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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

春を探して野幌森林公園

2017-04-22 16:52:45 | 環境 & 自然 & 観察会
 ミズバショウが、ザゼンソウが、エゾノリュウキンカが、小さな花をけなげに付けていた…。春まだ浅い野幌森林公園では、長い眠りからようやく目覚めた草花が春一番の花を咲かせていた。春本番はこれからである。

           

 4月19日(木)午前、野幌森林公園で開催された観察会に参加した。この日は曇っていて、肌寒く、参加者もそれほど多くはなかった。

 開会式で観察会を主催する「北海道ボランティアレンジャー」の会長さんから面白い話を伺った。
 この日の観察会のメインの一つ、ザゼンソウは花弁の形が僧侶が座禅をする姿に似ていることから命名されたそうだが、この花の特徴は花(肉穂花序と称するそうだ)から発熱するという性質があるそうだ。その熱で周りの雪を溶かして、さらには熱で虫を呼び受粉をするそうである。周りとの温度差は10度近くにもなるという。

 観察会では5人のグループに一人のボランティアガイドが付いた。花だけではなく、花をまだ付けていない野草や、木々のことにも説明が及んだが、この種の記憶にはからっきし弱い私は、花を付けた野草だけに集中して写真を撮り、名前を記録することに専念した。
 それでは記録に撮った写真を羅列することにします。

 ◇春一番の使者「フキノトウ」(上が雄花、下が雌花)です。

               

               

 ◇スタートして直ぐに目にした「ナニワズ」の黄色い花です。

               

 ◇涼やかな色が人気の「エゾエンゴサク」(上が集団で、下は接写で)です。

               

               

 ◇白い清楚な姿が人気を呼ぶ春の花「ミズバショウ」三態です。

               

               

               

 ◇花ではありませんが、コワイ、コワイ「トリカブト」です。

               

 ◇北海道を代表する野草のひとつ「エンレイソウ」です。

               

 ◇この日のメインの一つ「ザゼンソウ」二態です。

               

               

 ◇曇天と寒さのため、「フクジュソウ」のほとんどは花弁を閉じていました。唯一見つけたやや花弁を開いていた花です。

               

 ◇遠い崖下に咲いていた「エゾノリュウキンカ」を望遠で撮りました。

               

 ◇コースの最後でエゾアカガエルと出会いました。

               

 野幌森林公園の森は上を見上げると、木々はまだ葉を付けていなく寒々とした光景だったが、足元を見ると確実に春がやってきていることを感じさせてくれた。
 季節の移ろいを感じさせてくれる野幌森林公園に足繫くとはいかないが、できるだけ足を運びたいと思っている。

春はそこまで? or まだまだ?

2017-03-27 19:13:54 | 環境 & 自然 & 観察会
 森の中はまだまだ雪深かった…。しかし、そこかしこに春の息吹が感じられた。昨日(3月26日)野幌森林公園ふれあい交流館と北海道ボランティア・レンジャー協議会主催の「森の中で春を探そう観察会」に参加してきたのだが…。 

               
               ※ 野幌森林公園の森の中はご覧のとおり雪がまだかなり残っていました。

 膝に違和感はあるものの、少し体を動かさなくては、と思い上記観察会に参加した。数日前の荒天が嘘のように晴れ上がって、絶好の観察日和となった。
 参加者は80名を超えたということだが、5人ずつのグループに分けられ、それぞれにポランティア・レンジャーの方が説明ガイドとして付いてくれた。
 私たちには小林英世というベテランのガイドが付いてくれた。

               
               ※ 80名を超えたという受講者たちです。圧倒的に高齢者が多かったようです。

 野幌森林公園はまだ厚い雪に覆われていた。いつもの年だと積雪は35センチ程度になっているはずなのだが、今年はまだ65センチくらいある、と交流館の方が話されていた。
 森の中の木々もまだ一枚の葉も付けてはおらず、灰色の世界だった。それでもガイドは、枝の先を私たちに見せながら、春を待つ幼芽について説明してくれた。

               
               ※ 日当たりの良いところはご覧のように一足早く春が訪れているようでした。

 この種の観察会(講習会)に参加すると、いつも私は劣等生の思いを噛みしめる。というのも、受講生とはいってもみなさん森の動植物についてかなり詳しい人が参加している場合が多いのだ。この日も一人のおっさんと、二人のご婦人はかなり樹の種類について詳しい方のようだった。
 私は?というと、葉や花が付いていてもよく分からないのだから、幼芽などを見てもちんぷんかんぷんである。

