きょうは読書三昧♪

仕事も昨日で終わり、きょうは最後の洗濯、敷物等を洗ったらあとは読書。
今読んでいるのは、浅田次郎先生の「一路」だ。
読んでいるというか読み終わったし、面白かったのでお腹一杯・・・という感じ。
ストーリーは江戸十四代将軍家茂の時代の参勤交代劇。
７５００石の旗本が美濃田名部から中山道を通って江戸へ行くまでの道中をかいたもの。
ここの参勤交代はなぜか師走。
そのため、木曽山中を越えるときは、吹雪だったり自然の脅威にも屈せず、また途中で御家乗っ取りの策略も、かわして江戸を目指す。
と書いてしまえばそれまでだけど、参勤交代を指揮する御供頭、小野寺一路は父を火事で亡くし急遽国元へ帰り、この参勤交代を差配しなければならなくなった。
しかも一路は父から何一つとして、御供頭の仕事を教えてもらっていなかった。
ただ一つ残った御供頭の指南書、戦国の世が過ぎてから書かれたと思われる古書を頼りに、行列を作る。
しかしこの指南書は古すぎて、今の参勤交代とは随分違ったようだ。
それでもその通りに行動する。
出来あがった行列は、戦に赴くような隊列だった。
この指南書にでてくる「参勤交代之御行列ハ行軍也」というフレーズがすべての基本となっている。
これは浅田先生の造語だそうだけれど、実際そのようなものがあったように思える。
道中の苦労は、浅田先生独特のギャグがあったりして、この本に登場する人物を生き生きとさせている。
特にうつけと呼ばれていた御殿様が、ときどき名君のごとき発言をなさったりして、気持ちよい。

７月３１日にＮＨＫ－ＢＳプレミアムで放映されるとのことなので、とても楽しみ。
主演は永山絢斗。
私は御殿様をだれが演るのかが興味ある。
忘れないようにしなくては。

連休はこの本を読んで終わったようなものだ。
まだまだ続きが読みたい。
江戸に行ったのなら、帰りの道中も読みたいと思うのは私だけだろうか。