詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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余白のリレー

2015-02-17 | トークタイム
余白や余韻というものを好み、
そこに流れる時間をいつくしみ、
物事の深淵を感じ取ってきた日本人の文化を
貴重なものだと思う。
四季の移ろいにもののあわれを
見てきた感受性…。
そこにはポーンと水なかに小石が落ちて
いく音を聞くような、鮮明な思考が
言葉なりの景色を連れて心に現れる。

自分の余白を、そして他人の余白も、
すぐに埋め尽くさなければいけないとも
いうような観念が、何だかここのところ
多いように感じられる。
…音楽のセッションのように、
より素敵なものを作りあげていけるのなら、
なんて楽しくて創造的な余白のリレーに
なれるだろうと思うが。

言葉は費やせば費やすほど
本当に思うことから離れていくことがある。
しかし大切なことは何とかその言葉で
伝えなければならない。
…余白を共有できるには、信頼感がなければ
ならないが、もし互いが理解しにくい関係で
あるならば、丁寧な言葉を尽くさなければ
ならないデリケートな時代であるなと思う。



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