 それでも気分は悪くはなかった。何せ素晴らしい好天である。春はそこまで来ていることが実感され、もう少しで冬から解放されると思うと気分の悪いはずがない。
 ガイドが説明してくれたうちのごく少数についてはカメラに収め、名前をメモすることができた。

 スノーシュートレッキングで分からなかった木の実がケヤマハンノキの実だということが分かった。
               
               ※ 手前の男性はガイドを務めてくれた小林英世さんです。

 イタヤカエデの樹皮を伝って、樹液が流れているのを確かめることができた。
                

 いち早く芽吹くオノエヤナギ(尾上柳)は、青空に向かって大量に芽吹いていた。
               

 ウダイカンバとは、和名で「鵜松明樺」と表記するそうだ。それは樹皮が雨中でもよく燃えるため、鵜飼いの松明(たいまつ)に用いたことから、鵜松明樺と命名されたということだ。
               

 それよりなにより、春の使者ともいわれるフキノトウとフクジュソウをそれぞれ一輪ずつだったが、確かめることができたことが今回の観察会に参加した何よりのご褒美だった。

               

               ※ 日当たりの良いところでは、一足早くフキノトウやフクジュソウが顔を覗かせていました。

               

圧巻! 定山渓の紅葉

2016-10-18 18:46:49 | 環境 & 自然 & 観察会
 定山渓はただ今紅葉真っ盛りだった。温泉街の木々も、遠くの山並みも…。錦秋の錦絵とは良く言ったものである。温泉街の紅葉はあるいは意図的な部分もあるかもしれないが、遠くの山並みはまさに自然が造形した巧みな錦絵という光景だった。 

 昨日ブログで、泊りがけで出かけることになったというのは、札幌の奥座敷の定山渓温泉に一泊するというものだった。
定山渓温泉についてみると、見事な紅葉が山全体を、そして街全体を覆っていた。
 「これはぜひとも紹介したい!」と思い、バカチョンカメラを片手に散策に出た。ところが昨日は生憎の雨模様、その上時間も4時近くとあって光量が絶対的に不足していた。それでも、このチャンスを逃したくないと思い、シャッターを切り続けた。
 雨ではあったが、幸運にも紅葉の中で結婚式の前撮りをしている光景に出くわし、和服のカップルを写真に収めることができた。

          

          
          ※ ピントが合っていません。前からの写真も撮ったのですが、プライバシーを尊重しました。

 そして今朝、空は見事に晴れ上がった。「これはもう一度チャレンジしなければ!」と朝食もそこそこに温泉街に出た。谷間にある定山渓温泉街には太陽の光が当たっているところと、まだ光が届いていないところがあったが、光が当たっているところを求めてあちこちと歩いてみた。
 そこここで、鮮やかな紅葉を目撃することができて大感激だった。

 それではちゃっちーカメラで、拙い腕の私が撮った60枚の中から厳選(?)した13枚の定山渓温泉街の紅葉写真集をどうぞ!!

          

          
          ※ 木漏れ日を通して黄色に色づいた葉が鮮やかで、お気に入りの一枚です。

          

          

          
          ※ 紅いカエデの葉がとても引き立ちますね。

          

          
          ※ 谷間にある定山渓温泉街では、朝のうち陽があたるところとそうでないところのコントラストが見事でした。

          

          

          
          ※ この一枚もなかなかお気に入りの一枚です。

          

          
          ※ 定山渓大橋の下から撮った一枚です。橋やホテルの壁が額のような役割をしています。

          
          ※ 私が最も気に入った一枚の写真です。

 5年前の10月下旬、私は秋の木曽路7宿を歩いたことを思い出していた。木曽路はちょうど紅葉の季節だった。
しかし、私が見たかぎりの木曽路の紅葉は、残念ながら錦秋の錦絵とはお世辞にも言えなかった。ただ、茶色に変色した山々が映るだけだった。
 それに比べると、定山渓の紅葉は木曽路よりははるかに鮮やかだった。木曽路の関係者には申し訳ないが、きっと私が訪れた年は紅葉が不作の年だったのかもしれない…。
 それにしても定山渓の紅葉は見事だった。


 

          

