東日本大震災から11年。正確には、きょうの午後2字46分で11年。
いろいろな思いがあります。何度も書きましたが、私はあの日、岩手県内陸部にいました。沿岸には親戚もおり、一週間その生死の確認もできず・・。
無事が確認できてから、車で沿岸部を訪れました。介護の必要な年寄りを抱えていたので、ボランティアなどはできず、自分が被災したわけでもない、その中途半端な立ち位置に苦しんでもきました。
その思いは今も同じです。
みちのく童話賞の実行委員長となり、新しい童話や書き手を発掘する。
東北のよさを伝えたい。
私なりの立ち位置でやるしかありません。
今も日の目を見るかわからない、震災に関連した作品を書いている最中です。
2013年3月の画像から。岩手の白鳥です。
日本児童文芸家協会賞を受賞した『オオカミのお札』シリーズ(くもん出版)。3巻「美咲が感じた光」は、震災で父と姉を失った女の子の物語。ここに、私が実際に見た景色を描いています。
新型コロナウイルスが出る前の3月11日に、沿岸部を訪れましたが、予想をはるかに下回る人の姿。数でした。はっきりいって、閑散としてました。新しい施設、嵩上げされた土地、新幹線のとまる駅からは電車の数も少なく、向こうの駅についても、バスやタクシーが都会のようにはありません。レンタカーなどをあらかじめ調べて手配し、ぜひ訪れていただきたいです。