詩の現場

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美しい一行の流れを

2014-06-28 | フリー Poem
とぐろ巻くヘビをまえに
牙むく動物をまえに
子供を守るために
自分の体を投げ出す
母とは そういうもの
本当は
女も男も
大切ないのちを愛して
そんな覚悟をもって生きている
誰もが
(そうやって)
守られて育った子供

忘れないで
大人になった全ての人よ
人は 誰かを大切にする時間を
生き続けるのだと

気がつくことができたら
いのちを得たお礼に
美しい詩の一行を
そこに置いて行きなさい
誰もが触れることのできる
美しい一行の流れを
大きな河の流れのなかに
ひとしずくの輝きをふやして
立ち去っていく
次の人へ また次の人へ
この美しいペイズリーは
胎児のように 宇宙の時間に
つながっていく



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