台風7号本道上陸

2016-08-17 23:04:19 | 環境 & 自然 & 観察会

 台風が北海道に上陸することはそれほど数多くはない。それが今回、いきなり本道を直撃するという珍しいケースだった。札幌では昼過ぎから大雨に見舞われ、一時避難準備警報も発せられたが、心配された事態にはいたらなかったようだ。 

          

 台風が近づいたというニュースに接しても、ほとんどは九州、四国地方への上陸が心配されるケースがほとんどで、北海道に達するころには温帯低気圧に変わっている場合がほとんどである。
 それが今年は台風6号も、そして今次7号も、直接北海道に向かってきたというレアなケースのように思われる。

 午後4時ころだった。某所で会議を終え、自宅に帰り着いたころには激しく叩き付けるような雨に見舞われ、車で帰り着いたものの、その激しさからしばらく車から降りることもできない状態だった。
 夕方にはスマホが何度も激しく警報を鳴らし続けた。札幌市内の厚別区・清田区方面に避難準備警報が何度も発せられた。
 交通機関もかなり乱れたようだし、北海道全体でみると道路の冠水や住宅への浸水も報告されたようだが、全体としては心配されたような事態とはならず、峠を越したように思われる。

 この台風7号が私に及ぼした影響は二つある。
 一つは、明日の朝に計画していた「ブリリア会」の清掃活動である。すでに会員には活動計画をお知らせしている現状であるが、明朝の状況がどうなるか?
 現在、雨は止んでいるようだ。清掃区域は舗装路なので、舗装面が乾いていれば予定通り実施したいと考えているが、明朝の私の判断が重要となってくる。さて、どうするか?

 もう一つが、間近に迫った“富士山 Sea to Summit”の天気である。今のところ次の台風はまだ発生していないようだ。また、富士市の向こう10日間の天気予報も、好天の予報ではないが、実施には問題ない天気のようだ。
 問題は4日目の富士山登頂に日(24日)である。こればかりは山の天気ゆえ(特に富士山だからなお)確実な予報は出ていないようだ。
 やはり確率は50パーセントか?

 天気ばかりはしようがない。運を天に任せ、天を信じて出発を待っている。


ただいま満開“天神ふじ”

2016-05-24 19:49:33 | 環境 & 自然 & 観察会
 「札幌市豊平区平岸の天神山の麓にある『天神藤』が見頃を迎えた」という道新の記事に誘われて訪れてみた。あたりに香しい香りを漂わせ、涼しげな薄紫の花が藤棚からこぼれるように咲き誇っていた。 

          
          
 今日(5月24日)午後、清田区に所用があったのだが、その帰りに天神山の麓にある「天神ふじ」に寄ってみた。今朝の北海道新聞で「満開を迎えた」と出ていたからだ。
 私たちが訪れたのは午後4時過ぎだったので、それほど多くの見物客はいなかったが、昼間は相当な見物客が訪れたのでは、と思われたので駐車場の整理員の方にそのことを質すと、うんざりした顔で頷かれた。

          
          ※ 「天神ふじ」がある藤棚のエントランスです。

 記事によると、最近までは個人所有だったものを、近年札幌市に売却して札幌市の所有地となったという。そのこともあって、一般開放がされたようだ。
 藤棚に近づくと、あたりに香しい香りが漂ってきた。そして藤棚にはこぼれんばかりに藤の花が咲き乱れていた。
 午後4時を回り、光はやや弱くなっていたが、花色が薄く明るい紫色のためか、それなりにきれいに撮ることができた。

          

     ※ この大きく太い藤の根元を見てください。長い風雪に耐えてきたことを伺わせてくれ、荘厳ささえ感じられます。

          

 驚いたのは、周囲25メートル四方に広がった藤の花が一つの株から伸びていることだった。その株の大きいこと! 傍にあった説明板によると樹囲が1m50cmということだ。
 その説明板の説明を写してきたので、転写することにする。
 
   天神ふじの由来 
 此の天神ふじは樹齢百五十余年を経た北海道最古の藤です。
 開拓に入植した先人が盆栽として内地より持ってきたのを、此の地に植えかえ、爾来風雪に耐え現在は樹囲一米五十糎、八米四方の棚に毎年見事な紫色の花を咲かせております。
 昭和四十年 時の札幌市長 原田与作氏がご来園の折この見事な藤を「天神ふじ」と命名された。
                                                      敬 白
   昭和四十五年六月壱日


 それではたっぷりと見事に咲き誇る「天神ふじ」をご覧あれ!

