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「非認知能力」をリストアップしました、早期教育や今日の教育の弊害とは?

2017年09月11日 | 非認知能力

 読み書き算数やIQといった「認知能力」以外にも、

その子が社会に出て力を発揮するために大切な力とされる「非認知能力」:

『オールアバウト』寄稿:世界中が注目する「非認知能力・自制心」を育む方法&一生をかけて広がる「賢さ」とは

「子供の成長に欠かせないよね」と多くの教育者が確信してきた「非認知能力」って具体的に何なの?

 

世界中でその重要性が認識され、

教育現場でも「いかに育むか?」と様々なアイデアが試されています。

 

とはいえ、こちらの記事にもあるように、

「これが非認知能力だ! 非認知能力=○○力です!」といった

はっきりとした定義があるわけでもないんですよね。

 

この記事では、

「認知能力以外にも大切な力」という視点から、

様々な資料にとりあげられ、

また様々な教育現場で取り組まれている「非認知能力」を、

より広くリストアップしてみますね。

 

「認知能力以外にも大切な力」について、

より全体像がとらえやすくなり、

教育現場や家庭でも、より取り組みやすくなりますようにと願いつつ。

 

そして、世界中でその大切さが認識されつつも、

まだまだ読み書き算数のような「認知能力を伸ばす」ようには、

はっきりとした方法なども提示されていない「非認知能力」について、

「こうした力を育むために必要なことってなんだろう?」と、

みなさんも、一緒に考えていきませんか? 

 

 

「非認知能力」をリストアップ!

 

「Education Endowment Foundation (EEF) 」による定義

1.自己認識( Self-Perceptions)自己効力感 自己肯定感

2.モーティベーション(やる気)

3.やり抜く力(Perseverance、grit)

4.自制心(Self-Control

 5.メタ認知力(Meta-Cognition

 6.社会性(Social Competencies

 7.レジリエンスと対処能力(Resilience and Coping

 8.創造力(Creativity

 

 

「Econmic Research Institute(ERI)」による定義

「人生を通して発達する個々の思考と感情と行動のパターン」

具体的には:

・感情的健やかさ

・社会的スキル

・ワーク倫理

・コミュニティーへの責任

・自制心

・やり抜く力

・学業への自信

・チームワーク

・整理整頓スキル

・創造性

・コミュニケーションスキル

 

 

「the Knowledge is Power Program (KIPP)」の掲げる「7つのキャラクター」

・やり抜く力(grit)       

・熱意(Zest

・自制心(Self-Control)      

・楽観性(Optimism)      

・感謝(Gratitude

・社会的知性(Social Intelligence

・好奇Curiosity

関連記事:・育てたい七つの特性

 

 

「21世紀型スキル」by「the Partnership for 21st Century Skills」 に含まれるもの

・創造力と革新力

・コミュニケーションとコラボレーション

・柔軟さと順応性

・率先力と自主性

・社会的、異文化間スキル

・生産性と責務(accountability)

・リーダーシップと責任感(responsibility)

 


日本政府による「21世紀型能力」に含まれるもの

・自律的活動力

・人間関係形成力

・社会参画力

・持続可能な未来への責任

 


アラスカ州の「ギフテッドプログラム」の

「社会性・感情面を育むカリキュラム」で用いられる「16の心の習慣」


1.忍耐強くやり通す:粘り通せ (Persisting – Stick to it.)

2.衝動的な軽はずみをマネージする:時間をかけて (Managing impulsivity – Take your time)

3.理解をしようと共感して聞く:他者を理解しよう (Listening with understanding and empathy – Understand others. )

4.柔軟に考える:違う面から見て(Thinking flexibly – Look at it another way.)

5.考えていることを考える(メタ認知):知っていることを知る(Thinking about your thinking (metacognition) – Know your knowing)
6.的確さを追求する:最も可能性のある答えを見つけて(Striving for accuracy and precision – Find the best possible solution)

7.立ち止まって問いかけてみる:どうしてそう思うの?(Questioning and problem posing – How do you know?)

8.創造、想像、発明:違う方法を試してみて(Creating, imagining, innovating – Try a different way.)

9.相互依存的に考える:他者と共に学ぶ(Thinking interdependently – Learning with others.

