fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

盗人萩

2015年10月29日 | 日記
       

 うちの近くの高架下にありました。
 服などにこの実がつくと、まるで盗人の足跡のようなので、盗人萩。いい名前。写真イマイチですね。
 
 秩父より盗人萩をつけてきし  あぶみ

 これ、句集に入れればよかったかなあ。
 あれ? でも、普通「萩」と言えば、萩の花のこと。これも「盗人萩の実」と言わないとだめだろうか。(今さらですが)
 こんな細かいことが気になります。
 
 先日も、イチョウの漢字表記のことが句会で話題になり、公孫樹、銀杏(ぎんなんと読む場合といちょうと読む場合があり)の使い分けはどうなのだろう。歳時記を見ると、公孫樹の花と、春の季語にだけは公孫樹を使っていて、秋のほうでは、銀杏散る(いちょうちる)、銀杏紅葉(いちょうもみじ)だけなのです。
 これに対して安部元気「童子」副主宰からお返事をいただきました。

 他にも「鴨脚樹」というのもあるが、どれもあて字で、基本的にはどの字を使っても構わない。が、慣用的には「銀杏」が一番多い。角川図説大歳時記では、全て「銀杏」で統一している。
 公孫樹紅葉、公孫樹の実、公孫樹の花、また鴨脚樹も間違いではないが、字面が固いし普段見慣れないので、よほど特殊な効果を狙うならまだしも一般には使わないと考えればよい。

 とのことでした。
 勉強、勉強。