          

          

          

          

          
          ※ 藤の花も見事でしたが、周りで咲くツツジ類も色鮮やかにコントラストをなしていました。          

札幌の桜・桜・桜…桜狂騒曲

2016-05-04 18:12:23 | 環境 & 自然 & 観察会
 札幌の桜は何時を満開と称すればいいんだろうか?ヤマザクラは既に葉桜状態だし、ソメイヨシノはほとんどが満開状態だが、一部未だのところもある。シダレザクラはもう一息か?そんな札幌の桜を巡って歩いた。 

 今日4日の雨は、外出を計画していた人たちにはがっかりだったろう。かくいう私もガッカリ組の一人である。朝起きて、雨が降っているのを見て、計画を断念した。

 しかし、小降り状態の上、時おり晴れ間も見えたので、あるいは円山公園には人が出ているかもしれないと考え、カメラを抱えて出かけたところ、案の定、雨の中でも散りかけた桜の下でバーベキューを楽しむ人たちがいた。
 昨日(3日)の好天の下で撮り貯めた桜と共に、札幌の桜狂騒曲をレポしたい。

-5月3日(火)- 

《札幌管区気象台の桜 ~ 標本木》
 開花宣言から8日目、札幌管区気象台の前庭に植わっている標本木のソメイヨシノは満開の時を迎えていた。やはりソメイヨシノの満開の様子は見事である。ただ、桜の樹としてはまだまだ若い感じである。もう少し年数を経ると、その咲き具合にも華麗さ加わってくるのではないだろうか?

          

                    

《北海道茶道会館の桜》
 開花が遅かった北海道茶道会館前の桜もほぼ満開状態だった。一本桜としては札幌市内随一の桜と今のところ私は思っているのだが、さらに素晴らしい桜を発見したいものだ。

          

          

          

《知事公館裏庭の桜》
 知事公館の桜はヤマザクラが主のため一週間前にすでに満開状態だったが、この日は葉桜に近い状態だった。

          

          

《中島公園の桜》
 この日の好天も手伝い、中島公園内はかなりの人出で賑わっていた。数年前に見た中島公園の桜のトンネルを期待して向かったのだが、期待に反してまだその時を迎えてはいなかったようだ。札幌市内の主だったところのソメイヨシノは満開状態なのだが、ここのはもう少し時間が必要のようだ。あるいは日当たりがイマイチなのが影響しているのだろうか?

          

                    

 同じ中島公園内の日本庭園に植わっているシダレザクラを見に行った。そのシダレザクラはほぼ満開に近い状態だった。他の桜と違い、下方にぶら下がった状態で咲くシダレザクラは独特の趣があって、私には好ましく映る桜である。

          

          

          

《大通公園の桜》
 大通公園の桜のほとんどはヤマザクラのため、盛りを過ぎた感じだったが、6丁目に植わっているソメイヨシノが満開状態だった。
 ビルの谷間に咲く桜も趣きがある。

          

          



-5月4日(水)-

《円山公園の桜》
 今日は前述したとおり小雨状態にもかかわらず、円山公園には予想していたとおり花見客が集まっていた。肉を焼く匂いも辺りに充満していた。
 かんじんの桜はやはり盛りを過ぎていたが、花見客にはあまり関係ないようだった。

          

          

          

 花見客が集う場所から道路一つ隔てたところにあるソメイヨシノは満開状態だった。そこにいた中国人観光客が手真似で「写真を撮ってほしい」とリクエストしてきた。日本の桜は中国人観光客からも相当な人気らしいが、近くには中国人らしい人が桜を愛でている姿が目立った。

          

《北海道神宮境内の桜》
 前回(一週間前)訪れたときに、以前の標本木だったソメイヨシノはまだ開花前の状態だったが、今日はほぼ満開状態だった。標本木が交代したのは老木になったからと聞いていたが、確かに樹の姿は老木という感じだが、花が付いている様子には一種の趣を感じさせてくれた。

          

          

          

 また、前回もレポしたが、境内は梅の花も満開状態で、まさに桜と梅の競演状態だった。

          

 以上、一週間前にその開花状況を見て回ったところを、昨日、今日と二日間かけて再び一周してみた。札幌市内の桜の満開を何時とするのか?どうなんでしょうね?それぞれの樹毎に満開が違ってきて、地域として特定するということはないのかな?
 いずれにしてもこの時期は、桜の開花状況がとても気になる時期である。

札幌のサクラ 開花宣言!

