだ。その王子社は熊野本宮大社に到る道しるべの役割もはたしているそうである。
さて、二日目は「近露王子」から「熊野本宮大社」までの22kmである。一日目より7割増しの距離である。ガイドブックには「わらじ峠、岩神峠、三越峠と峠越えを繰り返しながら熊野本宮大社をめざします」とある。コースマップを見るかぎり、一日目と大差ない上り下りが待っているようだ。「熊野本宮大社」の参詣にも十分時間を取りたいと思っているので、この日は前日の疲れも計算に入れると、かなり気合を入れたトレッキングをしなければ、肝心の「熊野本宮大社」の参詣もままならないことになってしまう。
三日目、四日目は「小雲取越、大雲取越」の名称どおり、雲の中を行くがごとき厳しい坂道が待っているようだ。私が敬愛する先達のsakagさんは、この険しい27.5kmを一日で踏破したが、私は自分の体力を考え、途中で一泊入れて、二日で踏破することにした。
したがって、三日目は「熊野本宮大社」から「小口」まで13km+αの「小雲取越」を、四日目に「小口」から「熊野那智大社」までの14.5kmの「大雲取越」のトレッキングとなる。(※ +αの部分は、熊野本宮大社から、マップの出発点までの間の距離が不明のためである)
ガイドブックによると、特に「大雲取越」は「標高800mもの山道を上り下りするという熊野古道の最難関です」とある。「小雲取越」も似たり寄ったりということで、気が抜けない。
※ 今日の藻岩山山頂から(15時25分)小粒の雪が降って、札幌の街は霧の中でした。
昨日の投稿で、「北根室ランチウェイ」に比べると、体力的には心配ない、的なことを書いたが、今日の藻岩山での体たらくぶりで、俄かに緊張を覚え始めた。
といっても体力づくりをする時間はない。こうなったからには、頼りない自分の体力を信じて、なんとか所期の目的を果たしたいと思っている。
いやいや、準備の甘さが露呈し始めた…。