虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

小学校受験 トンネルを通る問題

2016-07-27 20:01:21 | 算数

 

小学校受験ででてくるトンネルを通る問題が苦手な子は多いです。

こうした問題を考える感性を養う遊び道具を紹介します。

受験勉強用の教具としても役立ちます。

 

<作り方>

ブロックで、天井に穴があいているトンネルを作ります。

紙コップは半分くらいの深さに切って、裏側に輪ゴムを貼って

ブロックの車に装着します。

 

写真ではハンバーガーのおもちゃを足し引きする小物として使っていますが、ビー玉やおはじき等、お家にあるもので十分です。

 

<学び方>

写真は、

「トンネルを通ると2こ増えて出てきた」というイメージを

体感しているところです。

トンネルの上にはいつも2こ

ハンバーガーを乗せています。

1こハンバーガーを入れた車が通ると、反対側から3こになってでてきます。

「3こすくなくなる」トンネルの場合、トンネルを通る途中で、

割りばしで3こハンバーガーを取り出します。

 

慣れてきたら、増えるハンバーガーに紙コップをかぶせて

考えます。

レベルアップすると、トンネルを増やして、増えたり減ったりする問題に

チャレンジします。

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寺田寅彦のエッセイ と夏の理科遊び

2016-07-27 07:49:10 | 理科 科学クラブ

小学生の頃、学校の図書室で、
岩波少年文庫の『科学と科学者のはなし』寺田寅彦エッセイ(池内了編)を読んで
えらく感激した記憶があります。
古本屋でその本を見つけたので、買ってきてさっそく目を通しました。
今、読んでも、とても面白かったです。

読みながら、紙芝居か、実演で、
子どもたちにこの本の面白さを伝えたいな~という思いが
湧き上がってきました。

まぁ、そんな大がかりなことをする前に、

教室の科学クラブで子どもたちに
この本をもとに小さな実験をいくつか見せてあげて……

それからブログでこの本を紹介して、
夏休みにこの本に目を通した親御さん伝いに、寺田寅彦の思いが少しでも子どもたちに浸透していくといいな~と感じて……

さっそくブログの記事にすることにしました。

まず、大好きな『茶碗の湯』というエッセイ。

物理学者の寺田氏が、湯の入った茶碗ひとつを前にして、
繰り広げる話です。
茶碗の湯って、何のおもしろみもないようですが、よく気をつけてみていると、
だんだんにいろいろの微細なことが目につき、
さまざまな疑問が起こってきます。

湯の面から立っている白い湯気は、熱い水蒸気が冷えて、小さなしずくになったもの。
雲や霧の仲間です。
黒い布をむこうにおいてすかすと、
粒の大きなしずくはチラチラ見え、

日光にすかせば、場合によっては、虹のような赤や青い色がついているそうです。
これは白い薄雲が月にかかったとき見えるのと似ているそう。

茶碗から上る湯気をよく見ると、暑いかぬるいかおおよそわかるのだとか。
暑い湯は温度が高くて、周囲の空気より軽いため、どんどんさかんにたちのぼり、湯がぬるいと弱いのです。

湯気が上るときはいろいろの渦ができます。茶碗の上で起こる渦の大じかけのものは、
雷雨のときに空中に起こっている大きな渦です。

白い茶碗に入っている湯は、ひなたで直接日光に当てて底を見ると、
ゆらゆらした光った線や薄暗い線が不規則な模様になって動いているのが見えます。
夜、電灯の光を当ててみると、もっと鮮やかに見えます。

茶碗の湯が冷えるのは、湯の表面の茶碗の周囲から熱が逃げる為。表面にふたをしておくと、茶碗に接したところでは湯は冷えて重くなって下方へ流れ、
真ん中は上へ。
ビーカーの底をアルコールランプで熱したときの水の流れが、
湯の中の糸くずの動きで見ることができるのだとか。