2016-04-25 19:00:22 | 環境 & 自然 & 観察会
 とうとう札幌でもサクラの開花宣言が出された。札幌管区気象台の庭にある標本木のソメイヨシノの花びらが数輪ほころんだのだ。そのほころんだ花びらをさっそくカメラに収めた。昨年より3日遅い開花宣言であるが、いよいよ北国・札幌も春到来を感じさせてくれる。 

 札幌管区気象台は我が家から徒歩2分と至近距離にある。
 そろそろ札幌のサクラの開花宣言があるのでは、と今朝9時に気象台の庭に足を運んでみた。すると、その時はまだ花びらをみることはなく、全てが蕾のままだった。しかし、その蕾は今にもこぼれそうな様子から、午後には開花するだろうと思った。
 近くにはカメラを抱えたマスコミ関係者と思われる人が二人サクラを眺めていたので、「午後には開花しますよ」と話しかけると、気象台の関係者と間違われてしまった。
          
         ※ 本日の午前9時に撮ったソメイヨシノである。まだ一輪も花は開いていなかった。

                        

          

 気象台の庭には、毎年ソメイヨシノに先だって開花するヤマザクラが満開の時を迎えていた。そのヤマザクラに焦点を合わせて、朝は帰宅した。

          ※ 一方こちらは気象台の庁舎の前にあるヤマザクラだが、こちらはただ今満開という状態だった。

                    

          

 午後に所用で外出して、16時に帰宅すると、妻が「テレビで開花宣言されたと報道されていたよ」と教えてくれた。やはり午後になって開花したようだ。予想どおりである。
 さっそくカメラを抱えて、気象台の庭に向かった。
 すると、標本木のソメイヨシノの花びらがところどころでほころんでいた。
 かたまって花びらを付けているのは2~3輪だが、標本木全体ではかなりの数の花びらがほころんでいた。これはもう十分に開花を宣言してよい状態だった。

          ※ 本日、午後4時には標本木のソメイヨシノもご覧のように一部が開花して、無事開花宣言を迎えました。

          

          

          

 開花宣言が出ると、いよいよ春到来である。
 人々はこぞって野山へ出かけていくことだろう。
 私もまた、登山にフットバスにと、積極的に戸外に出て楽しみたいと思っている。
 さて、どこへ行こうか??

          ※ 近代美術館前の一本のヤマザクラも満開を迎えていました。

          

春の花を探しに野幌森林公園へ

2016-04-23 17:25:04 | 環境 & 自然 & 観察会
 札幌の本格的な春はもう少し先のようだが、野山には緑が戻り始め、気の早い花たちもちらほら咲き始めたようだ。そんな春を追いかけて、春の花を探して野幌森林公園を巡った。 

 4月21日(木)の札幌は気温もぐんぐん上り、20度を超えて散策日和となった。
 この日、野幌森林公園の「自然ふれあい交流館」と「北海道ボランティア・レンジャー協議会」が主催する「春の花を見つけよう」自然観察会が開催されたので参加した。

 好天も手伝ったのだろう、参加者は150名と膨れ上がった。平日だというのに、これだけの人数が集まるとは、私も含めて閑人が多いということなのかもしれない。
 この観察会は、主催者の一員である「北海道ボランティア・レンジャー協議会」のレンジャーの方がたくさん説明員で駆け付けてくれるので人気があるようだ。
 この日も、私たちの班はわずか8名に一人の説明員を配置してくれた。

        

 この日は、広い野幌森林公園のほんの一部を回っただけだったが、いろいろな春の花や花をつける前の野草の名を教わることができた。(教わった端から忘れていくのだが…)
 その中から、比較的名が知れている花たちを写真と共に紹介し、私自身も振り返ってみることにする。


 まずは、野幌森林公園の春の花の代表選手である「エゾエンゴサク」です。公園のいたるところで紫の可憐な花を付けていました。そうした中で、白い色の花を付けた変種が見つかりました。下の写真がそれです。

        

        

 つづいては、路傍などでも良く見かける「フキノトウ」です。雄花と雌花があるそうだが、説明だけでは分からなかった。
        
        

 次は、「オオバユリ」ですが、成長すると人間の背より伸びますが、今の季節はまだ地面からちょっと出た程度です。

        

 次は「バッコヤナギ」の花です。白くホワッと広がったところが特徴です。

        

