今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

花火

2013-08-16 10:21:09 | 遊び・歳時

お盆の夜空を彩る

打ち上げ花火。

遠くから

かえってきた人たちも

見ているのだろう。

いのちの

きらめきのような

その光を…。

ここに

いる人たちも

見ているのだろう。

いのちの

またたきのような

その光を…。

かしこの夜空に咲く

七色の花。

過去と未来がともに咲く花。

見上げし人の

心の中で…。

Photo

女郎花〈オミナエシ科〉

copyright Maoko Nakamura


夏のバラ

2013-08-13 10:16:45 | バラ・ハーブ

誰がために咲く

夏のバラ?

我がために咲く

花一輪。

ここ(地球)に生きし喜びを

そこ(宇宙)からの彩にかえて。

誰がために咲き…。

我がために咲き…。

こことそこを

一つに結びて

夏のバラ。

光の彩濃き夏の日に…。

Photo 2

バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


ノブキとミンミンゼミ

2013-08-12 11:05:15 | 自然・植物

昼なお昏い夏の森。

木漏れ日の中に

白い小さな花。

ひとり咲くのは淋しかろうと

肩寄せあい

わずかな光を

分かちあうように咲く

白い小さな花の花。

昼なお昏い夏の森。

どこからともなく

セミの声。

木漏れ日だけでは

昏かろうと

ミーンミンミンミーン。

いのちを燃して

ミーンミンミンミーン。

2 Photo

ノブキ〈キク科〉 大山(鳥取県)

copyright Maoko Nakamura


バッタ天国

2013-08-11 17:09:34 | 自然・植物

庭のバッタ。

大好物はこぼれ種で育った

青じその葉っぱ。

おいしそうなところから

ぱくぱくぱくり。

時には

気分を変えて

スイートバジル。

子どものバッタ

ぴょんぴょんぴょぴょん。

大人のバッタ

のしのしのっし。

暑くて人が入らない庭は

バッタたちの天国。

しかも青じその

食べ放題付き。

ただしカマキリにご用心!!

Photo

コスモス〈キク科〉 大山・ミルクの里

copyright Maoko Nakamura


pm2.5日和

2013-08-10 08:47:45 | 災害

今日もpm2.5日和。

晴れているはずなのに空は白く

水平線はおぼろげで

大山は見えない。

心なしか

鳥も蝶も静かで

木々や草たちが

わずかな風にそよいでいる。

外国といえば

アメリカだと思っていた子どものころ。

長じて梅雨の時季に

アジアであることを思い出す。

そして今

アジアを身近に感じ

その状況が気になる日々。

開国以前は

きっとこんな感覚だった

のではと思ったりする…。

毎日使っている箸や

お盆などの伝統行事しかり

中国の文化を礎に

今を築いてきた日本。

pm2.5日和に改めて思う

アジアと日本のこと。

日本国内のpm2.5など、大気の汚染状況がわかる

http://soramame.taiki.go.jp/Index.php

東アジアなど広域の様子や、予想もわかる

http://envgis5.nies.go.jp/osenyosoku/

2

さるずべり〈ミソハギ科〉

copyright Maoko Nakamura


夏の夜

2013-08-09 19:09:03 | 自然・植物

夜の道。

空に星が二つ三つ。

空き地に

オオマツヨイグサの

黄色い花。

草陰から虫の声。

ギーギー…

リンリン…。

カリンの実も

すっかり大きく。

秋は立ったけれど

まだまだ夏に押され気味。

風はじっとり生ぬるく

今宵もきっと熱帯夜。

冷蔵庫にアイス枕。

Photo

向日葵〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


夏の汗

2013-08-08 10:25:45 | 自然・植物

流れ出る汗に

かく前より

かいた後の方が

涼しいことを知る。

言えぬ想いを

やっと言った後の

心のように…。

いつの年も

汗をかいて

夏は過ぎてゆく…。

一年の解毒の

時季でもあるという。

Photo

さるすべり〈ミソハギ科〉

copyright Maoko Nakamura


心の泉

2013-08-06 09:41:20 | 気持ち

こんこんと

澄んだ水をたたえる

心の泉。

誰もが

その水脈を持って

生まれてくる。

けれど

自分では

掘ることができず

ひと掘りずつ

誰かに掘ってもらうことで

その水脈に突き当たる。

なぜなら

あの世の箸と一緒で

心のシャベルも柄が長く…。

こんこんと

澄んだ水をたたえる

心の泉。

分かち合うほどに

湧きいずる泉。

~広島に原爆が投下された日に~

Photo

ムクゲ〈アオイ科〉

copyright Maoko Nakamura


謎あるいは謎解き

2013-08-03 09:01:03 | 気持ち

謎。

言葉の迷い。

心が通じ合うことで

解けていゆく。

長い間の謎も

一瞬にして。

あの日

別れ際に

あなたが見せた涙が

18年間の

どうしても解けなかった謎を

一瞬にして解いたように…。

Photo

金魚草〈ゴマノハグサ科〉

copyright Maoko Nakmaura


精霊トンボ

2013-08-02 10:45:23 | 自然・植物

トンボ飛ぶ。

夏の空にせわしなく。

黄色い体の

透明な羽を羽ばたかせ。

トンボ飛ぶ。

夏の空を埋め尽くし。

数万個もの複眼で

ぐるり辺りを見渡しながら。

南で生まれ

北上中の

ウスバキトンボの集団か。

精霊トンボともいわれる

お盆の頃の風物詩。

けれど

彼らの生まれる場所は

まだ謎だという。

トンボ飛ぶ。

夏の空を追いながら。

冬が訪れるまでの

命の時間を惜しむように。

Photo

クレオメ〈フウチョウソウ科〉

copyright Maoko Nakamura