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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 58 壮大な廃墟、壮烈な廃屋、そして…

2015-04-03 17:17:59 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 新興住宅が立ち並ぶ八軒地区の一角に壮大な廃墟群があった。そしてまた、壮烈とも呼べる廃屋にも出会った。さらには、廃屋になるのも時間の問題かな?と思えた住宅も目に入ったウォークだった。 

 3月31日(火)すっかり春めいた陽気に誘われて26日に続いて琴似まで自転車を駆って遠征した。26日よりさらに西側の八軒地区を歩いた。
 八軒地区の西側には琴似発寒川に沿って大きな「農試公園」がある。その農試公園に沿うように壮大な国家公務員宿舎が林立しているのが八軒西地区の光景である。

◇壮大な廃墟 
 まず私はその国家公務員宿舎の方へ向かった。何せ1棟に50戸が入る集合住宅が、私が以前に数えただけでも35棟もある大きな宿舎群なのだ。
 そこには相変わらず壮大な光景を見せながら国家公務員宿舎群が建っていた。
 ところが、傍に近づいてみると住宅の周りに鉄製の柵が巡らされているのだ。そして辺りはシーンとして人の気配が感じられない。よく見ると、一階部分の窓などにはべニア板が打ち付けられていた。そこに人は住んでいないというサインだった。
 外から一見したところ、まだまだ居住できそうにも見えるのだが、部屋が狭いとか、老朽化しているという問題があるのだろうか?
 柵がぐるーっと張り巡らされて、壮大な廃墟となっていた。
 ただ、35棟全てではないようだった。まだ半分近くの棟には駐車場に車が停まり、居住者もいるようだった。
 そちらの方も早晩廃墟となるのだろうか? すると跡地は? 広大な土地は何に利用されるのだろうか??

          
          ※ 旧国家公務員宿舎の集合住宅群は写真のような鉄柵で覆われていました。

          
          ※ そしてところどころにこうした看板が立てられていました。

          
          ※ 建物一階部分には不法侵入がないように(?)べニア板が打ち付けられていました。

          
          ※ 敷地の中には立派な公園もあったようです。


◇壮烈な廃屋 
 八軒3条付近(この辺はボカします)を歩いているときだった。一目で廃屋と分かる建物が目に入った。
 その建物が凄まじかった。玄関のところが除雪されていないのはもちろんなのだが、玄関前が蔓性の植物で覆われかかっていた。まだ若葉がでていないで、それほど目立たないが、夏には玄関が植物の葉で覆われてしまうのではないかと思われた。
 さらにその様子が壮烈!と思われたのは建物の横に回ったときだ。こちらは緑の葉が繁っていて、すでに建物を呑みこまんばかりに覆いかぶさっていた。
 街の中の廃屋なので、いずれ取り壊されるものと思われるが、これが辺地などではそのまま取り残され、やがて草木の中に埋もれてしまい、土に還っていくのだろうか?

          
          ※ 建物の玄関部分です。明らかに廃屋と分かります。

          
          ※ 建物の横壁も紀に覆われはじめています。

          
          ※ その反対側を見たとき、戦慄が走りました。すでに建物が植物に呑みこまれ始めていました。
 

◇やがて廃屋となる運命だろうか?
 同じく八軒3条付近で見かけた建物だった。
 コンクリート製品の煙突に施された造作が気になった。
 煙突に縦の亀裂が走っているのを鉄枠で抑えようと造作されていたのだ。少しでも寿命を長らえようとした造作のようである。
 建物の裏へ回ってみると、こちらも壁の亀裂を補修し、大きく壊れたところは板塀を打ち付けて建物を保護していた。
 建物が古くなったり、具合が悪くなると、直ぐに取り壊してしまう風潮が一般的となった現代において、このように創意工夫を施しながら延命を図っているのは、今どき尊いことのよう思えてくる。
 しかし、この建物もそれほど遠くない未来には廃屋となってしまう運命なのだろう…。

          
          ※ コンクリート製の煙突のところの造作が気になりました。

          
          ※ 近付くと、このようにして亀裂が広がるのを防いでいました。

          
          ※ 建物の裏側も相当に苦労されながら補修をしているようでした。

 
 と三題噺めいたが、琴似駅に近いこのあたりの八軒地区は、振興住宅が立ち並ぶ一帯である。それだけに、ここに登場した3件はことのほか私の目に留まったのだった…。