いっぱいの茶碗の湯は、他にも「かげろう」のでき方、湖水や海の水の流れ方、

山谷風、モンスーンなどがどうやってできるのかなどを、
わかりやすく教えてくれるそうです。

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寺田氏の言葉に次のようなものがあります。
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俗に明きめくらというものがあります。
両の眼は一人前にあいていながら、肝心の視神経が役に立たないために
何も見ることができません。

またたとい眼あきでも、観察力の乏しい人は
何を見ても、ただほんのうわつらを見るというまでで、
何一つ確かな知識を得るでもなく、ものごとを味わって見るでもない。
これはまず心の明きめくらとでも言わなければならない。
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子どもたちを『心の明きめくら』にしてしまってはいけませんね。

子どもたちとともに、いろんなものをゆっくりじっくり味わいたいな~
と思いました。

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ダイヤル式の自転車のカギはずし

2016-07-26 18:06:42 | 日々思うこと 雑感

もうすぐ4歳になるAちゃん。ダイヤル式の自転車のカギはずしに

挑戦していました。

この鍵は100円ショップで買ったものです。

本当は暗証番号の札ははずして使用するものなのですが、

暗証番号をつけたまま、教室の教材入れにつけています。

最初は難しすぎるように見えたのに、

ねばりにねばって全てのダイアルの数をあわせたAちゃん。

数好きのAちゃんは、

こちらのパズルにも興味しんしんでした。

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 ↑ の本を読んでくださった方から、本と夏休みレッスン (とナンセンス展??)について

ありがたいコメントをいただきました。ありがとうございます。

コメント欄に埋もれていくのが寂しいので、記事上で紹介させていただきます。

 

 

詳細はこちらで見てくださいね。

http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83303

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奈緒美先生
先日はありがとうございました。

先生もおっしゃっていた様に
随分、逞しく⁈なった息子。
初めての事に足をすくめていた
引っ込み思案の男の子は何処へ⁈(笑)
色んな事をやりたくて仕方ない、
自分の力を出したい、
こんなにできるんだよ!見ててね!
とでも言いたげな様子で
先生のお手本を
フライング気味で真似る姿が
嬉しかったです。
その分、しっかり見ることや聴くことが
疎かになっていることも
見ていて分かったのですが……!

最近は、自分でうまくできなくても、
とにかく最後まで
自分の力でやり遂げたい!という気持ちが
強くなっています。
手伝われることが
逆にやる気を削いでしまうようで
とことんやらせるようにしています。
自分のやり方でやりたい!
自分の思い付いた方法でやってみたい!
もちろん、出来栄えはもう一つ……
手際も良いとは言えません。
つい、口出ししたくなるような
そんなことばかり……
でも!!!
そこをぐっと堪えて、
任せること。
好きなだけやらせること。
結果やセオリーにばかり
フォーカスせず
無駄にも見えるような
諸々を経てこそ得られる
満足感を、大事にしてあげたいなぁと
思っています!

こんな風に思えるようになったのも
奈緒美先生のおかげです。
この度の先生の本!
何度もブログで記事にしてくださっているため、もちろん
”知ってはいる”ことが
改めて、、更に!分かりやすい形で
まとめられていて、
モヤモヤが晴れるような
優しくなれるような……
子どもに対しても、
自分に対しても、
笑顔になれる、そんな一冊でした。
たくさんの方に
読んで欲しいです!!

夏休みは
子供達とのんびり過ごせるチャンスです。
アウトプットすることを
焦らず、
コップに少しずつ水が溜まっている
イメージを忘れずに
楽しみながら、工作や
自然や生き物や科学を通して
考える力をつけてあげられたらいいなと思っています!