10.全ての感覚を駆使して情報を集める :自然な方法を用いて(Gathering data through all senses – Use your natural pathways).

11.過去の知識を新しい状況に応用する:学んだことを用いて(Applying past knowledge to new situations – Use what you learn.)

12.驚嘆と畏敬をもって向き合う:明らかになる過程を楽しんで(Responding with wonderment and awe – have fun figuring it out. )

13.考え、明確さと正確さをもって交流する:明確に(Communicating with clarity and precision – Be clear

14.ユーモアを見出す:笑ってみる(Finding humour – Laugh a little)

15.責任あるリスクを冒す: 乗り出していこう(Taking responsible risks – Venture out)

16.学び続ける :学ぶことはいくらだってある!(Remaining open to continuous learning – Learning from experiences)

関連記事:

私は開きっぱなしの辞書

・子供の問題解決能力を向上させるには? 昨夜のワークショップにて


 

 

 

忙しい日常では、私自身まさしくそうなんですが、

ついつい、分かりやすく目に付きやすい目先の「点数」や「成果」ばかりに目がいってしまいがちです。

ですから、たびたび、これらのリストに立ち返り、

「あ、そうだったそうだった」と思い出していきたいですよね。

 

 

最後に、

「早期教育の弊害」とは、

早い時期から「認知能力を伸ばす」ばかりがフォーカスされることで、

こうした「非認知能力」が抑えつけられてしまうことにあるのでしょうね。

 

例えば、

目先の「できる/できない」や「○/×」ばかりに目がいき、

自己効力感や、やる気、好奇心、楽観性、柔軟性、創造性、学び続ける姿勢などに、

蓋がされてしまう。

 

以前、『虹色教室通信』のこちらのシリーズ記事「勉強が好きになるまでのプロセス」を思い出しながら、

こんな実感も綴りました:

・ 「できる/できない」より「空回りのしたい!」を大切にするのって長い目で見て確かに違ってきます

 

そしてそうした

「認知能力を伸ばすことばかりに目がいくことで、非認知能力が伸びない」とは、

より年齢が上の子達の教育の現場でも、

往々にして起こってしまうこと、といえるのではないでしょうか?

 


「認知能力」はとても大切だけれど、

たくさんあるとても大切な力の一部、

そう覚えておきたいです。

 

そして、「非認知能力」を育むことは、

長い目で見るのならば、

結局は、「認知能力」と「非認知能力」の両者を育むことになる、

そう立ち返っていきたいです。

 

 

 

次の記事では、

実際の教育現場での「非認知能力」を育む試み例を紹介しますね。

 

 

 

 

 

さて、週末は新しい職場での初日でした。

ベテランスタッフの方々から学ぶこと盛りだくさん。

生徒さんの1人1人を思い浮かべ、何ができるかを練り磨きとしていきます。

 

全くの余談ですが、当日、最後に全スタッフメンバーが集まり、

「自己紹介の場」があると聞いていたので、

A4一枚半ぐらい英語で用意して、

前日、「ママ、スピーチしてみてよ」と言ってくれた長女の前で練習し、

発音などフィードバックをもらいながら暗記してのぞんだんです。

 

ところが、想像していたのとはまったく違い、

「新しくスタッフに加わる数人」だけでなく、

その場の「全員」が名前を名乗り、軽くジョークを飛ばしあったりと、

とってもカジュアルな雰囲気で、持ち時間もだいたい1人10秒ほど。

しかも、日本出身者は日本語で!

 

事前にまとめた、

・「プログレッシブ教育」への期待、

・なぜそう思うかの経緯

・日本の不登校の現状

・文化継承の意義

みたいなことが英語日本語でごちゃまぜに頭をぐるぐるしながら、

「2年前にアラスカから引っ越してきました!

なんと!16日間運転してきたんですよー。

よろしくお願いします!」

で終わった自己紹介でした。

 

言葉も大切だけれど、

現場では、とにかく実践ね、

そんな「内の声」が聞こえたようでしたよ。

 

言葉で思いを整理しつつ、

ユーモア溢れる頼もしいスタッフを見上げながら

「実践」の方、磨いていきますね。

 

みなさん、今日もよい日を!

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