昨夜の雨風は、すごかった。岩手の古家にいたので、なおさらでした。
田んぼを見にいかなくては。
さて。割と最近、友人との間で検診のことが話題になっていたところ、北斗さんの乳癌のニュース。
人事ではありません。
母は90で乳癌になり、全摘出をしましたが、そのときすでに10センチになっていました。リンパへの転移は可能性があるけれど、手術中に検査をし、転移していたら、リンパ節も切除する(その場合は手術が伸びる)と説明を受けていました。幸い、転移はなく、ほっとしたのですが。今思うと10センチにもなっていて、リンパへの転移がなかったのは、幸運だったのでしょう。高齢なので、進行が遅かったのでしょうか。部位にもよるのかもしれませんね。
術後は、痛みを訴えることもなくよかったです。点滴だったか、錠剤だったか忘れたけれど、そこはケアしてくださっていました。
ただ一度退院した後、すぐに肺炎になってしまい、やはり高齢での手術は無理があったかな(乳癌は内臓の手術ほど体への負担はないとも説明を受けていたのです)とも思い、退院後の今後の治療のことを相談したとき、「高齢だし手術をしないという選択はあったのでしょうか。」とお尋ねしたところ、(今さらですが)、乳癌は大きくなると、潰瘍となって外に出てくる。そうなるとそのケアは大変で、生活のクオリティが下がってしまう。とのお答えでした。
術後、手があがらないとか、そういう不自由はなく、(とくにリハビリなどもしていません。リンパ節の切除がなかったからでしょう)よかったと思います。今でも三ヶ月ごと、血液検査をしています。
ただ、春に手術を受け、夏から再発予防のためホルモン療法ということで薬を飲むことになり、(抗がん剤ではありません)この説明ではほとんど副作用はないとのことでしたが、実際には手が震えるという副作用が出て、中止になりました。(この薬の名前、忘れてしまった。ちゃんと記録しておけばよかったですね)そして残念なことに薬をやめたあとも、震えは収まっても、手に力が入らず、年も年だし・・・的に今にいたっています。術前はパッチワークなどをやっていた母ですが、術後はまったくやっていません。手に力が入らないだけではなく、手術を境に、精神的にも、体全体としても弱ってしまったということです。
~ なぜこんなことを長々と今さら書いているかというと、こんなブログでも、検索でどなたかが訪れてくれる場合があるからです。ご自身、あるいは身内の方が・・・となったとき、私も、ネットで必死に検索をしました。そういう方、ひとりでも参考になればという思いです。
そして、私にもその遺伝子はあるというわけで。乳癌検診は、昨年末にしています。
北斗さんの場合、秋に検診を受けていて、夏には癌と診断を受けているのですから・・・。
検診をしているから安心ではない。でも始終その不安を抱えて生活するわけにはいかないし。
母だけではなく、父は大腸癌になり手術をしました。叔父である父の弟二人は癌で働き盛りになくなっています。兄の一人も肝臓癌の手術をしています。(今は元気!)
死というものの考え方も人それぞれ。でも私はやっぱりまだまだみっともなくても、あがいて生きていたいと思うのです。
夏には子宮癌の検診を受けました。(異常なし)11月には人間ドックの予約を入れています。今回は内視鏡を希望しました。ただ乳ガンや子宮ガンの検診、うちの市は二年に一回なのですよ。せめて一年に一回できるようにしていただきたい。
二人に一人が癌になるという時代。早期に発見さえすれば、怖い病気でもないということも聞きます。が、やっぱり今、一番手ごわい病気ですよね。
天然痘や結核が今では、人類にとって恐れるものではなくなったように、癌も克服できるときがきますように。でも、そうなったとき、また新たな敵が現れているような予感も。

臭木の実
瑠璃色の実は、藍色の染料になるようです。