詩の現場

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ひとしずくの―後藤健二さんを忘れない―

2015-02-02 | ショートPoem
憎しみが ひとつぶの涙になり
怒りが 子供たちへの微笑みにかわっていく
恐怖は あたたかな雨の形となって
砂漠の民の上にも
私たちの肩にも そっと触れて通りすぎる

勇気ある人…
太陽がもう沈まないかのような
美しすぎる夕焼けが
地上の至るところで
いつまでも輝いていた日だった
悲しすぎる死が あなたを襲った

しかし 神はすぐにあなたを召され
天と地を駆けぬける勇姿に変えたであろう
再び自由の身となり 歩きだしたであろう
今なお、戦場に
憎しみや争いの絶えない地球の上に
人の心に
虹の橋をかけて歩いていくのだろう
私たちの先頭に立ち
大きなひとしずくの光となり


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