追伸……ナンセンスマシン展!行きました。いい意味で……
”思ってたのと違う!”と、
衝撃を受けてしまいました!(笑)
益々、奈緒美先生のファンになりました!!(๑′ᴗ‵๑)♡

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もうすぐ4歳の子らのグループレッスン。自分で問題解決の課題を見つけるのが好き。

2016-07-25 15:28:42 | 幼児教育の基本

もうすぐ4歳になる3歳児さんがそろった年少グループのレッスン。

紙コップでお人形を作りました。

 

この時期の子と工作をする場合、最初にわかりやすい1手順か2手順までの

お手本を見せるものの、その通りにする子はまれで、たいてい自分が思うままに好きなように

作るものです。そんな時、大人が自分の教えようとしている形にこだわるよりも、

子どものやり方から、今の子どもが敏感になっていること、その子の個性などを

学ぼうとするくらいがちょうどいいと思います。

子どもの今の力を超えるものは、ていねいに手本を見せつつも

大人が作ってあげます。

 

お人形の手の一方を動かすと、もう一方と足が動きます。

Aちゃんが何度も「かさ」を作りたがるとお聞きしたので、

年少の子たちも作れるかさの作り方を教えました。

折り紙に、丸い形(セロテープの芯のいらなくなってものなど)を使って

マルを書いて切りとります。

 

マルを半分に2回折ってマルの「おへそ」さがし。

 

マルをおへそのところまではさみで切ったら、

かさの形にしてテープでとめます。

モールの持ち手をつけたらできあがり。

 

Bちゃん、Cちゃん、Dちゃんの3人もかさ作り。

円の中心まで切り込みを入れるところが難しそうだったので

Cちゃんのお母さんが代わりに切ったところ、

Cちゃんのほっぺたが不満そうに膨れました。

切りこみを触っては、「雨が入っちゃうよ。水が……」とごねはじめ、

「ほら、こうしたらかさになるでしょう。テープはったら水は入らないよ」と

お母さんがなだめても、「水が入っちゃう。ぬれちゃうよ」と言い続けていました。

今回のレッスンは、夏休みということでAちゃんの小5のお姉ちゃんも教室で過ごしていました。

Aちゃんのおねえちゃんが作ったかさです。

うらやましそう見ていたBちゃんにあげてから、AちゃんとCちゃんに作ってあげました。

 

Cちゃんが他の子がもらったかさをちらちら盗み見ていたので、

おねえちゃんがちょっとバテてきたところひとふんばりして作ってもらったのですが、

Cちゃんは、口をへの字に曲げて、

「水が入っちゃうよ」と

かさの隙間を指で触っていました。確かにこちらのかさは豪快な穴が空いているデザイン。

 

「それなら、隙間がビニールになっているかさにしてあげようか」と言って

セロテープで貼げると、

Cちゃんはその上から先に作ったかさを貼りつけていました。

お姉ちゃんが作ってくれたおしゃれなかさより

「雨が入ってしまう。服がぬれてしまう」という自分が気づいた

問題を最優先するのは、4歳前後の子のあるあるパターンです。

 

3歳半くらいから、多くの子たちが、

「ちょっとした問題を自分の知恵で解決する」ということに

熱心になっていくのですが、4歳が近づくと、

作業より、美より、効率より……

 

自分で問題点を見つけ出して、

あーだこうだいう→


自分のそれまで生きてきた知恵を総動員して答えを出す


ということに熱心になっていきます。

この時期の子を大人が思うように動かそうとしていると、

頭を使う喜びと

自発的に考えていこうとする態度を失わせてしまいます。

 

「これでだいじょうぶ。水が入ったら、お洋服がぬれちゃうもんね。困るね。」と言うと、

Cちゃんは、パッと明るい顔をして、

「おふろでさしたらいいよ。そうしたら、ぬれてもだいじょうぶ」と言いました。

 

それはびっくりなナイスアイデア!!

 

すると横からAちゃんが、「レインコート着たらいいよ。」と言いました。

穴だらけのかさをさしてレインコートを着るって、またこれもすごいアイデア!

