吹雪の日なのに・・・

私の住む街の人たちは、というか、ウチのカフェを利用してくれている人たちが変というか、この雪の日に、外へ出るのを控えましょうとＴＶでも言っているのに、どんどん雪が積もってくるのに、カフェへやってくる。

土曜日はお休みだと思ったが、カフェはオープンするというので厳重装備で出かけた。
朝のうちはまだ小降りだったので、近くのスーパーへ行く人の姿もちらほら。
でもカフェには入らず、足早に帰っていく。
今日は人が入らないよね～とのんびりしてたら、タラタラと途切れなく客が入ってきた。
ランチを食べたりコーヒーだけだったり。
結構、2時頃まで忙しかった。

それで暇になるかと思ったら、いつも日曜日にくる少年野球チームの監督さんたちが、打ち合わせとか言って3時頃からきて飲み始めた。
お金をたくさん落としていってくれるからいい客なのだけど、お尻が重い。
この人たちのために、何度残業になったことか・・・・。
それが今日かい！

雪はだんだん激しく降ってくる。
野球チームは、電話で仲間を募っている。
結局5人集まって大宴会。

営業は今日は5時まで。
だから早く帰れるはずが、宴会組が腰を落ち着けてしまっているので帰れない。
昼のランチで作ったちゃんこ鍋（あの鍋対決で優勝した）を出したのだが、それが美味しいとほめてくれる。
嬉しくなったシェフが、自分の家用にかったマグロのかまの中落ち部分をこそぎ取り、ねぎ、しょうがで合えてサービスで出してしまう。
そうなるとまた、落ち着いて飲み始める。もう、余計なことを・・・と思いながら、私もネギを刻んだりしょうがを刻んだり忙しい。
外はもう真っ暗。風も出てきた。

ようやく帰ったのが6時30分。私のタイムカードは6時40分。
家までの5分の道のりなのだが、風が強くて、上から横から下から吹き上げてくるので容易に歩けない。
顔をたたく細かい雪の粉。
よろよろとしながら、轍の後を傘を飛ばされないようにゆっくりと歩く。
ようやく家にたどり着く。
今日は、ちゃんこ鍋が余ったのをもらったので、それをベースにちゃんこ鍋にした。
うどんも入れる。何でもいれる。
美味しい。ビールをキューッと飲む。
静かな雪の日の幸せ・・・・。

テレビを見ながら、ウトウトしていたら寒い。
なんと、寒さのおかげでエアコンが凍ってしまったようだ。
どうしようと思っていたら、しばらくしてまた自力で動き出した。
そういえば何年か前もそんな日があったな。
寒いので、すぐにベッドに避難。
「明日はお休みです。ゆっくり休んでください。」
と店長からのメール。
そう、久しぶりの朝寝ができる。
まだ外は風の音がヒューヒューと聞こえていた。