マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「敏感な子」にありがちな昨日の出来事、相手と自分の気持ちが強烈に迫る葛藤の中で踏み出していく体験を

2016年12月04日 | ハイリーセンシティブチャイルド

昨日は、高校での

ファンドレイジングを目的としたクリスマスの催し物へ、

下2人を連れていきました。

 

エルフの衣装をきた高校生たちに呼び止められ、

サンタさんと撮影。

 

できあがった写真をフレームにはさみ、

飾り付けます。

 

 

「大きいシールは5個までね、

あとはいくつ使ってもいいのよ」

とブースの50代ぐらいの女性。

 

「ここに、星をはって、

キャンディーケーンはこっち、

トナカイと雪だるまをどこにはろうか?」

三女と次男が、相談しながら飾り付けます。

 

そこへ、ブースの女性が、

「こんなのもあるのよ。可愛いでしょー」と

ペンギンをフレームの左端上に置きます。

 

一瞬、固まる2人。

 

そして、ちょっと下向きかげんに、より小さな声になりながら、

ぼそぼそと、配置の相談を再開。

 

まずは、

サンタやペンギンやトナカイや雪だるまなど様々あるキャラクターから、

「トナカイ」と「雪だるま」がいいと2人で選んでいましたから、

ペンギンは最初に2人の間では却下だったんですが。

 

目の前でニコニコと見守るブースの女性をちらちらと見上げながら、

マフラーをつけたペンギンは、

まるで「アンタッチャブル」かのような扱い。

 

他に空いたスペースに何を置こうかと話し合っています。

 

それでも話し合うほど、

やっぱりどうしても「トナカイ」と「雪だるま」がいいようで、

なかなかまとまらないよう。

 

 

「あのね、好きなものを、好きなよーに飾り付ければいいのよ」

と声をかけます。

 

うん、と頷く三女。

 

「不動の地位についていたペンギン」をさっとどけて、

トナカイと雪だるまを左右対称に貼り、

「できた!」と嬉しそうに。

 

ブースの女性もニコニコと見守ります。

 

 

 

相手の好意に否と言ってしまうようで、

ペンギンをどけられない。

それでも、ペンギンじゃなくて、トナカイと雪だるまを貼りたい。

 

敏感な子は、

相手の気持ちが強烈に迫る分、

自分の「好き嫌い」も強烈に迫りますから、

この葛藤に、きつい思いをするんですよね。

 

 

 

以下のようなことを伝えていきたいです:

 

1. あなたたちが気にするほど周りは気にしてません。

 

2. もし周りがあなたたちがすることを気にいらなくても、

本当に「これがいい」と思い、

多大な迷惑がかかるわけでもないのなら、行動に移す。

 

今回は、「1」の場合でしたが、

「2」の体験も、励ましてやりたいです。

 

敏感な子にとっては、積み重ねの体験が必要ですね。

 

「2」は特に、米国のように自己主張の激しい社会では、必須になってきます。

 そして、世界の中で、日本が立ち回っていくためにも。

 

 

 

相手と自分の気持ちが強烈に迫る葛藤の中で、

踏み出していく体験を励ましていきたいです。

家庭ではできる子も多いでしょうから、

外でのこういった体験は、絶好のチャンスですね。

 

ジンジャーブレッドボーイを飾り付けたり、

こんなクリスマスなカップケーキも。

甘い!

 

みなさん、よい日を! 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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いつも役立つ記事をありがとうございます (なおみ)
2016-12-06 09:30:45
いつも役立つ情報をありがとうございます。
虹色教室は今新しい局面を迎えつつあるのを感じます。
「教室での子どもたちとの関わり」という現場の仕事について、長期間、真剣に続けてきたためか、これまでにないレベルに達したのを実感し、それが次々と思った以上の実を結ぶ一方で、ブログを読む不特定多数の人々に伝えることがより難しくなっているのです。
マイコーさんの日々の仕事の力も借りながら、言葉にできるところまで記事にしています。ありがとうございます。
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なおみさん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2016-12-07 02:40:41
>ブログを読む不特定多数の人々に伝えることがより難しくなっている

深く突き詰めれば突き詰めるほど、こうしたジレンマは起こってくるのだと思います。

『虹色教室通信』の先の記事に書かれていたように、なおみさんがつかまれていることというのは、「これまでどんな育児書でも見かけないこと」。

そしてそれはまさしく、現場で、長い時をかけ、真剣に続けてこられたゆえの「実り」なんですよね。

ああ、虹色教室という場で、実際に感じてみたい、そう思います。

「力も借りながら」とは、身に余る光栄ですよ。私にできることがありましたら、何でもおっしゃってください。私も私なりに、こつこつと言葉にする作業を続けていきます。

なおみさんの、「言葉にできるところまでの記事」、「氷河の先ッぽなんだろうなあ」と現場に思いをはせつつ、これからも楽しみに読ませていただきます!
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