秋田句会で、吟行してきました。
すばらしいところでした。
もともとは、伊豆の三浦一族なのだそうです。なぜ秋田くんだりまで流れついてきたのかと思ってしましたが、室町時代に安東氏の家臣として浦代(現秋田県八郎潟市)の城主となったとのことです。天正年間に起こった安東氏の同族争いに巻き込まれた後、武士の身分を捨てここ金足黒川に帰農しました。代々肝煎り役を継承したとのこと。東北で最大級の平面積の母屋を中心に表門、文庫蔵、米蔵、鎮守社など八棟が建っています。
昭和50年代までは実際に住宅として使用されていたのを、平成12年から4年をかけて保存修復、国指定の重要文化財となりました。(パンフレットより)
訪れた日は、北海道に台風直撃、その余波を受け風が強く、雨戸を全部閉め切った中の見学でした。また句会もその座敷を借りて。
あちこちに壺や背負い籠に秋の草花が活けられています。別の季節に来れば、雨戸も開け放たれ、気持ちのいい空間を楽しむことができそうです。年中炉には火を入れているとのこと。あまりあるほとの句材、それを短時間で句にはできませんでしたが。
三浦の紋入りのまんじゅうとお茶のもてなしもあり、句会をしていて、ふと気づくを、案内人の方二人が正座をして、句会に耳をそばだててらっしゃいました。(後ほど、いかがでしたか?とおたずねしたところ、ちゃんとお好きな句をおっしゃってくださり、感動)
この住宅の保存には、ここで生まれ育ち、福岡の久光製薬の社長夫人となった中冨たつ子さんのご尽力があったとのことでした。
4時半に外に出ると、思いの外外は明るく。
野分の中の思い出深い句会となりました。俳句の出来はまた別ですが・・。