 

子どもたちにこんなクイズを出してみました。

「幼稚園にいる子どもじゃない人はだれでしょう?」

 

すると、元気な手があがりました。

Aちゃんが自信満々で「赤ちゃん!」と言いました。

 

次に、

「ゴミ収集車のしているお仕事は何でしょう?」とたずねたところ、

頭から湯気がでるくらいうんうん考えてから、「わかんない~!」とのこと。

いっしょに参加していたお兄ちゃんに

「ゴミを集めてまわるお仕事だよ」と教えてもらって、

「そうかー!」と目をきらきらさせていました。

 

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考える方法と行き詰った時の解決法 5

2016-07-25 07:48:26 | 日々思うこと 雑感

教室の椅子をいくつか買い足しました。これまでの椅子は最大20㎏までしか

座れない赤ちゃん用の椅子だったのですが、今度の椅子は50㎏までOK。

これで親御さんたちにも椅子を薦めることができる~と喜んでいたら、50㎏というのが

ビミョーなラインらしく、この椅子ネタで毎度のように

「キャーどうしよう、大丈夫かな、危ないわ!」とアラウンドフィフテイーをめぐる騒ぎが巻き起こっています。

わたしもしっかり危険ゾーンに入っていますが、便利に使わせてもらっています。

この椅子、100円ショップで200円で購入したもの。購入した翌日から

1、2歳の子らから小学校高学年の子まで、興味しんしんに、折りたたんだり開いたり、折りたたんだり開いたり

を繰り返しています。

そんなにこの仕組みが面白いのなら……と、簡単にこの椅子を再現する作り方を考えてみました。

細長い紙を切って折って、ふたをつけるだけでできあがり。

 

折りたたみ椅子の作り方を説明すると、さっそく作り始めた年少(もうすぐ年中)のAくん。

ふたを作る時に四角い枠を紙にあてて、「これくらいかな」と思うところに

えんぴつで線を入れて切りました。

が、枠にかぶせてみると小さかった模様。

すると、Aくんは残った紙を細く切って、小さかったふたに継ぎ足し始めました。

これはナイスアイデア。

後からお母さんに聞いたところ、AくんにとってこれはAくんの十八番の工作技で、

工作する時はいつも、「最初にアバウトに形を切りとって、小さい時には、

細い紙で少しずつ周囲を継ぎ足していく」のだとか。

見栄えはちょっと悪くなるかもしれまぜんが、微調節が可能になるよい方法ですね。

 Aくんの考える方法は、「まずざっくりと試してみて、様子を見ながら

少しずつ理想形に近づけていく」というというもの。

Aくんは誰かが遊んでいるおもちゃを自分もやりたくなった時、

傍らから、何ひとつ見落とさないほどの

真剣なまなざしでじっと見続けます。また、一度、何かに取り組み出したら、

「ああ、満足した」とため息がでるくらいまで、とことんやりぬきます。

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こちらは年長のBくん(といっても、この日が卒園式)の

レーシングカーのレース場です。

教室に着くなり、「先生、大きい段ボールない?」と言い続けていたので、

ようやくそこそこのサイズの段ボールを見つけてきて、

苦言をひとつ。「作るのはいいけどあんまり大きいものを作ると、

持って帰るのが大変だから、教室に置いてってよ」と。

 

すると、Bくん。「いいの、いいの、大丈夫」。

「そりゃ、Bくんはいいよ。でもBくんが抱えて持って帰る役をしたとしても、

こんな大きいものを持って帰ったら家がいっぱいになっちゃうよ」と言うと、

Bくんは自信満々の笑みを浮かべて、「大丈夫だったら~!それはちゃんと考えてますから。

折りたためるようにしてあるんだから、大丈夫。小さくなるように、ちゃんと考えてるんだから」とのこと。

 

スタート地点のゴムに太目の髪ゴムを使うことで、

レース場のゴールまで一気に車を走らせることに成功したBくん。

うれしくって笑いがとまらない様子でした。

結局、お母さんの前でも「いかにコンパクトに折りたためるか」を実演してみせて、

満面の笑みを浮かべて、畳んでも十分かさばる荷物を「お持ち帰り」しました。

 

人とコミュニケーションを取るのがとても得意なBくん。

Bくんがものを考える時は、「相手をどう説得するか」という面も考慮されています。

説得する時には、相手の出してくる否定的な考えをいかにくつがえすかや

問題の解決策をどう示すかも大事ですが、自分がどのようにしたいか、どれほどそれを望んでいるか

を本気でアピールすることも重要なようです。

 

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