田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道を元気にする!? Part Ⅰ

2010-08-10 21:54:22 | 札幌学 & ほっかいどう学
 「北海道を元気にする」とは私ごときにはいささか大仰な表現だが、私が「札幌を知る」活動を続けている意味、仲間とともに学んでいる意味、その向こうには「自分の故郷である北海道を元気にしたい!」という願望が潜んでいる。この度、直截的にこの課題を考える機会があったので私には荷が重いがたまあ~にはこんなことを考えるのもいいかなぁ~、と思い少しの間考えてみることにします。

        
 一昨日(8日)、二つのイベントがあった。一つは8日未明(深夜)HTBテレビで「北の大地に未来はあるのか」~逆襲のシナリオ~と題する3時間に及ぶ生討論番組が放映された。一方、8日午後、自治労会館で「北海道を元気にする!」と題する農水省企画官の木村俊昭氏の講演があった。
 この二つのイベントのことを紹介しながら、私の稚拙な考えも併せてレポートしてみたい。

         
        ※ 今回の写真は全てテレビ画面を写したものである。画面
         にどうしても窓からの光が映り込む。できるだけ避けよう
         と工夫したが限界である。ご容赦ください。

【HTBテレビ 北海道朝まで生討論】
 番組はテレビ朝日の名物番組「朝まで生テレビ」の北海道バージョンという感じであった。仕切り役(司会)はご存知の田原総一朗氏である。

        
        ※ 相変わらずの田原節炸裂である。強引な仕切りは田原氏の特権?        

パネリストを紹介すると、
 ◇山 口 二 郎 氏(北大教授)
 ◇佐々木 隆 博 氏(民主党衆議院議員)
 ◇紙   智 子 氏(共産党参議院議員)
 ◇西 尾 正 範 氏(函館市長)
 ◇坂 本 和 昭 氏(帯広在住 観光カリスマ)
 ◇町 村 信 孝 氏(自民党衆議院議員)
 ◇稲 津   久 氏(公明党衆議院議員)
 ◇手 嶋 龍 一 氏(国際ジャーナリスト)
 ◇松 田 一 敬 氏(北海道ベンチャーキャピタル社長)
 ◇三 浦 里 紗 氏(羅臼町観光協会事務局長)
 ◇堀 江 貴 文 氏(実業家) ※ ご存知のホリエモンです。
という錚々たる顔ぶれが揃った。
 多士済々の方々の議論の内容を逐一紹介することは難しい。印象的だった論点を紹介することにする。

        
        ※ 慎重な言い回しが目立った衆議院議員の町村氏

【中央を頼ろうとする北海道】
 番組の冒頭、パネリストの何人かから「北海道の人たちは依存心が強いのではないか。いつも中央に頼ろうとしているように思える」との指摘があった。
 この点については以前から各方面で指摘されるところであるが、明治政府以来、政府が北海道開発に力を入れ開発予算をつぎ込んできたという歴史的な背景があり、今だに中央に頼ろうとする体質から抜けきっていないと指摘した。
 この点が良きにつけ、悪しきにつけ、北海道の発展を阻害しているのではないか、というのが多くのパネリストたちの認識のようであった。

        
        ※ 不甲斐ない民主党にご機嫌が悪い北大教授の山口氏

【北海道は保守的!?】
 そうした中央を頼ろうとする意識から抜け出そうとしない保守的な体質が北海道には色濃く残り、自立しようとする気構えが足りないとの指摘があった。そして、今や北海道のインフラはかなり整備された状況にあり、中央政府に頼らずに自立しようとする機運を盛り上げるべきではないかとパネリストの一人は主張した。
 ただ、中には「まだまだ北海道は遅れている。もっと中央政府は北海道に予算を配分すべきだ」と違う立場で主張するパネリストもいた。
 しかし、全体としては現状から脱却しよう、これまでの北海道の構造を変えようとするエネルギーに乏しく、北海道民の保守的傾向が根強いのではないかという指摘と私は受け取った。

        
        ※ 斬新なアイデア、旺盛な行動力、今後が注目される実業家の松田氏

 ここまでの議論から今回の討論の主題である「北の大地に未来はあるのか」に照らして考えてみると、こうした負の因子をどのようにして取り除いていくのかということになるのだが…。
 議論はこの後、北海道の主産業である農業(漁業)、観光についての議論に移っていく。
 次回はこのことに触れていくことにします。



 ※ 北照の夏が終わった… 
 友人から「甲子園は追わないのか」との問いかけがあった。
 しかし、テレビではどうしても臨場感に欠けてしまう思いがあり、北照高の躍進は期待しつつもブログで取り上げるつもりはなかった。
 昨日、北照高は一回戦で惜しくも(もろくも?)散った。
 全国レベルの力を持っていると見た北照野球だったが、雨の中断というアクシデントもあり十分に戦えず敗れた感が残った。
 しかし、結果は結果である。今年の北照の夏が終わった…。

 一つの何気ない言葉が胸を打つ。
 本日の朝日新聞のスポーツ欄。元バドミントン選手の小椋久美子さんが中京大中京に敗れた南陽工の選手エールを贈る。
 「南陽工の選手は今は悔しさだけだと思うけど、ここまできた頑張りは財産になる。後輩たちはその姿を見て感じてくれていると思う。そして、この仲間も財産。一生付き合っていける。将来、この負けた試合も、酒の席でのつまみになりますよ」
 この小椋さんの言葉をそのまま北照のナインに贈りたい。そう、いつの日かこの日の戦いを酒のつまみにして笑って語り合ってほしいと…。
 お疲れさん!北照ナイン。