田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

チ・カ・ホミュージックLIVE ひな祭りスペシャル

2016-03-04 19:45:27 | ステージ & エンターテイメント
 アンサンブルグループ“奏楽”(そら)が、男性合唱団“どさんコラリアーズ”が、札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)に素晴らしい音を響かせた。ひな祭りを祝い、さらに北菓楼札幌本館のオープンを祝ってのLIVEに聴き入った。 

                  

 道新のDo-BOXで「アムール川・間宮海峡を行く」のDVD試写会を終えた後、チカホで午後6時からLIVEがあると知って、その足でチカホ北3条交差点広場に向かった。
 会場に着いてみると、「ひな祭りスペシャル」だけではなく、「北菓楼札幌本館オープン記念LIVE」という冠まで付いていることが判明した。

 配布されたリーフレットによると、
  第1部 チ・カ・ホ ミュージックライブ(by 奏楽)
  第2部 北菓楼札幌本館オープン応援スペシャルコーナー
  第3部 男性合唱団 どさんコラリアーズ
  第4部 チ・カ・ホ ミュージックライブ ファイナルライブ(by 奏楽)
と、細切れの構成になっていた。

           

 LIVEのメインであるアンサンブルグループ奏楽(そら)は、札幌および近郊在住の若手演奏家と、札幌交響楽団・首席オーボエ奏者 岩崎弘昌氏によって2008年春に結成された演奏団体だということで、現在50名ほどの演奏家が参加し、その時々でメンバーを編成し、演奏活動を行っているようだ。この日は、岩崎の他、フルートの佐藤香澄、ヴァイオリンの長谷川加奈、ピアノの前田朋子、トランペットの古畑亜紀、ソプラノの川島沙耶という6人のメンバーだった。
 彼女たち(といっても黒一点の岩崎氏が入っているが)は、最初こそテーマ曲(?)のバッハの「主よ人の望みの喜びよ」という本格的クラシックから入ったが、その後は硬軟織り交ぜて、1部、4部で合計13曲を披露してくれた。
 昨年から札響の大平まゆみさんの後を継いで(?)チ・カ・ホミュージックLIVEを担当しているだけあって、一人ひとり実力は十分のグループが心地良い演奏を披露してくれた。
 印象に残ったのは、ソプラノの川島沙耶が歌った「タイム・ツー・セイ・グッバイ」の圧倒的な声量だった。(増幅装置を用いてはいたが)
 また、ピアノの前田朋子はグループの実質的なリーダーなのだろうか?グループの編成によって変わるアレンジ(編曲)を手掛けているようである。また、機智に富んだMCもなかなか魅力である。

           

 続く男性合唱団「どさんコラリアーズ」であるが、コラリアーズという意味が分からず、調べてみると、Choral(コーラル)が合唱とか、合唱隊という意味のようなので、まあ合唱をする人たち、のような意味があるのかなと思われる。
 面白いのは、全国に「なにわコラリアーズ」とか、「お江戸コラリアーず」、「えちごコラリアーズ」など、コラリアーズを冠するご当地グループが全国各地に存在するようだ。どうやら下火となってしまった男声合唱を再び盛り上げよう!という動きが全国的にあるようだ。
 「どさんコラリアーズ」は若い! だから?迫力がある! そして何よりメンバーの歌っている表情が良かった。彼らは5曲披露してくれたが、特に「津軽じょんがら節」の迫力はチ・カ・ホ空間を圧倒するかのようだった。また、男性が歌う「レット・イット・ゴー ありのままで」もなかなかいいものだ。興味あるグループである。

 大正15年に建設され、「北海道庁立図書館」をはじめ幾多の運命を辿ってきた旧道立文書館別館がリニューアルオープン(実際には外壁だけ残してほぼ新築ということだが)し、由緒があり、味のある建物が活かされること市民としても嬉しいことである。
 その新装「北菓楼札幌本館」が3月18日(金)オープンするという。ぜひとも札幌の名所の一つとなってほしいものだ。

 チ・カ・ホミュージックライブは、この後も予定されているとか。時間が許すかぎり奏楽の音楽を楽しみたい。