詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

2009-12-10 | My詩集から
水たまりに 雨のしずくがおちる
細くつらなり つぎつぎにおちる
雨は 着地点を中心に
円をえがく
自分よりもおおきな円をえがく
リズミカルな
雨の呼吸の音をきく
雨のうたをきく

土のうえに 石のうえに
わたしたちのきざむ足音も
こんなふうなひびきなのかもしれない
見知らぬ土地へたどりつき
なつかしい人々と
手をつないでは
心をほどいていく
わたしたちの笑う声が
空中にちらばり
天にとどくと
また雨が仲間に入れてと
やってくるのだ
地上にもっとたくさんの輪をつくりたくて

 
             詩集「ひかり」より



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