
篠原喜々追悼句集『伏姫桜』を送っていただきました。
喜々さんは、長く「童子」でご一緒した方ですが、昨年闘病の末お亡くなりになりました。
私が「童子」に入ったころ(つまり俳句を始めたころ)、すでに喜々さんがいらしたような気もするし、そこはよく覚えてないのですが、おそらく30年近くいっしょに「童子」の仲間でした。ただ、句会でお目にかかるのは年に数度。最後にお会いしたのは、一昨年の秋田大会でした。
すぐそこに沈むがくやし送り舟 喜々
ご自身の最後を見つめているような絶唱です。どんなに悔しかったことでしょう。
水澄むやお粥がやつと喉通り 喜々
このような状況でも俳句を作り続けていたその姿に、敬意を覚えるばかりです。
恐き夢覚めれば月のくわうくわうと 喜々
いろいろな意味で、かっこいい方でした。
昨年はコロナで、皆さんゆっくりお別れができませんでした。そこで、こうして、俳句仲間が追悼句集を作ったわけです。中には、皆さんの喜々さんとの思い出の文章とともに、俳句が載せられています。こういう追悼の仕方、しみじみします。有り難いです。
読んでいて、喜々さんのお姿見え、声が聞こえてきました。
追悼の句集と花の便りかな あぶみ
「童子」の仲間も、随分あちらの世界へ行かれました。合掌。
*きれいな方だった~ということを書いていたのですが、一日経ってから「かっこいい」に直しました。女性の容姿について言及しないということ、やはり今の時代、大事だと思います。
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