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fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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追悼句集~篠原喜々さん

2021年03月16日 | 日記
         

 篠原喜々追悼句集『伏姫桜』を送っていただきました。
 喜々さんは、長く「童子」でご一緒した方ですが、昨年闘病の末お亡くなりになりました。
 私が「童子」に入ったころ(つまり俳句を始めたころ)、すでに喜々さんがいらしたような気もするし、そこはよく覚えてないのですが、おそらく30年近くいっしょに「童子」の仲間でした。ただ、句会でお目にかかるのは年に数度。最後にお会いしたのは、一昨年の秋田大会でした。

 すぐそこに沈むがくやし送り舟    喜々  

 ご自身の最後を見つめているような絶唱です。どんなに悔しかったことでしょう。
 
 水澄むやお粥がやつと喉通り   喜々

 このような状況でも俳句を作り続けていたその姿に、敬意を覚えるばかりです。

 恐き夢覚めれば月のくわうくわうと  喜々

 いろいろな意味で、かっこいい方でした。

 昨年はコロナで、皆さんゆっくりお別れができませんでした。そこで、こうして、俳句仲間が追悼句集を作ったわけです。中には、皆さんの喜々さんとの思い出の文章とともに、俳句が載せられています。こういう追悼の仕方、しみじみします。有り難いです。
 読んでいて、喜々さんのお姿見え、声が聞こえてきました。

 追悼の句集と花の便りかな  あぶみ

「童子」の仲間も、随分あちらの世界へ行かれました。合掌。

*きれいな方だった~ということを書いていたのですが、一日経ってから「かっこいい」に直しました。女性の容姿について言及しないということ、やはり今の時代、大事だと思います。
 

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