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"水色"のこと

2016-08-14 | 詩を歩く
水色のことを考えていた。

「水色の空」と言う時、
いつも少し躊躇うのだ。そうかといって、
「空色の空」というわけにもいかない。
水色と空色というのは、どちらも同じような
淡い優しい青色をイメージする言葉だと思うが。

"水の色、空の色"とは…。
水の色とは何? 空の色とは何?と。
いずれも元となる色を限定できないぼんやりとした
色彩の形容であるなと思う。
…桃色やオレンジ色、レモン色と言ったように、
直接的な色の説得力が、
言葉の背景にない不思議な名前だと思う。

いくつか形容してみる。
水色のワンピース、空色のワンピース。
水色のお皿、空色のお皿。
水色のボールペン、空色のボールペン。
水色の自転車、空色の自転車。
水色のバイク、空色のバイク。
水色のソーダ水、空色のソーダ水。
水色の猫…、は無理があるのでw、
水色の鳥、空色の鳥。…

思いつくままに上げてみるのですが、
水色の形容の方がしっくりくるもの、
空色の方が似合うものがあるように思う。
水色の方が、現実感が強いだろうか。
空色の方が、空想的な世界に近い感じになるのだろうか。

「空」という時、人によって
空を心にイメージする色は異なると思う。
それを考えると、初めて"水色"、"空色"という
言葉を用いた方の勇気とイマジネーションに、
敬意を払いたくなり。
そして、"水色の空"は、
やはり、これでいいのだと。
"空色の種"は、こちらもこのままで。


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