 次は「ザゼンソウ」という花です。お坊さんが傘の中で座禅を組んでいるように見えたところから命名されたとのこと。公園内では色も他とは違うので、けっこう目立ちました。

        

 次は、黄色の小さな花を付けた「ナニワズ」という花です。

        

 続いて、黄色い花の「エゾノリュウキンカ」、別名「ヤチブキ」とも呼ばれて春の味覚として食用としても親しまれている野草です。

        

 次は、野幌森林公園内ではかなり自生している「エンレイソウ」です。近種で「オオバナノエンレイソウ」とか、「ミヤマエンレイソウ」を探しましたが、それらはまだのようでした。

        

 最後に、私が最も期待していた「ミズバショウ」ですが、わずかにその姿を見せてくれました。公園内にはもっと大きな群落があるはずで、それらが満開になるのはもう少し後なのでしょうか?

        

 野幌森林公園は自然がたっぷりと残っている上、観察会も頻繁に行われている魅力的なフィールドなのだが、いかんせん我が家からは遠いのが難点である。
 そうしたデメリットあるものの、これからもできるだけ通いたいなぁ、と思うフィールドである。

        

また地球が揺れた!熊本地震

2016-04-17 22:37:03 | 環境 & 自然 & 観察会
 自然の猛威を前にした時、無常観に襲われてしまうのは私だけではないだろう。熊本地震の報に接し、なす術を知らない自分がいた。私たちは改めて自然(地球)に生かされていることを再認識しなければならないということだろうか?

                  
                  ※ 熊本の象徴「熊本城」の屋根瓦が剥がれ落ちてしまいました。
 
 今回の熊本の惨事は目を覆うばかりである。それは、日本人の誰もがあの東日本大震災を、神戸・淡路大震災を思い起こさせるものだったに違いない。

 私たちは非常に文明が発達した社会に生活していると思っていた。しかし、私たちが住んでいる地球について、解明されていないことが多すぎることを改めて認識させられた思いだ。何せ数十人もの命を奪う事象に対して何の予防法も、対処法も持ち合わせていないのだから…。
 今日はまた、地球の裏側のエクアドルでも大きな地震が発生したことをニュースは伝えていた。

                  

 私たちはこうした事態に遭遇したとき、どう考え、どう対処すべきなのだろうか?
 今回の事態でも、被害に遭った熊本の人たちの対処の仕方に大きな特徴があると私は見ていた。それはある種の諦観と冷静さである。
 諸外国であれば、よく我を忘れるかのごとく泣き叫ぶ姿がテレビの画面に写されるが、私がテレビの報道を見るかぎり、そうした光景は皆無であった。我が家が崩壊した現状を目にして、涙を浮かべる人が中にはいるものの、ほとんどの人は呆然とし、諦め顔だった。
 また、避難所に退避した人たち、食料や飲料水などの供給を受ける場では、我先にとなりがちだが、整然と行動していたのが印象的だった。

 こうした日本人の特性を、私は非常に誇らしく思う。こうしたことはどこから来るのだろうか?
 私が考えるに、一つは日本の教育の成果なのでは、と思っている。いろいろと批判も多い日本の教育であるが、つねに他人のこと、集団のことを考えて行動するという規範意識が身に付いているからではないか?
 もう一つは、古来から日本人は地震や火山の噴火、台風など自然の猛威に晒されることが多い日本列島で暮らしてきたため、自然に対するある種の畏れや諦観が、日本人のDNAとして刻み込まれているのではないか、と私は思ったりしている。

            

 しかし、こうしたことに対して「なす術を知らない」で済まされることだろうか?
 文明は、地球上の困難を次々と克服し、人間を救ってきた。地球のメカニズムについても、以前に比べると相当に解明されてきている。ただ、対象が我々の手の届かないところにあるために、まだまだ未知のことも多いようだ。
 英知を結集して、少なくとも地震の危険が迫ったことを予知する確実な方法の開発が一日も早く実現することを願いたいと思う。
 「なす術を知らない」では、あまりにも悲しい…。

雑がみ再資源化工程見学会 3

2015-09-21 16:58:27 | 環境 & 自然 & 観察会
 工程見学会の最後は、再生した新聞紙を利用する北海道新聞社の印刷工場だった。新聞の販売部数の減少が伝えられる今日的状況を反映してか、読者獲得の工夫を感じさせてくれた。と、ちょっとその前に…。 

千歳道産市場 

            
       ※ 「道産市場」の屋上には北海道観光のシンボル?札幌時計台を模したものが載っていました。

 今回の見学会は、昼食を主催者が用意してくれるというサービスだった。その昼食会場が千歳市にある「道産市場」というところだった。
 案内では、主催者である「札幌市製紙原料事業協同組合」が「海鮮丼」を用意します、ということだったが、このことが私には問題だった。
 何が問題かというと、海鮮丼というと魚介類がそれほど得意でない私には悩ましいものだったのだ。特にイクラを私は全く受け付けない。困った…。

            
            ※ これが噂の「海鮮丼」+「タラバガニの鉄砲汁」の昼食です。

 店に行ってから、スタッフに相談しようと思っていた。しかし、案内された「道産市場」というところは、団体の観光客が昼食を摂る会場のようで、体育館のような(少しオーバーかな?)ところに、ずらーっと既に海鮮丼が並べられていた。これでは相談は無理だぁ~。
 海鮮丼を見ると、恐れていたイクラが丼の真ん中にでんと座っていた。参りました。
 私は隣に座った見ず知らずの紳士に声をかけた。「イクラは好きですか?」と…。幸い「いただいてもいいですよ」と言ってくれたので、丁寧に一つの残らず拾い上げて、隣の紳士に食べてもらったのだった。
 ちなみに、海鮮丼に入っていたネタは、エビ、サーモン、ホッキ、カズノコ、イクラ、シメサバ、イカの7種だった。私はイクラの他、カズノコもパスした。他はなんとか…。
 それより、私には同時に出たタラバガニの鉄砲汁が美味しかった。

道新総合印刷本社工場「フムフム館」 

            
            ※ 道新総合印刷本社工場のエントランスです。工場というイメージはありません。

 道新印刷の本社工場は北広島市大曲工場団地、というより羊が丘通りの南東端に近いところにあった。
 工場見学というと、通常は映像などを使用して工場の概要のガイダンスがあり、その後に実際の見学に移るというのが普通であるが、ここではちょうど本日(18日)の夕刊の印刷中だということもあり、先に見学者用の窓から夕刊を印刷しているところ見学した。

            
            ※ 見学者の集まるロビーに置かれていたユルキャラ「ぶんちゃん」のぬいぐるみです。

            
       ※ 本州製紙北海道工場から送られてきた新聞印刷用紙が見学者コーナーに展示されていました。

            
            ※ カラー印刷の仕組みを説明する展示です。パソコンのカラー印字と同じ原理ですね。

 印刷中の工程を見学しても、私の場合は特別な感慨はなかった。というのも、修学旅行などでこれまで何度か見学していたことがあったからかもしれない。
 それより、道新側の見学者に対するさまざまなサービスが印象的だった。
 まず、印刷工程を見学した後、全員で記念写真を撮った。「どうして写真など撮るのだろう?まさか写真進呈のサービスがあるはずがない」と思ったのだが…。
 続いて、ガイダンスが行われる部屋に入ると、なぜか「ぶんちゃん(道新のゆるキャラ)」マークの入った軍手、ファイターズロゴ入りのティッシュ、「ぶんちゃん」マークの入ったスタッフ袋などなど、多くのプレゼントが配られた。
 極めつけは、先ほど撮った記念写真が入った「見学記念号」と称する新聞風の印刷物が渡された。これは見学者を喜ばすサービスである。
 さらには、先ほど見学した際に印刷していた当日の夕刊が全員に配られるというサービスぶりだった。
 こうしたサービスは新聞界の危機感の表れ?と見たのだが、それはうがち過ぎ?

            
            ※ 道新の印刷工場では写真のようなプレゼントが…。

                
            ※ サービスの最たるものが、私たち見学者の写真を組み込んだ新聞風の印刷物でした。

 と一日をかけて、雑がみが再資源となる一連の工程を実際に見て歩いたのだが、見学する側としては主催者側の行き届いた配慮、見学先の周到な準備によって満足できる見学会だったが、はてしてその効用はどうだったろうか?
 見学者の反応をうかがっていると、新聞古紙や雑がみを別途回収することが常識になりつつあるような会話が交わされていたようだ。我が家でも雑がみを別途収集することが日常となっている。
 こうした催しが少しずつでも環境への負荷を減らし、資源の再資源化を推し進めることに繋がってほしいと願いたい。(優等生的なまとめだが、歳を取ると下手のことは言えない、と自らに言い聞かせている私だった…)